東大CubeSat "XI-IV", 東工大CubeSat "CUTE-I" 受信の記録 #12


● (No.379) 東大CubeSat "XI-IV", 東工大CubeSat "CUTE-I" 受信の記録 #12 (2003年 7月16日)
 -------------------------------------------------------------------------------------

(15 Jul 2003)  ji1izr 眞田   127.  July15th0509CUTE-I
(15 Jul 2003)  JH4DHX 大谷   128.  CUTE-I & XI-IV CUTE-I & XI-IV 受信報告
(15 Jul 2003)  JQ1YCX 中村   129.  XI-IVの現状
(15 Jul 2003)  7N1JVW 藤田   130.  XI-IV FMアップリンクに関して
(16 Jul 2003)  JQ1YCX 中村   131.  Re: XI-IV FMアップリンクに関して
(16 Jul 2003)  ji1izr 眞田   132.  CUTE-I at 0447on July 16th
(16 Jul 2003)  JA6PL  井地   133.  Re: CUTE-I at 0447on July 16th
(16 Jul 2003)  JH4DHX 大谷   134.  Re: CUTE-I at 0447on July 16th
(16 Jul 2003)  JH4DHX 大谷   135.  Re: XI-W のQSBを考える。
(16 Jul 2003)  JQ1YCX 中村   136.  夕方の運用予定
(16 Jul 2003)  JA0AQZ 堀越   137.  16日朝のXI-IVステータス解析結果
(16 Jul 2003)  JH4DHX 大谷   138.  Re: 夕方の運用予定

                                                                          bottom top

--------
Subject: July15th0509CUTE-I
From: "ji1izr/Masahiro SANADA"
Date: Tue, 15 Jul 2003 05:41:57 +0900

jamsat-bb各局、おはようございます、
ji1izr/眞田です。

日、月とCUTE-Iのの5時台のパス受信中に
ターミナルソフト(あるいはTNCか)が固まってしまい、
せっかくでコードしたデータを失ってしまいました。

本日5時台、気を取り直して再度挑戦し、
無事データの確認ができました。

XI-IVはQSBが激しいことを確認しましたが、
やはりデコードは出来ませんでした。
アンテナが円または回転偏頗でないためと思われます。
ただ、ホームページを見ていて気が付いたのですが、
CUTE-IはAFSK、XI-IVはFSKとあるので、
もしかすると私のTNCはFSK非対応のためでは?
と思っています。
なにぶん、パケットはまともにやったことが無いので、
お恥ずかしい限りですが、受信状況以外に
デコードできない原因があるような感じがします。

本日のCUTE-I5時台は状況も良く、
多くのデータがデコードできました。
その最初と最後をここに記載します。

94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 ba f4 45 1d 01 ef ef 00
00 03 4a 00 c0 9b ac a2 ab a4 a0 a2 a7 a9 00 91 a9 8d 95 85 71 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 00 02 f4 18 11 ef ef 0c
0e 03 00 00 80 8d 8e 95 8d 7c 6f 74 36 71 77 85 85 84 84 75 71 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:

***************
Masahiro Sanada
     de ji1izr
  Hiratsuka-city
Kanagawa,Japan
***************

                                                                          bottom top

--------
Subject: CUTE-I & XI-IV CUTE-I & XI-IV 受信報告
From: JH4DHX 大谷
Date: Tue, 15 Jul 2003 01:11:08 -0000

皆さん、おはようございます。

JH4DHX/3@大谷です。


今朝、05:03及び06:40過ぎからのパスを受信しました。

@05:03過ぎからのパス -----

CUTE-Iからのパケット信号が良好に入感する。ゆっくりとしたQSBがあり、
信号が弱くなるとデコードが厳しくなる。信号の山と谷では受信状況に違い
が生じる。送信が単一偏波であるとすると、多分衛星はゆっくりとした回転
をしているものと思われます。以下に、デコードデータの一部を示します。
CWビーコンも良好に入感していましたが、パケットの受信に専念しました。

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00BAF765 4501380A 00000342 00C09AAC  .]{2"......!.`MV  ...eE.8....B....
020: A2ABA0A4 A652AA00 90A88C94 85710000  QUPRS)U.HTFJB8..  .....R.......q..
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  05:09:59] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00BAF779 4600380A 56FFFF86 7899B8C1  .]{.#...+..C.L\`  ...yF.8.V...x...
020: A80000AE D888F354 680B0001 004D0033  T..WlDy*4....&..  .......Th....M.3
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  05:10:01] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00BAF869 5200380A 89FFFF86 7899B8BF  .]|4)...D..C.L\_  ...iR.8.....x...
020: A50000AD D186E850 0017611F 00100086  R..VhCt(..0....C  .......P..a.....
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  05:10:25] (UI):

XI-IVからも頻繁にパケット信号が送出されていたようだが、全くデコードできず。
CWビーコンはワッチしていませんでした。


A06:43過ぎからのパス -----

CUTE-Iからのパケット信号を受信する。デコードデータの一部を示します。
CWビーコンはワッチしていません。※デコードデータは、別途管制局に送付します。

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00000D41 70101EA9 8DFFFF81 82949BCC  ... 8..TF..@AJMf  ...Ap...........
020: AB0000AE E188E8FF 646D0001 2865001D  U..WpDt.26...2..  ........dm..(e..
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  06:50:15] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00000D42 70101EA9 74FFFF80 80949BC5  ...!8..T:..@@JMb  ...Bp...t.......
020: AB0000AE D287ED23 52420001 165B001D  U..WiCv.)!...-..  .......#RB...[..
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  06:50:17] (UI):

000: 94A262B2 86B46694 A262B286 B26103F0  JQ1YCZ3JQ1YCY0.x  ..b...f..b...a..
010: 00000D43 70101EA9 85FFFF82 82979DC9  ...!8..TB..AAKNd  ...Cp...........
020: A9A0A0A0 A0A0A0A0 A0A22220 24262022  TPPPPPPPPQ......  .........." $& "
JQ1YCY>JQ1YCZ-3 [15-Jul-03  06:50:19] (UI):

XI-IVからのパケットは、単発的に発信されていた模様。信号自体は強力なのだが、
デコードできない。PASSALL/ONにて受信を試みるが信号の入感が少なく、状況が
確認できない。CWビーコンを受信するが、ローカルのFM局からの強い混信により
残念ながら殆ど解読できなかった。

                                                                          bottom top

--------
Subject: XI-IVの現状
From: Yuya Nakamura
Date: Tue, 15 Jul 2003 18:55:15 +0900

JAMSAT-bb 参加のみなさま

こんにちは.東大チームの中村友哉と申します.
初めて投稿させていただきます.これまでこのメーリングリストに投稿
させていただいてきました永島・大石・程が,現在3人ともみなさまに
メールをお送りできる状態にありませんので,しばらくの間代役として
東大管制局の状況をお知らせしていこうと思います.

私は主に衛星の電子関係を担当してまいりましたので,地上局まわりに
関してはやや知識が不足しているところがございますが,がんばって対
応させていただきますので,どうぞよろしくお願い申し上げます.


まず,現在の衛星の状況ですが,これまでのダウンリンクデータ(主に
各面の太陽電池発生電流)から姿勢を解析いたしますと,どうやらほぼ
ぴったり20秒の周期を保ちながら,X軸周りに回転しているようです.
なお衛星の軸の定義については,
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/cubesat/mission/datadist/int/index.html
にございますので,ご覧ください.

次にXI-IVの運用に関する情報ですが,基本的に,10分以上あるパスには
FMアップリンクを試みています.最近は朝パスにはアップリンクが通る
ことが多いのですが,夕方のパスにはなかなか通らない傾向が見られま
す.東大の地上局設備に問題があるのかどうかも含めて,現在検討を進
めている最中です.私どもはまだ未熟で,なかなか考えが至らない部分
も多くありますので,もし皆様方でお気づきになられたことがございま
したら,ぜひお教えいたければと思っております.


また,追加でお知らせですが,多くのみなさまにダウンロードしていた
だきました解析用プログラムですが,一部アップデート&新ソフトウェ
ア(ROMデータ解析用)があります.どうぞご利用ください.
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/nlab_gs/xi-iv_operation/index_ja.html
から「XI-IVデータ解析アプリケーション」に移動していただき,ダウン
ロードしてください.


みなさまからの受信は,私たちが解析を行っていくうえで非常に役立ち
ます.これまでに受信レポートを送っていただいたみなさまに深く感謝
するとともに,今後ともぜひXI-IVからのデータを受信していただき,レ
ポートしていただくよう心よりお願い申し上げます.

現在衛星は過発電の状態が続いています.この不安定状態での運用はか
なり大変ですが,研究室のメンバーで知恵を出し合いながら一つひとつ
問題を解決していきながらがんばっています.なかなか定常運用に入れ
ませんが,いずれ画像データのダウンリンクもみなさまに受信していた
だき,画像を楽しんでいただけるようにしたいと思っております.

////////////////////////////
 東京大学大学院工学系研究科
 航空宇宙工学専攻
 中須賀研究室 修士課程2年
 中 村 友 哉
////////////////////////////

                                                                          bottom top

--------
Subject: XI-IV FMアップリンクに関して
From: "Fujita Tadayoshi"
Date: Tue, 15 Jul 2003 22:03:30 +0900

XI-IV東大チームの中村さん、みなさま。
連日かつ早朝からの官制業務おつかれさまです。
アップリンク周波数の逆ドップラーと、アップリンク電力の
ケーブル減衰について私見を書いてみました。

                                    7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区

東大チームの中村さんwrote:
> Subject: [jamsat-bb:13470] XI-IVの現状
> JAMSAT-bb 参加のみなさま
> こんにちは.東大チームの中村友哉と申します.
> 初めて投稿させていただきます.これまでこのメーリングリストに投稿
> させていただいてきました永島・大石・程が,現在3人ともみなさまに
(中略)
> 次にXI-IVの運用に関する情報ですが,基本的に,10分以上あるパスには
> FMアップリンクを試みています.最近は朝パスにはアップリンクが通る
> ことが多いのですが,夕方のパスにはなかなか通らない傾向が見られま
> す.東大の地上局設備に問題があるのかどうかも含めて,現在検討を進
> めている最中です.私どもはまだ未熟で,なかなか考えが至らない部分
> も多くありますので,もし皆様方でお気づきになられたことがございま
> したら,ぜひお教えいたければと思っております.


下記の事項は、すでに検討または実施済かもしれませんが・・・・

(1)アップリンク電力の同軸ケーブル減衰、反射について

2002年6月、JAMSAT有志による、貴航空宇宙工学部研究室の
見学と交流に参加させていただいた際、研究棟屋上に設置された、
145MHz帯と435MHzのアンテナ設備も拝見しました。

その際、官制局内の送信機からアンテナまでの同軸ケーブル長が、
数十メートルもあったように記憶しています。
仮に同軸ケーブルが12D-FSAで長さ50メートルのばあい、145MHz
での減衰量は2.7dBで、電力は半分ほどになります。

 (a)アンテナ給電点付近での進行波電力は充分でしょうか。
 (b)アンテナ給電点付近での反射電力は充分に少ないでしょうか。
 (c)あるいは、アンテナ給電点付近に送信電力増幅器を設置
  できないでしょうか。

(2)アップリンク周波数の逆ドップラーについて

すでにご存知のとおり、437MHzダウンリンクのばあいドップラー
周波数はおおよそ、

 AOS付近   +9kHz
 Max仰角時  0
 LOS付近   -9kHz

となり、これは受信すれば分かることですが、アップリンク周波数も
これに見合って逆補正すると、「通り」が改善されることがあります。
仮にアップリンク周波数が145MHzのばあい、衛星側の受信周波
数にあわせるには、

 AOS付近   -3kHz
 Max仰角時  0
 LOS付近   +3kHz

に設定し、つまりアップリンクとは+/-を逆にして、この間を連続的に
可変する必要があります。
これは数年まえ、ダウンリンク:435M帯、アップリンク:145M帯の
国産アマチュア衛星のJAS-1b、JAS-2、それに各種のデジタル
衛星が稼動していたころ、多くの方が経験したことです。

(3)アップリンク周波数の混信について

アップリンクが145M帯のばあい、日本や東アジアで衛星周波数帯
で強力に送信する違法局がおおく、これがアップリンクの混信にな
ことがあります。東京周辺では一般に、 

 東の空を飛行するオービットは「通り」がよく、また
 西の空を飛行するオービットは「通り」が悪い、

ことが経験的にあるようです。

多くの情報や問題点を公開し、協力を依頼される貴チームに敬意を
表し、お役に立つかどうか分かりませんが私見を書きました。
今後のご成功を祈念いたします。


《訂正》

皆さま、すみません、訂正です。
先の: [jamsat-bb:13471] XI-IV FMアップリンクに関して」にて
同軸ケーブルの品番と減衰量(dB)に誤りがありました。

                                     7N1JVW 藤田忠義 横浜市緑区

> その際、官制局内の送信機からアンテナまでの同軸ケーブル長が、
> 数十メートルもあったように記憶しています。
> 仮に同軸ケーブルが12D-FSAで長さ50メートルのばあい、145MHz
> での減衰量は2.7dBで、電力は半分ほどになります。


CQ出版社「ハム手帳2002」によれば下記のとおりです。
訂正させていただきます。

減衰量(dB/10m)    周波数    
 品番      145MHz     430MHz
 8D-FB      0.49      0.89
 10D-FB      0.39      0.72

 8D-SFA      0.40      0.74
10D-SFA      0.33      0.56
12D-SFA      0.27      0.48
                単位(dB)

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: XI-IV FMアップリンクに関して
From: Yuya Nakamura
Date: Wed, 16 Jul 2003 00:35:51 +0900

藤田様,JAMSAT-BBのみなさま

こんばんは。中村@東大XI-IVチームです。

早速のお返事,本当にありがとうございます。
経験豊富なみなさまからのアドバイスは,非常に参考になります。今後
地上局メンバーとも話し合って,設備の改修も含めた議論をしていきた
いと思っております。これからも,みなさまの忌憚ないご意見をお聞か
せください。


さて,東大のwebでも紹介させていただいております解析ソフトウェアの
出す結果につきまして質問をいただきましたので,ここでご紹介させて
いただきます。XI CW ConverterあるいはXI Status Decoderをご利用に
なられると,例えば以下のような出力結果が得られます。

<入力データ変換結果>
XI-IV内部時刻	70625   (0x0113E1)
バッテリ電圧	4.1V
太陽電池電圧	5.3V
充電電流	27.5mA
通信系電流	4.4mA
(以下省略)

この「XI-IV内部時刻」とは何か,とのご質問でした。Image Decoderと
XI ROM Data Decoderでは,同じものを「OBC時刻」として表現していま
す(OBC=On-Board Computer. 衛星のメインCPUです)。XI-IVはOBCが起
動してから時刻を3バイトでカウントしており,ステータスを要求された
時点で,この時刻を返します。

残念なことに,XI-IVは過発電により状態が不安定なためか,時々リセッ
トがかかってしまう現象が確認されています。最新のリセット時刻は
7/15 06:18 と分かっていますので,今後XI-IVが伝えてくる内部時刻は
この時点からのカウントを表しています。ただし,実際の1秒とOBCの1カ
ウントには「実際の1秒×1.0267=OBC 1カウント」という関係が成り立
ちますので,カウント数を1.0267で割っていただき,出た数字が最新リ
セット時刻からの経過秒数です。

他にご質問のある方がいらっしゃいましたら,できる限りお答えしてい
こうと思っておりますので,遠慮せずお寄せください。


次に,今日の朝のパスについての予定をお伝えします。具体的なAOSや
LOSの時刻,方角などにつきましては,ISSL Virtual Ground Stationを
ごらんください。(JAVAプラグインが必要となります)
http://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/nlab_gs/vgs/vgsApplet.html

・4:45〜4:58 CW,FMパケット
・6:24〜6:40 CW,FMパケット
・8:07〜8:15 CWのみ

なおFMパケット運用については,ステータスとROMのデータをダウンリン
クする予定です。(ステータスは,基本的に毎パスダウンリンクするよ
うにしています)アップリンクが通りにくい場合,衛星からFMダウンリ
ンクを送信できない場合もございますので,ご了承ください。

今後はなるべく運用予定もお伝えしていこうと思いますので,どうぞよ
ろしくお願いいたします。

////////////////////////////
 東京大学大学院工学系研究科
 航空宇宙工学専攻
 中須賀研究室 修士課程2年
 中 村  友 哉
////////////////////////////

                                                                          bottom top

--------
Subject: CUTE-I at 0447on July 16th
From: "ji1izr/Masahiro SANADA"
Date: Wed, 16 Jul 2003 05:09:25 +0900

おはようございます、
ji1izr/眞田です。

本日4時台のパスも何とか起きて、CUTE-Iのパケットを受信しました。
高度が低いためか、デコード率が悪く、
最大高度以降の後半は、音は聞こえるがデコードが全く出来ない
という状態でした。

取得データは次のとおりです。東工大にはホームページから送付済みです。

94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 c7 f6 58 7e 00 ef ef 6d
ff ff 84 78 99 b9 23 03 00 00 ad d9 87 f3 61 5e 06 00 00 00 00 64 33
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 c7 f6 6c 7f 01 ef ef 00
00 03 55 00 c0 9d ae 9e ad a7 a5 9e 6b a4 00 92 aa 8f 95 89 70 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 c7 f8 9c 9b 01 2e 46 00
00 03 4f 00 c0 9d ad 9d ad a8 a3 9c a2 a3 00 91 aa 8f 94 89 71 00 00
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:
94 a2 62 b2 86 b4 66 94 a2 62 b2 86 b2 61 03 f0 00 c7 f8 b0 9c 00 2e 46 5a
ff ff 85 78 99 b9 23 03 00 00 ae e0 87 e4 54 1b 03 00 00 02 00 ad 33
JQ1YCY>JQ1YCZ-3:

***************
Masahiro Sanada
     de ji1izr
  Hiratsuka-city
Kanagawa,Japan
***************

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: CUTE-I at 0447on July 16th
From: iji
Date: Wed, 16 Jul 2003 07:18:22 +0900

おはようございます。
JA6PL 井地です。
眞田さん、ご苦労様です。

今朝は、6時前に起きてシャック入りしました。
6:24-6:39のパスです。
CUTE-IからのCWをワッチ、6710が続いている。
途中からは67まで来ると、CUTEに何度か返る、コマンドを上げ
ている様子が伝わってきます。
6:28、6711になった。!

すぐFMに切りかえると、きれいなパケット音が入る。
が、いくら音調を整えてもデコードしない。??
リグには、CPUとTNCとラベルを貼ったプラグが刺さっていると、
良く見ると片方がヘッドフォンだった。!
その後は順調に、といってもQSBでは途切れるが、約14kほどの
データがあり、東工大へ送付できました。

なお、ターミナルは、SCE2に切り替えました。
SCE2からEXTERM(TRACE ON)にしていましたが、これだと16進
とASCIIが同居したデータとなり、解析の際は分離する手間が
掛かりそうなので、SCE2の16進保存で取り出しています。

ji1izr/Masahiro SANADA wrote:

> おはようございます、
> ji1izr/眞田です。
> 
> 本日4時台のパスも何とか起きて、CUTE-Iのパケットを受信しました。
> 高度が低いためか、デコード率が悪く、
> 最大高度以降の後半は、音は聞こえるがデコードが全く出来ない
> という状態でした。
> 
> 取得データは次のとおりです。東工大にはホームページから送付済みです。

ja6pl  Iji Yoshitomo 井地 義智
http://www1.bbiq.jp/ja6pl/

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: CUTE-I at 0447on July 16th
From:JH4DHX 大谷
Date: Wed, 16 Jul 2003 00:41:57 -0000

眞田さん、井地さん、

JH4DHX/3@大谷です。

皆さん、朝早くから大変ご苦労様です。

>6:24-6:39のパスです。
>CUTE-IからのCWをワッチ、6710が続いている。
>途中からは67まで来ると、CUTEに何度か返る、コマンドを上げ
>ている様子が伝わってきます。
>6:28、6711になった。!

私も06:23からのパスを受信しました。
確かに、ビーコンをワッチすることでパケット信号への
切り替りギリギリまでCWを聞くことができます。6711に
変わったことを確認してからTNCに接続変更しています。
今朝も綺麗に受信できました。※別途管制局へ送付します。

XI-IVの信号もワッチしましたが、今朝はFM局の混信があった
こともあり、全くデコードできませんでした。送信が間歇的
であること(ドップラー調整に工夫が要る。)もデコードを
するうえでのハードルの一つと考えます。もう少しパケット
の送信インターバルを短くすることはできないでしょうか?
CWビーコンも良く聞こえていましたが、パケット受信に専念
していました。

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: XI-W のQSBを考える。
From: JH4DHX 大谷
Date: Wed, 16 Jul 2003 02:22:56 -0000

藤田さん、中村さん@東大チーム、堀越さん、

JH4DHX/3@大谷です。

皆さん、お忙しいなか、色々と詳しい情報をいただき有難うございます。

> XI-IV FMパケット 437.490MHzの小刻みQSBは、円偏波型 アンテナを
>使用し左・右を切替えましたが、軽減されません。
>大谷さんの・・・
>「衛星の偏波面が かなり早いスピードで変化しているような気がします」
>との見方に、私も同感です。

その後もXI-IVからのパケット受信を試みていますが、どうも巧くいきません。
受信機のSメータの触れ具合からすると、送信〜受信の相対関係において、
かなり大きな変動があるように思えてなりません。

しかし、東大管制局からのコメントによれば、そうでもなさそうですね・・。

>まず,現在の衛星の状況ですが,これまでのダウンリンクデータ(主に
>各面の太陽電池発生電流)から姿勢を解析いたしますと,どうやらほぼ
>ぴったり20秒の周期を保ちながら,X軸周りに回転しているようです.

送信側が直線偏波であり、受信側において直線・円偏波型のアンテナを
使用してもQSBの軽減がないということを考えると、衛星の回転面(X軸)
とは正対することない位置関係で、受信しているのではないでしょうか。
それから、どうも20秒よりもっと短い周期で回転しているように思える
のですが如何でしょうか?また、こうしたことが無いとすると電離層通
過時に顕著な偏波面の変動が生じていること等が想像されますが、ほぼ
同じ軌道を通過しているCUTE-Iからの信号には、さほどの変動がみられ
ないことからすると、これも否定的です。

>2003/7/14 18:44(JST)からのパスの、CWビーコンを耳で聴いた感じでは、
>音調はきれいですが、振幅にFMパケット同様の小刻みQSBを感じました。

CWビーコンも、こちらでは、かなりの符号抜けが生じる結果となっています。
これは、非常に早いQSBが生じ、符号自体が化けて受信されているということ
と理解しています。その一方で、これまでCUTE-Iからのパケット信号を受信
していて分かったことは、ダウンリンクに非常にゆっくりとしたQSBがあって、
途中でデコードができなくなりますが、その周期がほぼ20〜30秒程度のもの
であるということです。それらからすると、確かにXI-IVが20秒程度の周期に
より回転しているということも合点が行きます。 HW?

どういうメカニズムでQSBが発生しているのか非常に興味があるところです。

                                                                          bottom top

--------
Subject:] 夕方の運用予定
From: Yuya Nakamura
Date: Wed, 16 Jul 2003 14:48:50 +0900

大谷様,JAMSAT-BBのみなさま

中村@東大XI-IVチームです.

貴重なご意見ありがとうございます.
XI-IVの姿勢は,昨日もお伝えしましたとおりX軸まわりに回転しており
まして(これはX軸周りの慣性モーメントが最大であることからも説明で
きます),日本から見るといつもX面をはすに見る(±X面が見えない方
向から見る)状態にあることが,アップリンクが通りにくい原因の一つ
になっているのではないかと推定しています.これは大谷様の推測と一
致しますね.

しかし今朝のパスでは予想外にアップリンクが多く通りまして,以前同
じくよく通ったときの太陽電池電流データをダウンリンクして,姿勢を
解析した結果,+X面も周期的な発電の傾向を示しており,再解析が必要
になってきました.次の夕方のパスでも引き続きROMに記録されたデータ
をダウンリンクし,解析を続けたいと思います.なるべく早く詳細な結
果をみなさまにお届けできるよう努力いたします.

> もう少しパケットの送信インターバルを短くすることはできないでしょ
> うか?

実は,東大と東工大は近い周波数でアップリンクを行っており,混信を
防ぐためにアップリンクを打つタイミングについて取り決めをしており
ます.具体的には,1の位が0〜2では東大の送信タイミング,3〜9では東
工大の送信タイミングとなっています(東工大の方が送信に時間がかか
るためです).よって,東大からアップリンクが打てるのは最短でも10
秒に1度ということになってしまいます.もう少しCUTEとXIの軌道がずれ
てくれば,頻繁にアップリンクができるようになると思います.

夕方のパスについて,運用予定をお知らせします.
16:05〜16:19 CW→FMパケット
17:44〜17:59 CW→FMパケット
19:32〜19:34 CWのみ

先ほどもお伝えしましたように,FM運用ではROMのデータをダウンリンク
します.もし受信していただければ,公開中のアプリケーションXI ROM
Data Decoderを使用することができますので,ぜひお試しください.

今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

////////////////////////////
 東京大学大学院工学系研究科
 航空宇宙工学専攻
 中須賀研究室 修士課程2年
 中 村 友 哉
////////////////////////////

                                                                          bottom top

--------
Subject: 16日朝のXI-IVステータス解析結果
From: "Y.Horikoshi" 
Date: Wed, 16 Jul 2003 16:25:10 +0900

JH4DHX/3大谷さん、7N1JVW 藤田さん Jamsat-bbメンバーの皆さん
JA0AQZ堀越です。

皆さんも早朝よりがんばっておいでですね。ご苦労様です。
当局もXI-Wの今朝4時と6時のパスのFMパケットをワッチしました。

JH4DHX/3大谷さん
> XI-IVの信号もワッチしましたが、今朝はFM局の混信があった
> こともあり、全くデコードできませんでした。送信が間歇的
> であること(ドップラー調整に工夫が要る。)もデコードを
> するうえでのハードルの一つと考えます。もう少しパケット
> の送信インターバルを短くすることはできないでしょうか?

当局では、4:48〜4:53にかけてほぼ一定したダウンリンクの
デコードが出来ました。Sは波といったところでしょうか(s2〜3)
こんなファイルでした。(一部ですが)
JQ1YCW>JQ1YCX [07/16/03  04:51:53]:
H
mbbfsshheffsggffmllcggtticcgssgghrrllihhtlldiitthI am Sanae
6:28〜6:30のパスでは、数回の間歇的なダウンリンクがありました。
S5〜6程度の強力な信号でした。そのうち1個のみステータスの解析が
出来ました(一部信用できないとのことですが・・・)。

xic013015da5VbeffI0602S030000250000T603・6444724d4c fffdb8
<入力データ変換結果>
XI-IV内部時刻  89509   (0x015DA5)
バッテリ電圧  3.6V
太陽電池電圧  4.8V
充電電流  11.2mA
通信系電流  7.8mA
太陽電池電流
 +X面   5.9mA
 -X面   0.0mA
 +Y面   0.0mA
 -Y面   68.1mA
 +Z面   0.0mA
 -Z面   0.0mA
衛星温度
 +X面   -9.7℃
 -X面   -77.2℃
 +Y面   27.0℃
 -Y面   -28.8℃
 +Z面   -27.1℃
 -Z面   -51.9℃
 バッテリ  73.2℃
 送信機  -77.0℃
その他のステータスのデータは信用できないので,表示しません。
やはり、宇宙は寒いようです。今日の当地も冷夏の様相ですが・・

 7N1JVW 藤田さん
> (2)アップリンク周波数の逆ドップラーについて
> すでにご存知のとおり、437MHzダウンリンクのばあいドップラー
> 周波数はおおよそ、
>  AOS付近   +9kHz
>  Max仰角時  0
>  LOS付近   -9kHz
> となり、これは受信すれば分かることですが、アップリンク周波数も
> これに見合って逆補正すると、「通り」が改善されることがあります。

大事なご指摘だと思います。受信の場合ですが、当局の経験では、2〜
3KHZ周波数がずれると格段にデコード率が下がりますね。当局では
Calsatでドップラーの数値を読み取り手動で受信機のつまみを廻して
補正しています。14日は自動追尾が不調だったので、忙しかったです。

                                                                          bottom top

--------
Subject: Re: 夕方の運用予定
From: JH4DHX 大谷
Date: Wed, 16 Jul 2003 07:29:06 -0000

中村@東大チーム様、皆さん、

JH4DHX/3@大谷です。

どうも、詳細な解析結果についてコメント頂き、有難うございました。

>XI-IVの姿勢は,昨日もお伝えしましたとおりX軸まわりに回転しており
>まして(これはX軸周りの慣性モーメントが最大であることからも説明で
>きます),日本から見るといつもX面をはすに見る(±X面が見えない方
>向から見る)状態にあることが,アップリンクが通りにくい原因の一つ
>になっているのではないかと推定しています.これは大谷様の推測と一
>致しますね.

衛星の±X軸方向と正対することなく電波の受け渡しが行われているだろ
うことは容易に推察できますが、単にそれだけではない要素が何処かに
あるような気がしています。例えば、パケット送信の際にダウンリンク
の出力が不安定になっているような恐れはないでしょうか。まず、こう
したことは考え難いとすると、やはり衛星〜地上局の位置関係が、時間
的に速く変化していると考えることが最も説明し易いのではないかと思
います。それから、衛星の運動はX軸を中心とした回転のみでしょうか?
センサーでは十分に捉えきれないような何等かの速い運動が衛星に生じ
ている状態では、X軸の回転に相俟ってこの運動が重なることによって、
その結果、大きな偏波面の変動として地上から見て取れる・・ということ
もあり得るのではないかと思いますが、如何でしょうか。

>> もう少しパケットの送信インターバルを短くすることはできないでしょ
>> うか?

>実は,東大と東工大は近い周波数でアップリンクを行っており,混信を
>防ぐためにアップリンクを打つタイミングについて取り決めをしており
>ます.具体的には,1の位が0〜2では東大の送信タイミング,3〜9では東
>工大の送信タイミングとなっています(東工大の方が送信に時間がかか
>るためです).よって,東大からアップリンクが打てるのは最短でも10
>秒に1度ということになってしまいます.もう少しCUTEとXIの軌道がずれ
>てくれば,頻繁にアップリンクができるようになると思います.

なるほど、両衛星へのアップリンクの関係も考慮されているのですね。
現在、少しづつ衛星の間隔が離れてきているようなので、送信インター
バルの短縮を期待しています。それから、1の位が0〜2・・ということ
の意味が良く分かりません。勉強不足で申し訳ありませんが、また時間
のある時で結構ですので御教授願います。


 トップ へ戻る.

 前のページ へ戻る.

 次のページ へ移る.

 ホームページ(目次) へ戻る.