Kakapo Character

Hoki, looking a bit coy
ホキは少しはにかみ屋さんみたい

名前
Strigops habroptilusというカカポの学名は、「フクロウのような」を意味し、その見慣れない柔らかな羽毛と、逆立った羽の円盤状の顔から来ています。マオリ語のカカポ(kakapo)の方は、「夜のオウム」を意味する言葉です。
近縁関係
 カカポはニュージーランドにのみ見られ、他のオウム類とはどれも近縁関係には ありません。                               
独特な特徴
 カカポは世界で最も重く、唯一の飛べないオウムです。体長は60cm、体重は3.5kg (8ポンド)にも達します。厳密に言えば、胸骨に竜骨が事実上無いに等しいので飛 ぶことが出来ないわけです。つまり、カカポの翼はバランスを取ったりブレーキを かけたりするのに用い、木々から落下傘のように飛び降りることができるだけです。夜行性で、単生(群生しない)で、ひっそりと生きる鳥です。主として地上暮らしをしておりますが、木に登ることは出来ます。
外見
 カカポの背中の羽は、黒い縞模様のある、柔らかなモスグリーン(苔色)です。 その下の羽は褪せた黄緑色をしています。さらにその下には、この上なく柔らかな 綿毛の層が隠れています。(世界中の様々な博物館には、古の真黄色な種類のカカ ポもあります。)カカポは、『ほほヒゲ』のあるフクロウのような顔をしています。 嘴は、大きく、青ざめた象牙色をしていますが、このカカポ独特の嘴は、食べ物を 粉々にすりつぶすのに丁度良い構造になっています。そのため、多くのオウム類で は食べ物をすりつぶすのは砂嚢という器官で行うのですが、カカポは、この砂嚢が 小さく、退化しています。
 また、カカポは、たくましい脚をしています。飛ぶことは出来ませんが、それでも翼は、歩いたり走ったりするときにバランスを取るのに役立っています。歩くときには体を低く水平にするので、顔のおヒゲが地面にくっついています。おまけに、殆どの時間をこの姿勢のまま過ごします。ただし、警戒したり防御したりするときには、体を直立させますが。メスは、オスよりも小さく、色合いも地味です。
Hoki's face up close
美しいクローズアップ

寿命
 カカポは60年以上も生きるんです!
生息環境
 カカポは全くの単生です。普通は、独りぼっちで暮らし、一晩で数キロメートル 移動する程の、広い行動範囲を持っています。オスの行動範囲は、15ないし30 ヘクタール、メスのそれは(子供の食料を探すために)35ないし50ヘクタール にも達します。生まれながら単生の鳥なので、行動範囲が重なるときには、互いに 距離を保つために、『スクラーキング(skraarking)』と呼ばれる音を立てます。 カカポは、かつては、低地の森から山岳草原に至るまで、ニュージーランド中で見 られたものです。今や本島では絶滅し、残った者たちは、沖合の3つの島、リトル・ バリア(Little Barrier)島、コッドフィッシュ(Codfish)島、および、モード (Maud)島に移されています。カカポがいま暮らしている島々は、すべて、保護区 になっており、ポリネシアン・ラット(kiole)以外の捕食者がいません。


食べ物
 カカポは、多種多様な植物の根、種子、果実、球根、蕾、花、葉、球果、花粉な どを食べて生きています。どんな植物を食料として利用できるかによって食べ物は変わります。
Kakapo eating a leaf
葉を食べているカカポ
 カカポは、『ケレル』と呼ばれている現地のハトとともに、ニュージ ーランド唯一の正真正銘の草食性の鳥です。このことは、雛を育てるのに十分なタ ンパク質を得るためには、繁殖までに数年間は良質の種子の出来るのを待たねばな らいということを意味します


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