衛星FO-29 CWテレメトリ数値解析プログラムの紹介


● (FUROKU.75) 衛星FO-29 CWテレメトリ数値解析プログラムの紹介
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 【ソフト名】 衛星FO-29 CWテレメトリ数値解析プログラム
        fo29cwt2.exe  (Version 2.42)

 【登 録 名】 fo29cwt2.zip
 【登録場所】 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
 【著 作 権】 脇田美根夫 (JE9PEL@jamsat.or.jp)
 【開発環境】 Visual Basic (v4.0)
 【動作確認】 Windows95, Windows98 (Pentium)

 【内容紹介】 1996年(平成8年)8月17日に打ち上げられた、日本の人工衛星
         FO-29 から送信されるCWテレメトリ(太陽電池パネルの温
        度,発生電流,送信電力,姿勢などの衛星の状態を表すデータ)
        を自動的に解析するプログラムです。

        このプログラム fo29cwt2 は、既に登録済みのパケットテレ
        メトリ自動解析プログラム fo29tlm5 の姉妹版ともいうべき
        もので、今までのアナログステータスの解析に加え、スピン
        周期、太陽角の算出、さらに DCM,SRAM,UVC などの衛星各部
        のスイッチの状態等を示すシステムステータスの全ての情報
        を解析できるように改良してあります。

        下記に示すように、少しだけ編集加工したデータファイルを
        画面上で指定するだけで、自動的にCWテレメトリを解析で
        きるようにした、Windows95/98用のプログラムです。

 【解凍方法】  WinZip 等を用いて解凍。

 【実行方法】 このプログラムの実行には、Windows95標準の VB40032.DLL 
        ファイルが、C:\Windows\System ディレクトリ内にあること
        が必要です。上記の fo29cwt2.exe を指定するだけで実行し
        ます。下記を参考に サンプルを用いて実験してみて下さい。

 【事前準備】 衛星FO-29 からのCWテレメトリは、上記の種々の各情報を
        二桁の16進数で、毎分約60字ほどの速さで送信しています。
        先頭を示す "HI HI" のコードの後に、二桁の16進数が 23個
        続いて1フレームが形成されます。この1フレーム分の送信
        が終わると、続いて次のフレームが "HI HI" と始まります。

        このプログラム fo29cwt2 の使用の前準備として、このCW
        テレメトリの "HI HI"を含む1フレームを横1行に編集加工
        して下さい。最大で50行までデータを処理できるようにプロ
        グラムしてあります。同梱のサンプルファイルのように、各
        フレームを空白行を作らず、連続して編集加工して下さい。

        なお、[キャリッジリターン&ラインフィード]が 2バイトで
        スペースが1バイトから、1行あたり 76バイト(=2*25+24+2)
        あります。つまり、2行からなるファイルでは、そのサイズ
        は 152バイト(=76*2)、また5行からなるファイルでは 380
        バイト(=76*5)ということになります。

         sample0.txt  (1998年10月02日 23:50JST 1行(  76 bytes)
         sample1.txt  (1998年10月02日 23:52JST 2行( 152 bytes)
         sample2.txt  (1998年10月02日 23:52JST 5行( 380 bytes)
         sample3.txt  (1999年 6月18日 09:31JST 50行(3800 bytes)

        このように加工したデータファイルを適当なディレクトリに
        保存しておき、fo29cwt2 の中から このファイルを指定する
        と、これらの16進数データを自動的に2進数に変換し、所定
        の換算式を経てそれを解析します。そして下記のように表示
        した後、この解析結果を保存、印刷、およびグラフ表示する
        こともできます。

 【解析結果】 参考までに、sample0 の解析結果(一部)は次のとおりです。

        ----------
         データ 1
        ----------
         メインリレー   ON    :  DCM      ON
         SRAM     ON    :  パケット     OFF
         JTA      ON    :  JTD      OFF
         地磁気センサー  ON    :  
         太陽センサー   ON    :  UVC      ON
         UVCレベル   2     :  PCUモード   AUTO
         PCUレベル   1     :  バッテリモード  FULL
         バッテリロジック FULL  :  
         デジトーカモード OFF   :  UVC ACT/PAS  PAS
         CPU RUN/RESET RUN   :  
         スピン周期         16307.0 [msec]
         太陽角(サンアングル)      140.5 [deg]
         地磁気センサーZ軸     59313.7 [nT]
         地磁気センサーX軸     45588.2 [nT]
         太陽電池発生電流       1205.9 [mA]
         バッテリ充放電電流      -608.4 [mA]
         バッテリ端子電圧         15.6 [V]
         バッテリ中間端子電圧        6.8 [V]
         バス電圧             15.3 [V]
         アナログ送信電力        584.4 [mW]
         構体温度1             5.4 [C]
         構体温度2             6.1 [C]
         構体温度3             5.8 [C]
         構体温度4             5.8 [C]
         バッテリセル温度          7.7 [C]

 【削除方法】 このプログラム fo29cwt2 を Windows95から削除するには、
        エクスプローラを用いて、fo29cwt2 が収まっている ディレ
        クトリごと全てを削除して下さい。

 【転載条件】 このプログラム fo29cwt2 を転載する場合は、最初に全ての
        ファイルが ZIP形式で圧縮してあった状態(fo29cwt2.zip)で
        自由に行なってよいですが、その際は必ず著作者までご連絡
        下さい。

 【参考 URL】 個々のデータの換算式については、次のURLをご参照下さい。

         http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
         http://www.jarl.or.jp/Japanese/3_Fuji/

        なお、このプログラム(fo29cwt2)についてご質問、ご要望が
        ありましたら、下記までご連絡下さい。

 【著 作 者】 ----------------------------------------------
        Name : JE9PEL/1 脇田美根夫
        Mail : JE9PEL@jamsat.or.jp
        URL  : http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
        QTH  : Yokohama, Japan
        Date : 3-Oct.1998
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