衛星MIRの光度等級の応用


● (FUROKU.47) 衛星MIRの光度等級の応用 (1997年 12月26日)
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 衛星FO-29への応用と太陽電池            JE9PEL/1 脇田
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 『直径50cm,反射率60%の金属球は、1000kmの距離で約+8.2等級で見える』
 ことを新たな基準として、衛星FO-29を「反射面44*47cm,反射率 2%,TCA
 時の距離900km」として光度等級を概算すると、約 +12等級になります。
 この結果からみると、どのような条件下でもFO-29を肉眼で目視するのは
 不可能のようです。

 衛星MIRの他に、肉眼で目視できる衛星にどんなものがあるのかを調べて
 みました。次のURLに、衛星EGPやHSTの他に目視できる可能性のある衛星
 が多数集録されています。また最新のケプラー要素も掲載されています。

   http://www.city.yokohama.jp/yhspot/ysc/satellite2.html

 今、武安さんの紹介の書籍「天文年鑑」,「天文ガイド」,「理科年表」を
 さっそく購入して読み始めています。興味津々です。これと、以前話題に
 なっていて、その時に購入済みの書籍「アメリカの小型衛星開発の動向」
 (斎藤宏文著 日本ロケット協会)をパラパラめくっていたら、81ページに
 太陽電池について詳細に解説が載っていました。

 アメリカのASEC社の開発の太陽電池セルは、薄さ140μm, CIC重量0.9gの
 GaAsと呼ばれるセルで、エネルギー変換効率(反射率ではない)は、18.5%
 と報告されています。 日本では宇宙開発事業団(NASDA)とシャープにより
 比抵抗 2Ωcm逆ピラミッド構造高効率型のSiセル(75μm, 0.54g, Ef18%)
 が開発されました。

 この他にアメリカでは、エネルギー変換効率15%のCuInSe2,CdTe薄膜太陽
 電池セルや高性能な太陽電池パドルなどを各社で開発しているそうです。
 この本には、その他に通信系,電源系,推進系などの種々の小型衛星技術や
 アメリカの小型衛星の動向、科学衛星のシステムとマネージメントなど、
 詳細な解説がされています。

 スペースシャトルとミールのドッキング


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