Privoxy on SL-Zaurus

概要

 Privoxyは、マルチプラットフォームで動くオープンソース(GPL2)のweb proxyです。私は普段、Windows環境でProxomitronというproxyを通じてブラウズする機会が多いのですが、最近、Linux Zaurus(SL-C860)でwebを見る機会も増えてきました。そこで、自分で使うためにPrivoxyをLinux Zaurus向けにコンパイルしてみました。


1. コンパイル&パッケージ化について

 Privoxyの公式ページからソースをダウンロードして、Linux Zaurus Technical Know-how ファイル置き場のgcc-2.95.1を使わせていただき、セルフ環境でコンパイルしました。基本的にソースの変更なくmakeできましたが、一部環境を整える準備が必要でした。

具体的には、覚えている限りで あたりが必要だったと思います。

 見よう見まねでパッケージ化もしてみました。一応、私のところでは動いているようですが、何が起きてもまったく責任はとれませんので、使ってみようという方は自己責任&人柱でお願いします。

Download >>> privoxy_3.0.16_arm.ipk (2010/03/07) - New!

※3.0.12-2以降のパッケージでは、zaurus再起動時に(超手抜きのスクリプトにより)自動でprivoxyも起動するようにしました。自動で起動させたくない方は/etc/rc.d/rc5.d/S90privoxyを消してください。
※実行にはzlibが必要だと思います。私はzlib-eb_1.2.3v01_arm.ipkを入れています。
※アップデートする場合は、くれぐれも設定ファイルのバックアップをとっておくことをおすすめします。
※コンパイル・パッケージに不手際がありましたら、後学のためそっと教えてください。(^^)

2. 使い方

 インストールした後、再起動すると自動的に起動されるはずです(privoxy_3.0.12-2_arm.ipk以降)。手動で起動するには、コンソールから
	privoxy /opt/QtPalmtop/share/privoxy/config
としてください。標準のポートは8118なので、ブラウザの設定を変更して、proxyを「127.0.0.1:8118」 (ブラウザによっては http://が先頭に必要)に設定してみてください。NetFrontはネットワーク接続のところでproxy設定できます。ブラウザから「p.p」というアドレスを参照して、Privoxyの設定画面を見ることができればインストールが成功しています。

 さらに外部のproxyを通す場合には、設定ファイル(config)に変更が必要です。その他、フィルタなどの設定ファイルは/opt/QtPalmtop/share/privoxy、ログは/tmp/privoxy.logを参照してください。デフォルトのフィルタもいろいろ入っていて便利ですが、実際にPrivoxyをフルに活用するには各自の環境に合わせてフィルタを書く必要があるでしょう。私も試行錯誤中です。設定の詳細については公式ページなど適宜ドキュメントを参照してください。なお、Proxomitronとはフィルタの文法が異なりますので、注意が必要です。

謝辞

 Privoxy他、各ソフトウェアの作者の方々に感謝いたします。
counter

[ HomePage ]

PED00725@nifty.ne.jp
Last modified 2010/03/07