WiSP 紹介 #3


● (EISEI.51) WiSP 紹介 #3 (1994年 11月26日)
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 24.この『WiSP』を構成している、『GSC, MSPE, View-Dir, MsgMaker, ProcMail,
   MsgView, UpdKeps』は、互いに連動し合い、いわばマルチタスクのように同時
   に動作しています。次に、これらを動作させたまま、メールを作成する手順に
   ついて説明します。

     (1) 『GSC』上で、「Message Maker Setup」において、「Save Source
        directory, Signature File, Greeting, Editor Name」すなわち
       「保存ソースディレクトリ, 署名ファイル, 挨拶文, エディタ名」
        等の全てを事前に設定しておきます。ちなみに私の愛用エディタ
        は、「DOS/V 版 Vz エディタ」と シェアウェアの「秀丸」です。

     (2) 『GSC』、または『MSPE』から『MsgMaker』を起動して、その中の
       「Message data」画面上で、宛先,タイトル,キーワード,衛星名を
        まず先に記述しておきます。

     (3) 『MsgMaker』画面右側の「Edit」ボタンをクリックすると、(1)で
        設定したエディタに画面が切り替わります。「WISP」ディレクト
        リの中に、『JE9PEL**.MSG』のように自局のコールサイン名を含
        むファイルが作成されているので、それを呼び出します。

     (4)  本文を作成し(作成済みの原稿を挿入してもよい)、エディタ上
        で、そのファイル名のまま保存し、終了します。

     (5) すると再び、『MsgMaker』画面に戻りますので、ここで画面右側
        の「Send」ボタンをクリックすると、自動的に『JE9PEL**.OUT』
        と拡張子を変えて、いわゆるアップロードファイルが作成され、
        その衛星に関するディレクトリ内にそのファイルは待機します。

 25. 『MSPE』上で、その衛星からの BBS フレームを受信するとアップロードが自
   動的に開始され、同時にポップアップする「Upload Status」画面上でその種
   々の情報がリアルタイムで表示されます。伝搬状況が良い時には『MSPE』上で
   このメールのアップロードやディレクトリ要求と、ファイルやディレクトリ等
   のダウンロードが同時進行で進み、『MSPE』画面の左下欄に「PB: JE9PEL/D」
   そして、右下欄に「Open 2a:JE9PEL」のように、同時に赤色で表示されます。

 26. 『GSC』上で、「Housekeeping」をクリックし、「View Upload Status」をク
   リックすると、待機中のアップロードファイルの宛先, タイトルが表示され、
   また、「View MSPE LOG」において衛星名を選択して、「Upload」ボタンをク
   リックすると、アップロードファイルの記録を見ることができます。ちなみに
   ファイルの拡張子により、そのファイルは次のような意味があります。

     OUT ... アップロード待機中      |  ACT ... ダウンロード途中
     PUL ...   〃   一部完了     |  DL  ...   〃   完了
     UL  ...   〃   全部完了     |  DLX ...   〃   処理済み
     ULX ...   〃   放棄(消滅)   |  etc

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 今回、ここで紹介したいくつかの機能の他にも、例えば『GSC』上で、「Setup」の
 中の「Rotator Setup」において、「TrakBox」関連の項目を設定して、自動追尾に
 対応させることができるなど、より多くの機能が『WiSP』には用意されています。
 各衛星上で、現在もバージョンアップが繰り返されていますので、機会があれば、
 さらにいろいろな機能を紹介していきたいと思います。

 現段階の『WiSP』に関する、より詳しい操作方法については、英文ヘルプテキスト
 「WISPHELP.TXT」および、完訳「WISPHLPJ.TXT」をご覧になり、何かお気付きのこ
 とがあればご連絡をいただけると幸いです。最後に、デジタル衛星をアクセスする
 ための代表的なソフトの「PB.EXE, PG.EXE」と、今回紹介した『WiSP』の入手方法
 を列記します。(最新の入手方法については、本編furoku.49をご参照下さい。)


 「PB, PG」の入手方法 .....

      問い合わせ先:〒113 東京都文京区本駒込 5-16-9
                    学会センタ−C21
                (財)日本学会事務センター内
                日本アマチュア衛星通信協会
                    FAX 03-5814-5820

      頒布品口座振替口座番号:01020-8-54541(旧番号 京都2-54541)
             加入者名:日本アマチュア衛星通信協会
             裏面の通信欄に、申し込みをする頒布品名
             氏名, 住所, 郵便番号, 会員番号, コールサイン
             3.5 inch または 5 inch の別を明記すること。

      「PB, PG」セット 改訂版 頒布価格 1.250円(会員, 一般とも)

   なお、JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)の活動は会員有志の奉仕活動
   により行っていますので、問い合わせに対する回答に数週間かかる場合があ
   ります。また、この「PB, PG」は NIFTY-Serve 経由の海外通信 CompuServe
   を通じても入手可能です。



 『WiSP』の入手方法 .....

   『WiSP』は、上記「PB」を用いて、衛星「KO-23, KO-25」から直接 ダウンロ
   ードできます。衛星の BBS 上に、細かいファイルに別れて最新バージョンが
   逐次登録されています。あるいは、「ORION CD-ROM (for Ham Radio Vol.1)」
   にも収められています。この CD-ROM の連絡先は、下記資料(2)の別項に記載
   されています。(頒布価格 1.500円, 送料 200円)


   また、インターネットを経由して、アメリカの衛星団体「AMSAT-NA」から、
   直接入手することもできます。URL は以下のとおり。

       http://www.amsat.org/amsat/ftp/software/win32/wisp/


   また、アメリカの衛星団体「AMSAT-NA」からも入手できます。連絡先は下記の
   とおりです。

         AMSAT
         Radio Amateur Satellite Corporation
         850 Sligo Avenue, Suite 600
         Silver Springs, MD 20910, USA
         Phone 301-589-6062
         Fax 301-608-3410


   この『WiSP』を入手後は、上記「AMSAT-NA」に所定の手続きを経て、寄付登録
   した上で登録番号を取得し、『WiSP』に設定する必要があります。
                             (寄付金額は $50)


 (*) JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)の運営する JDB(JAMSAT Data Base)
   は、近い将来その使命を終え、新しくインターネット電子メール配信システム
   に移行する予定です。(注. 1995年3月 移行完了)

 (**)『WiSP』の最新版の入手方法については、(最新の入手方法については、本編
     「furoku.49」をご参照下さい。)

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      参考資料 (1) WISPHELP.TXT            ZL2TPO/Chris Jackson
           (2) MOBILE HAM '94 10, 11月号 JR1ING/菊川氏記事
           (3) JAMSAT N/L  No.160,161   JH1PEF/長沢氏記事


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