XI-IV/V, ImageDecoder による画像処理法


● (No.863) XI-IV/V, ImageDecoder による画像処理法 (2015年4月3日)
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衛星 XI-V からの画像データは、「つなたーむ」ソフトを使用して asciiデータ
としていったん保存します。その画像化には最初、次の手順で管制局サーバーに
接続して画像処理ソフト ImageDecoder をダウンロードします。自動的にインス
トールされるので、その後は、スタート→すべてのプログラム → Intelligent_
Space Systems Laboratory → ImageDecoder としてソフトを起動します。

下記の接続画面の「インストール」ボタンをクリックすると、数分後にソフトが
起動するので、あとは手順に従って受信した ascファイルを指定して画像処理を
します。複数の ascファイルを指定することで、解析率(取得率)が上がります。


    

    


XI-V 画像化成功

18:05-18:18JST, 3 Apr 2015, Ele 75 N-Z-S, 437.345MHz 1200bps AFSK
このパスで送信された画像データを使って、実際に画像化することができました。
MixW + TunaTerm, あるいは VSPM + TunaTerm のバーチャルコネクションにより
TunaTerm(つなたーむ)と連携することはできますが、これでは画像化することが
できないことがわかりました。(設定により画像化できる可能性はあるが未実験)
ハードTNC直結により、TunaTerm に正しく ascii表示および ascii保存すること
が確認できました。

正しく表示というのは、TunaTerm の ascii窓に 今回の C6 のように ROM番号が
表われることです。これで、衛星からの画像データが ROM6 のものであることが
わかります。しかし、この画像データ内には撮影パラメータがないというエラー
メッセージが途中で出るので、管制局サイトから ROM6 の正しいパラメータを含
んだ IPDファイルまたは IPDDファイルを解析の途中で指定します。次の3番目の
画面で、「いいえ」をクリックすると、画像情報サイトに導かれます。 6番目の
画面を見ると、この ROM6 の衛星画像は、2015年1月8日に撮影されたものである
ことがわかります。 この 6番目の画面の下段をクリックして目的の IPDDファイ
ルをダウンロードすることができます。 ascファイルと同じフォルダに保存する
とよいでしょう。

解析の途中で、この ROM6用IPDDファイルを指定することで、8番目の画面のよう
にデコードが完了します。 9番目の画面のように ImageViewer を起動して 最後
に、10番目の画面の ROM6 のタブをクリックして、やっと画像化に成功します。
今回は 1パスだけの ascファイルなので、取得率はわずか 9% でしたが、実際は
複数のパスで保存したascファイルを最初に選択することで、取得率100% の描画
を目指すことになります。運用スケジュール


    

    


さらに続けて、ImageViewer → 「画像の処理」 → 「新しいキャンバスを追加して
上の設定で描画」 のボタンを押すと、昨日 XI-V から受信した取得率わずか9%の
データは、実は撮影時に太陽が写り込んだ写真の一部だったことがわかりました。


 


2015年4月3日の同じ日に XI-V の画像データを受信保存していた某局から、その
保存.MP3ファイルを拝借し、TunaTerm + ImageDecoder により画像化を再現して
みました。その結果、自局がリアルタイム受信処理したデータ取得率より倍以上
19% と、数段すばらしい再現率が得られました。画像処理の最後に得られる太陽
が写り込んだ写真も、より滑らかになっています。


    

    


 


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