AMSAT-NA Fox プロジェクト


● (No.786) AMSAT-NA Fox プロジェクト (2013年3月26日)
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[原文] http://ww2.amsat.org/?page_id=1113
[翻訳] JE9PEL/1 (許可済)


           Fox プロジェクトとは何か?
    なぜ 地球低軌道(LEO)CubeSat を製作しているのか?

CubeSats は大学生が衛星を製作して打ち上げるためには 正に安価な唯一の方法
でした。しかし彼らは宇宙業界で最もホットな新しい技術を持っています。米国
航空宇宙局(NASA),国家偵察局("スパイ衛星"),エアロスペース社,そしてボーイ
ング社さえも、すべて CubeSats を打ち上げ運用しています。そして今、教育や
科学ミッションを奨励するために無料の打ち上げを提供するNASA小型衛星打上げ
(ELaNa)教育プログラムを、AMSAT のような米国の非営利団体に開放しています。

Fox プロジェクトは、この新しい新たな技術へのAMSATの答えです。AMSATは高度
な科学実験をサポートすることができるアマチュア無線トランスポンダと共に、
CubeSats のファミリーを開発しています。私たちは NASA ELanaプログラムに適
する科学と教育ミッションにおいて、大学と協力しています。これがアマチュア
無線トランスポンダを宇宙に持って行く方法を提供し、宇宙ベース研究プロジェ
クトのための信頼性の高いプラットフォームを大学のパートナーに提供します。

私たちの第一期の Fox衛星は、1U CubeSats です。それぞれ HT(Handheld Trans_
ceiver) を介して単純に地上局に向けるアナログFMレピーターと、衛星を介して
コンタクトするための"指向性"アンテナを持っています。これは最もポピュラー
な AO-51 で作られたモードでした。第一期 CubeSatsもまた、データ通信用高速
デジタルモードで動作する能力を持っています。第一期 Fox衛星プロジェクトの
2機が、すでに NASA ELaNaプログラムの無料打ち上げに認定されました。

第二期 Fox衛星は、ARISSat-1 で実験されたようなソフトウェア定義トランスポ
ンダ(SDX) を持ちます。これらはリニアトランスポンダーを含む多種多様なアナ
ログおよびデジタル通信モードで運用することができます。これは操作の信性を
確保するため、より多くの電力を必要とするので恐らくすべて、3U-CubeSats と
なるでしょう。


          なぜ LEO軌道"のみ" なのか?

コスト、打ち上げの機会、およびユーザのニーズ。 高軌道(HEO)衛星は今日単純
に手頃な価格ではありません。AO-13 の優れた代替品はドイツの記憶の中にあり
ます。これまでのところ最も安く利用できる打ち上げは一千万ドルです。手頃な
価格の打ち上げを模索し続ける努力をしながら私たちが使用している種類の衛星
が なぜもはや入手可能でないかについて強調しておきます。ちなみに CubeSats
の LEO への打ち上げ費用は 10万ドルの範囲であり、適切な教育指向ミッション
と組み合わせるならば、しばしば無料です。しかし、開発および実験した技術は、
それらが認められたときに HEOミッションへ使用可能か、またはアップグレード
できるかを計画します。CubeSat の技術は本質的に、より大きく、より能力のあ
る衛星に "一緒に行動" することができます。同様に、開発した技術管理の手順
は、必要な経験と他のミッションのためのコンタクトを提供してくれます。


            CubeSat とは何か?

・小型衛星。一辺が10cm(4インチ)の 1U衛星です。
 それらは、3U 長さ30cm(12インチ)まで長くすることができます。
・各ユニットは、1.33kg、約2.9ポンドの最大質量を持っています。
・各衛星は、打ち上げのために完全に独立していなければなりません。
 この標準化は、利用できる より多くの打ち上げを可能にします。


            Fox の状態と仕様

・開発フェーズ:審査会の承認済み。進行中の設計。
・配分済みプロトタイプハードウェア
・プロジェクトの打ち上げ:Fox-1:2013年, Fox-2:2015年
・フレーム構体:標準 1U CubeSat
・フレームサイズ:10cm x 10cm x 10cm
・質量:約1.33kg, ~3ポンド。
・軌道:打上げ体に応じて 600-800km, 円軌道
・受信:500mW EIRP, U/V(モードB) 展開型アンテナ, FM only
・Fox-1 電気系:Simple IHU, バッテリ障害時は日照時のみ運用
・Fox-2 電気系:ソフトウェア定義トランスポンダ(SDX), 多モードをサポート
・電源:Fox-1:固定太陽電池配列, Fox-2:展開型太陽電池配列
・バッテリー:ニッカド または リチウムイオン


      Fox プロジェクトの現状、最新情報、および指標*

・Fox-1プロジェクト発足     - 2011年7月
・運用構想(ConOps)          - 2011年9月
・システム要件仕様(SRS)     - 2011年10月
・実験ペイロード仕様        - 2011年11月
・NASA ELaNa 申請提出       - 2011年11月
・2012年, 2013年の予備的指標
・基本プロジェクト計画      - 2012年1月 - 完了
・基本設計審査(PDR)         - 2012年3月 - 4月24日,25日,26日に完了
・エンジニアリングプロトタイプ - 2012年7月
・詳細設計審査(CDR)         - 2012年8月
・プロトタイプIHU 配分済み、正常に初期化 - 2013年1月
・デイトンで Fox-1 IHU 展示 - 2013年5月
・IARU 周波数決定           - 2013年6月
・NASA 打ち上げ予定         - 2014年11月

* ITAR(訳注 International Traffic in Arms Regulations, 国際武器取引規則)
の要件および利用可能宇宙により、詳細なことは必然的に制限されます。これら
の詳細なことに興味がある方は、AMSAT Store から入手できるAMSAT-NAスペース
シンポジウムの年間紀要の記事を読みたいと思うかもしれません。 AMSATエンジ
ニアリングチームのメンバーによる関連プレゼンテーションのいくつかは次から
ダウンロードすることができます:

2012 シンポジウム Fox概要
2012 シンポジウム Fox機械設計
2012 シンポジウム Fox熱設計
2012 シンポジウム Fox放射線軽減
2013 シンポジウム Foxプログラム概要
2014 デイトンハムベンション工学講演
2014 シンポジウム 工学講評 Fox抜粋


          テレメトリおよびその他の実験

それぞれの Fox衛星は、基本的な通信機能に加え、他の機能の実験があります。
ARISSat-1 プロジェクトは良い概念のモデルとして機能します。パフォーマンス
と他の実験に興味がある方には、multi-OSソフトウェアがリアルタイムでデータ
を表示するために利用可能であり、その後の研究と分析のためにそれをサーバに
転送することができます。表示はこのプロトタイプ計器盤に似ています。(補足)


       


    どのように宇宙に行って AMSAT を助けることができますか?

まず第一に、AMSAT に参加!  あなたの積極的な財政的・技術的支援がなければ
私たちは新しい衛星を開発することはできません。

寄付してください。小規模または大規模でも それはすべて宇宙に行き AMSAT-NA
の活動に追加されます。ハムフェスタとあなたの地元の無線クラブで活動を広め
てください。次の資料は、Fox への良い導入となります:

AMSAT-Fox Hamfest 配布資料(英語)
AMSAT-Fox Hamfest 配布資料(スペイン語)
Fox-1 一般的要約
Fox-1 配布資料 (2014年7月8月 AMSATジャーナル記事)


私たちは、次の分野における専門知識を持つボランティアが必要です。

・プロジェクトの計画
・受信システム設計
・熱設計
・IHUソフトウェア開発
・PCボードのレイアウトおよび開発
・実験計画およびシステムテスト
・試験装置の開発
・衛星の開発
・地上局ソフトウェア開発

私たちは常に既存の ITAR規則を遵守している これと他のプロジェクトのための
技術的な資格を持つ人材を求めています。(これは本質的に 米国市民、永住者の
いずれかであることを意味します。) ITAR資格。 もしあなたが興味を持っている
ならば、右の AMSAT-NA VP にお問い合わせください:Fox Engineering


AMSAT Fox-1 Ham Radio CubeSat Announcement, 19 May 2013
[原文] http://amsat-uk.org/2013/05/19/fox-1-ham-radio-cubesat/
[翻訳] JE9PEL/1 (許可済)

米航空宇宙局(NASA)は、AMSAT Fox-1 アマチュア無線衛星が、ELaNa XII による
2014年11月の打上げのために割り当てられていることを、2013年5月13日 発表し
ました。予想される軌道は傾斜角64度で、470 x 780km の軌道です。この軌道は
約11年の寿命を持っています。

AMSAT-副会長エンジニアリング、AA2TX, Tony Monteiro氏は、ソフトウェア開発
チームが成功裏に内部キーピングユニット(IHU)の Fox-1 システムソフトウェア
を開発したことを報告しました。IHU は Fox-1衛星の頭脳で、 32ビット STM32L
マイクロプロセッサを持っています。動作する IHU カードは、デイトン・ハムベ
ンションの AMSAT-エンジニアリングブースで公開されました。

Fox-1エンジニアリングチームは、2014年11月に打上げ予定なので、2014年5月中
には打上げロケットとの統合のために人工衛星を送り届けます。Tony によると、
「我々が考えているよりも打上げが延びている間は、ElaNa打上げの通常の範囲の
延期であるなら、さらなる衛星テストの絶好の時間である。これは非常にエキサ
イティングなニュースであって、本当に人工衛星と地上局ソフトウェアの開発の
仕上げに焦点を置くことができる。」 と言っています。

AMSAT-会長 Barry Baines氏によると、「STEM教育 (Science, Technology, Engi_
neering and Mathematics) に関わる AMSATの焦点と 信頼性の高い通信リンクに
よる科学ミッションを飛行することのできる CubeSatプラットフォームの開発は
NASA の CubeSat打上げ計画の第三ラウンドの Fox-1 と 第四ラウンドの RadFx_
Sat((Fox-1B) 計画の結果である。」 と言っています。

すべての Fox CubeSats衛星は、NASA ELaNa(無料) 打上げの資格を継続するため
に私達を助けるという将来の科学ミッションをサポートするために、高度な科学
ペイロードを主導するように設計されています。第一期の Fox衛星は、1-Unitの
CubeSats です。これらはそれぞれ、HT(Handheld Transceiver) を使っているシ
ンプルな地上局のアナログFMレピーターと、衛星を使ってコンタクトをしている
"指向性"アンテナを含みます。

これは、AO-51 で大変ポピュラーになったモードでした。第一期の CubeSats は
また、データ通信用高速デジタルモードで動作する能力を有します。第二期 Fox
衛星は、ARISSat-1 で実験したような Software-Defined-transponders(SDX) が
含まれます。これらは、リニアトランスポンダーを含むアナログおよびデジタル
通信モードの多種多様な動作が可能です。 これには信頼性の高い動作のために、
より多くの電力を必要とするので、恐らくすべて 3-Unit CubeSats になります。

Source: AMSAT News Service (ANS)
http://ww2.amsat.org/?page_id=443



(C)AMSAT-NA

FOX-1A は NASA Elana XIIミッションに関連し、ARC-1, BisonSat, LightSail-1
衛星と共に、米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ(Vandenburg)空軍基地から
2015年に打ち上げられる計画です。


[補足]

Fox-1A IARU Frequency Coordination Received - Jun 2013
Uplink 435.180 MHz FM, Downlink 145.980 MHz FM

Fox-1B IARU Frequency Coordination Received - Nov 2013
Uplink 435.160 MHz FM, Downlink 145.960 MHz FM

FOX-1
1 99999U 13001A   13115.03159480  .00000000  00000 0  00000 0 1    14
2 99999  64.0000 106.4735 0200000 270.0000 180.0000 14.81480000    10


http://www.amsatuk.me.uk/iaru/finished_detail.php?serialnum=309
http://ww2.amsat.org/?page_id=1118
http://ww2.amsat.org/?page_id=261
http://www.amsat.org/?p=4000
FoxTLM Demodulator by KA2UPW/5
http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20150420


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