● (No.352) 衛星UO-11, 十万周回を超える (2002年 11月8日) ------------------------------------------------------- 次の記事は、私が4ヶ月前に書いた「衛星UO-11 の周回数が十万回を超える日」 を予想した原稿です。その日が、2002年10月31日深夜(JST)〜11月1日早朝(JST) であることを、計算の結果として予想した訳ですが、ずばり的中していました。 最新の軌道要素を用いて、下記において改めて詳細に再計算してみましたので、 参考にして下さい。 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr345.htm > Date: Sun, 14 Jul 2002 18:21:59 +0900 > From: Mineo Wakita > To: jamsat-bb > Subject: UO-11 just 100000 on 31 Oct 2002 > > 衛星AO-7 の次に、周回数が 100000 を超えるアマチュア衛星は何か調べてみ > ると、現在も 2m帯と2.4GHz のビーコンを発信し続けている 1984年3月2日に > 打ち上げられた衛星UO-11 であることがわかりました。 > > UO-11 > 1 14781U 84021B 02192.81508489 .00000954 00000-0 14297-3 0 8817 > 2 14781 98.0858 160.6605 0008946 197.2006 162.8901 14.76930622983497 > ^^^^ > AMSAT-NA 配信の この最新軌道要素 orb02192.2l.amsat によるとオービット > ナンバーは、既に 98349 となっています。100000 まで、あと 1651 回です。 > 何月何日になるか、ずばり予想してみましょう。 > > 100000 - 98349 = 1651 > 1651/14.76930622 = 111.78588726 > 192.81508489 + 111.78588726 = 304.60097215 > > +----------------+ > 簡易計算法 | 1月 (閏年)| > ---------- | 2月 31 ( 31) | > この元期通日 304.60097215 を解析してみます。 | 3月 59 ( 60) | > 小数点より上が その年の日数なので、304 より | 4月 90 ( 91) | > 小さい数値 (303以下の数) を右表から選びます。 | 5月 120 (121) | > すなわち 273 で、10月 となります。 304 から | 6月 151 (152) | > 273 を引くと 31 となります。つまり 10月31日 | 7月 181 (182) | > となります。 小数点以下の数値に、次のように | 8月 212 (213) | > 時間の定数をかけると、時分秒が計算できます。 | 9月 243 (244) | > | 10月 273 (274) | > 0.60097215 x 24 = 14.42333160 ... 14時 | 11月 304 (305) | > 0.42333160 x 60 = 25.39989600 ... 25分 | 12月 334 (335) | > 0.39989600 x 60 = 23.99376000 ... 24秒 +----------------+ > > > 衛星UO-11 が周回数 100000 となるのは、2002年10月31日14時25分24秒(UTC) > であることが予測できました。 しかし、ここまで厳密に計算しても意味はな > く、実際のオービットナンバーは 衛星が近地点を通過する時 (衛星が赤道面 > を横切る時?) にカウントアップするので、+/-1時間半の誤差があります。 > いずれにしても、今年の 10月31日の深夜(JST) には、100000回を超えること > が予想されます。 2002年10月31日に、AMSAT-BB から配信された最新軌道要素は、UO-11 の周回数 は次に示すように 99990回 となっています。十万周回まであと 10周回 です。 SB KEPS @ AMSAT $ORB02304.N 2Line Orbital Elements 02304.AMSAT HR AMSAT ORBITAL ELEMENTS FOR AMATEUR SATELLITES IN NASA FORMAT FROM WA5QGD FORT WORTH,TX October 31, 2002 UO-11 1 14781U 84021B 02303.97321189 .00002795 00000-0 39909-3 0 09901 2 14781 098.1019 272.1964 0008767 199.2700 160.8176 14.77496573999906 ^^^^ 元期通日は、303.97321189 と表示されています。上の記事の中の簡易計算法に よると、2002年10月30日23時21分25秒(UTC) です。衛星の1周回が 約90分で、 あと10周回に、ちょうど 15時間 かかる計算です。 つまり、周回数が十万回を 越えたのは、2002年10月31日14時21分25秒(UTC)、23時21分25秒(JST) となり、 4ヶ月前に予想していた時刻からは約4分の誤差 という、ほぼ正確な時刻とな りました。 なお参考までに、NORAD(北米防空司令部)のサイトにおいて、全ての人工衛星の 過去の任意の年月日から最新の軌道要素まで得ることができます。 http://www.celestrak.com/NORAD/elements/ (Archives - Special Data Request Form) 1 14781U 84021B 02303.97321189 .00002795 00000-0 39909-3 0 9901 2 14781 98.1019 272.1964 0008767 199.2700 160.8176 14.77496573999906 ^^^^ 1 14781U 84021B 02304.85361108 .00002732 00000-0 39032-3 0 9788 2 14781 98.1021 273.0811 0008800 196.4771 163.6152 14.77500981 36 ^^^^ 1 14781U 84021B 02304.92133399 .00002729 00000-0 38982-3 0 9818 2 14781 98.1021 273.1491 0008803 196.2140 163.8788 14.77501323 41 ^^^^
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