衛星UoSAT-12(UO-36)テレメトリ DTLM解析 #2


● (No.174) 衛星UoSAT-12(UO-36)テレメトリ DTLM解析 #2 (1999年5月20日)
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 先日(1999年4月21日)打ち上げられた英国の衛星UO-36(UoSAT-12)に関連して
 テレメトリ解読プログラムの「DTLM」の改良版(dtlm.exe Ver5.005) が公開
 されています。衛星UO-36のテレメトリを このプログラムを用いて解析する
 方法は、前回レポートしたとおりです。

 今回は、この衛星UO-36の打ち上げ二日後の1999年4月23日にWiSP32を用いて
 受信保存しておいたKISSファイルと、打ち上げから約1ヶ月がたった 本日、
 1999年5月20日に受信した KISSファイルの二つを、この「DTLM」プログラム
 を用いて解読してみました。 時間が経過して、衛星の状態が安定している
 ことがわかります。

 解析の結果、衛星UO-36のテレメトリビーコンは、打ち上げ直後は約8秒間隔
 で発信されていて、一ヶ月後の本日(5月20日)は約5秒間隔で発信されている
 ことがわかりました。(437.400MHz 9600bpsFSK)
 なお 参考までに、衛星TO-31のビーコン発信は約20秒間隔となっています。

 ところで 衛星UO-36の構体内のオンボードコンピュータは、打ち上げ初期の
 OBC0-186から OBC1-386 に変更されていることもわかりました。これに関連
 して、Broadcastコールサイン等も次のように変更されています。

        Broadcast Callsign set to UO121-11
        BBS Callsign set to UO121-12

 それでは、この解読結果の中から「Array -Y-X」の項目のみ以下に抜粋し、
 その電流と温度の関係をグラフ化して比較してみます。



[Fri 23 Apr 1999]
                  Array -Y-X  (#)Current, (o)Temperature

        100  110  120  130  140  150  160  170  180  190  200     mA
UTC     -+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+-
01:02:10          o(1.8)                         #(181)
01:02:34  (113)#      o(2.6)
01:02:42          o(1.8)                         #(181)
01:02:50  (113)#      o(2.6)
01:03:06  (113)#      o(2.6)
01:03:14           (129)#   o(3.8)
01:03:30           (129)#   o(3.8)
01:03:38                      o(4.2)                             #(220)
01:03:46                      o(4.2)                             #(220)
01:03:54                        o(4.6)                          #(218)
01:04:10                        o(4.6)                          #(218)
01:04:34      #(109)            o(4.6)
01:05:06 #(55)                  o(4.6)
01:05:14 #(55)                  o(4.6)
01:05:22 #(55)                  o(4.6)
01:05:30                                o(6.2)         #(193)
01:05:54                                o(6.2)         #(193)
01:06:02                                o(6.2)         #(193)
01:06:42                                o(6.2)         #(193)
01:06:58                                           (9.4)o     #(207)
        -+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+-
         0    1    2    3    4    5    6    7    8    9    10     .C



[Thu 20 May 1999]
                  Array -Y-X  (#)Current, (o)Temperature

        200  220  240  260  280  300  320  340  360  380  400     mA
UTC     -+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+-
01:52:28                            (36.6)o                 #(405)
01:52:43                            (36.6)o                 #(405)
01:52:48                          (36.2)o            #(376)
01:52:58                          (36.2)o            #(376)
01:53:03                          (36.2)o            #(376)
01:53:18                      (35.4)o          #(346)
01:53:23                      (35.4)o          #(346)
01:53:28                      (35.4)o          #(346)
01:53:38                    (35.0)o  #(310)
01:53:43                    (35.0)o  #(310)
01:53:48              (270)#  o(34.2)
01:53:58              (270)#  o(34.2)
01:54:03              (270)#  o(34.2)
01:54:18         #(230)   o(33.4)
01:54:23         #(230)   o(33.4)
01:54:28  #(193)      o(32.6)
01:54:38  #(193)      o(32.6)
01:54:43  #(193)      o(32.6)
01:54:48 #(167)   o(31.8)
01:55:03 #(167)   o(31.8)
        -+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+-
         30   31   32   33   34   35   36   37   38   39   40     .C


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