PPP接続(インターネット)
はじめに
 LinuxでのPPP接続は、WindowsやMacと違い、設定するには少しOSの知識が
 必要ですが、真鍋氏が開発した「PPxP」と言うPPP接続アプリケーションソフト
 により、初心者の私でさえXWindow上から簡単に接続できるようになりました。
 (ディストリビューションのPPPに関するマニュアルがプアだったせいもありました)

(注)下記情報は、2002年 TurboLinux7 当時のものです。
   現在では、インターネットインフラも整備拡張され、常時接続が一般的になっています。
   上記理由より、最新のデストリビューションでの確認は行っておりません。

設定に必要な情報と必要なパッケージ 
1-1 アクセスポイントの電話番号(プロバイダー) 
1-2 PPPのログインユーザー名 
1-3  PPPのパスワード

2-1 シリアルポート接続モデム(外付けモデム)
     オンボードモデム及びWinModem(Windows専用)は動作しない確率が高い
     ため、外付モデムを準備しましょう。

2-2 必要なパッケージ
     PPxP,userlink,readlineライブラリ,ncursesライブラリ,Tcl,Tk,formsライブラリ
     以上がPPXPを利用するためのパッケージリストですが、著名なRed Hat系
     ディストリビューションでは、フルインストールしていれば利用可能になって
     います。
     コマンド「rpm -qa | grep -i ppxp」などで確認。
     
     確認できたら、rootになって(su,パスワード)
     # mknod /dev/tap0 c 36 16

シリアルポートとPPxPの設定
3-1 uucpグループに一般ユーザーを登録
   rootとuucpグループしか、PPP接続の権限がありません。
   そこで、一般ユーザーをuucpグループに追加します。
       # /usr/sbin/ppxpadduser taka (takaは一般ユザー名)
       # /usr/sbin/ppxpadduser ken
       # /usr/sbin/ppxpadduser junko
   以上の例では、taka,ken,junkoの3人を登録したことになります。

 3-2 シンボリックリンクの作成
    シリアルデバイス名  COM1 → ttyS0
                 COM2 → ttyS1
                 COM3 → ttyS2
                 COM4 → ttyS3
    モデムを COM2に接続した場合、デバイス名は ttyS1になります。
    シリアルデバイスの/dev/modemデバイスへのシンボリックリンクを作成
       # rm -f /dev/modem
       # ln -s /dev/ttyS1 /dev/modem
    以上の例では、 COM2(ttyS1)のmodemへのシンボリックを作成したことになります。

3-3 シリアルデバイスのチェック
   一般ユーザーに戻り、シェルから
       $ ppxp    ----- ppxp>プロンプトになります
       ppxp> set LINE /dev/modem
       ppxp> terminal

      通信モードになります
        ATZ ----- 一般的なモデムの初期化コマンド入力(モデムのマニュアル参照)
          OK ----- OKが返ってきたら成功
        Ctrl-\またはShift-c
       ppxp> bye ----- 終了

    H2OのPCでは、COM1に接続しましたが、ttyS1で動作しています。
    接続したデバイス名で動作しない場合は、ttyS0〜ttyS3の範囲で変更し
    何回か試してみてください。
      (3-2のシンボリックリンクを作成し直し、3-3のチェックを繰り返す)

3-4 PPxPの設定
   一般ユーザーのシェルから
      $ ppxp
   ppxp> qdial


      アクセスポイント、ログインユーザー情報を入力

      詳細設定
 
 
     以上の設定で、<戻る>     
     次に前の画面に戻り、<保存>
         asahinet -----プロバイダーアクセスポイント名で保存
      <戻る>
     次に前の画面に戻り、<更新>
        ppxp> bye -----終了

     一般ユーザーのシェルから
          $ ppxp asahinet -----プロバイダーアクセスポイントのファイルで起動
       ppxp> connect   -----PPP接続開始

 
      ブラウザーでネットサーフィンを楽しむ
           ※connectの前に、別のシェルから
           $ xppxpm
           PPxPモニターが立ち上がり、接続状況を確認できる(上記画像の右下)

        ppxp> disconnect -----切断

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