WiSP新バージョン #1


● (EISEI.61) WiSP 新バージョン #1 (1995年 5月21日)
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 1995年4月末、Windows 3.1 上で動作する「WiSP」の諸プログラムが、衛星 KO-23
 にバージョンアップされました。この時点でのバージョンは次のとおりです。
                           (注:FUROKU.20 参照)

        GSC      0.91a (04/20 '95)
        View-Dir 0.81  (04/21 '95)
        MSPE     0.99f (04/21 '95)
        UpdKeps  0.74  (12/02 '94)
        MsgMaker 1.13  (07/09 '94)
        ProcMail 0.94  (07/22 '94)
        MsgView  0.99  (03/05 '95)
        WiSP-TLM 0.54  (11/16 '94)
        WiSP.HLP       (04/14 '95)


 この新バージョンの大きな変更点は、GSC 上の「Setup」-「Communications」にお
 いて、各衛星ごとに TNC 等の諸設定ができることと、「Setup」-「Select Font」
 においてフォントの選択ができ、英語版 Windows と同様に、日本語版 Windows 上
 でも正常に表示でき機能するようになったことです。

 この度、この「WiSP」の作者の ZL2TPO (G7UPN) Chris Jackson 氏の代理人として
 衛星にプログラムのアップロードや 質問の受け答えをしている W0SL / Roy Welch
 氏から、C. Jackson 氏本人が変更点について解説した「WISP-UPDATE.TXT」の翻訳
 と、転載の許可をいただきましたので、ここに紹介いたします。



 「WISP-UPDATE.TXT」の邦訳

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 ------------------------[KO-23:13734]-------------------------------------
 発信 : W0SL
 宛先 : WISP
 表題 : WISP-UPDATE.TXT
 要語 : New feature description(新しい特徴の解説)
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 これは、Chris が WiSP の最新版について記述した、最も新しい解説書です。これ
 を読んで下さい。このバージョンでは、いくつかの設定パラメータを WISP.INI の
 ファイルの中の他の構成部分に移動しています。

 古い WISP.INI ファイルを 他の名前に変更して保存し、WiSP-INI ファイルを一掃
 してから、このバージョンを再導入したくなるかもしれません。しかし、そうする
 必要はありません。いずれにせよ、パラメータを正しく記述したことを確実にする
 ために、再度、設定処理をしていく必要があります。さらに読み続けて下さい。

 著者の Chris Jackson / G7UPN に問い合わせをするには、次のインターネットの
 アドレスに送信することができます。

        c.jackson@ee.surrey.ac.uk

 73, Roy -- W0SL
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 GSC
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 1) MAP Screen. ここに多くの変更点があります。SSTL で使用するために、ある
   変更をしました。そして、amsat-bb 上で見た記事により、多少の変更を付加
   しました。これらは、次のような事です。->

     a) 太陽の日没ラインの付加。
     b) 衛星が視覚に見える時に、それを表示するための 'Visible' の付加。
     c) FAST モードの時に、ステップの速度を変更をするために、上下矢印
       キーを使うことができます。

 2) Keps Updating. ケプラー軌道要素が、最新のものに変更された時に、確認を
   与える画面を、やっと付加しました。

 3) View ProcMail Errows / View MSPE LOG.  今や、これらを印刷することが、
   できます。

 4) Communications Setup. これは大きな変更です。COM ポートの設定と TNC の
   設定は、MSPE から移動しました。これらは、COMMUNICATIONS SETUP と呼ばれ
   る、新しい GSC 画面に入れ替わりました。ここで、古い画面で行われていた
   全ての設定を与えます。 また、ここで TNC type を見つけることでしょう。
   これは、STATION SETTINGS から移動してきたものです。また、DSP MODE もあ
   ります。これは、SATELLITE SETUP から移動してきました。さて、ここまでで
   困った事態になったと思われるかもしれませんが、その構想は次のようなもの
   です・・・・

   Communications パラメータの組を、意味のある名前(例えば、TNC2 on COM1,
   DSP12 Mode F など)で与え、保存することができます。その時、SATELLITE 
   SETUP 画面において、Communication Setup と呼ばれるボックスを見つけるで
   しょう。これは、保存した全ての comms setups を表示します。従って、全て
   の衛星に対して、異なる設定を持つことができます。すなわち、異なる衛星に
   対して、異なる COM ポート,異なる速度の異なる TNC を持つことができます。

 5) Satellite Setup. この画面に DISPLAY SCHEDULE ボックスを付加しました。
   もし、これをチェックするならば、衛星は、メイン画面の中の GSC スケジュ
   ール・ボックスに表示されるでしょう。もし、優先度が 0 ならば、スケジュ
   ールに、そのまま表示されますが、パス(衛星追尾)は実行しません。これら
   のパスは、LOS までスケジュールに残ります。。もし、優先度が 0 でないな
   らば、普通にパスを実行するでしょう。同様の変更が、ウィンドウを編集しな
   がらのスケジュールにもなされました。


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