スーパーボウル2021その4

第54回SUPERBOWLへの道

2019 2020 HOMEPAGE
その1 その2 その3 ページ末
01/04/月
朝5時に起きてDAZNでシーズン最終戦を見る。Aカンファのワイルドカード争い。南地区の地区優勝も含めて4つの枠に5チームが10勝5敗で並んでいる状態で最終戦を迎えた。直接対決がないので5チームとも勝つ可能性があり、その場合は今シーズンの対戦相手との勝敗などを総合的に判断してすでに優先順位が決まっていて、最下位がコルツということになっている。他の4チームはとにかく勝てばプレーオフに出られる。コルツは勝ってもどこかが負けないと敗退となる。その場合は11勝5敗のチームがプレーオフに進めないという異例の事態となる。幸いにもというべきか、ドルフィンズが負けたためコルツはすべりこみでセーフ。もしもドルフィンズが負けなかった場合を想定してみると、タイタンズ対テキサンズが接戦だったので、もっとスリルがあったはずだ。Nカンファのワイルドカードはすでにバッカニアーズが進出を確定していて残り2枠に候補は3チーム。優先順位はラムズが1勝リードだが、直接対決でカーディナルスに負けて3チームが並んだ場合はラムズ、ベアーズ、カーディナルスの順番。しかしベアーズが先に負けたのでラムズは当確だった。しかしゴフの負傷で急遽先発となった控えQBが本気で頑張り、逆にカーディナルスはQBのマレーが負傷。ということでカーディナルスが敗退。ベアーズは負けたがプレーオフに出られることになった。東地区の地区優勝は、ナイトゲームでイーグルスと当たるワシントンが勝てば優勝。負ければ直接対決のカウボーイズ対ジャイアンツの勝者が当確ということだったが、現地夕方の試合でジャイアンツが勝って6勝10敗。もしワシントンが負ければ6勝での地区優勝という珍事になるところだったが、ワシントンが負傷しているスミスが頑張って辛勝。それでも7勝9敗、負け越しの地区優勝だ。10勝6敗でも敗退となったドルフィンズが気の毒。この結果、終盤に調子を上げたレイブンズは昨年プレーオフで負けたタイタンズと当たることになった。いい試合になりそうだ。ブラウンズは最終戦で勝ったスティーラーズが相手だが、最終戦ではロスリスバーガーが温存されていた。控えQBが相手でも辛勝だったが、スティーラーズは終盤に調子を落としていたので接戦になるだろう。コルツ対ビルズも面白い。首の皮1枚でプレーオフに進出したコルツはベテランQBリバースが引退を考えていると報じられ、SUPERBOWLのラストチャンスとなる。若手QBのアレンとの好対照の対決となる。チーフスは不戦勝だが、マホームズは最終戦も休んだので、休みが長すぎて心配。Nカンファはパッカーズが不戦勝。ブレイディーのバッカニアーズは負け越し出場のワシントンなので楽勝だが、守備の強いチームなので油断は禁物。シーホークスは同地区のラムズで、ゴフの怪我が完治していなければ楽勝。セインツは最終戦に負けても出場できたベアーズなのでこれも楽勝。ということで、Nカンファの初戦は結果が見えている。これに対してAカンファは実力伯仲で熱戦が期待される。

01/08/金
今週の月曜日はまだ浜松の仕事場にいた。木造家屋なので朝5時に起きるととても寒い。いまは東京の集合住宅に戻ってきたので大丈夫だ。最終週は試合が月曜日(現地日曜)に集中していたが、トーナメントに入ると日曜の朝にも試合がある。まだ明後日だが予想というか感想を書いておこう。1月10日の日曜日はまず3時05分からコルツ対ビルズ。今シーズンはビルズが圧倒的に強かった。荒削りだったアレンの正確度が増した。ただカーディナルズのマレーとホプキンスにヘイルメアリーを決められるなど、ディフェンスに甘さもある。コルツはベテランのリバースが移籍して見違えるチームになった。前半はまだチームとなじんでいないところもあったが、後半は調子が出てきた。とはいえビルズも後半に調子を上げてきているので、ビルズの勝ちは揺るがないだろう。最終戦も本気を出して闘ったその勢いを評価したい。ぼくは5時くらいから見るつもりで、第4クォーターくらいから見ることになる。その時点で接戦になっていれば、ベテランのリバースに分があるかもしれない。ビルズが勝つためには前半から点差を広げて圧勝する必要があるし、できると思う。第2試合はラムズ対シーホークス。ラムズのQBゴフは右手の手術をして最終戦を欠場した。それでも控えQBでプレイオフ出場の可能性のあったカーディナルズに圧勝した。今シーズンのシーホークスは好不調の波があるので不調の波が来ているといい勝負になるだろう。それでもラッセル・ウィルソンの勝負強さでシーホークスの勝ちだろう。第3試合はバッカニアーズ対ワシントン。ワシントンのスミスはまだ足の怪我が完治していない。ただ守備の強いチームなので接戦にもちこめば番狂わせもあるだろう。スミスを応援したい気持はあるが、ブレイディーがトーナメント初戦で負けることはないだろう。バッカニアーズの圧勝と予想したい。1月11日の月曜日はまずレイブンズ対タイタンズ。昨年のプレーオフでも対戦した。昨年はタイタンズが初戦不戦勝でラマ―・ジャクソンの調子が狂っていた。それに対しタイタンズはワイルドカード出場ながら、ブレイディーのいたペイトリオッツに勝って調子が出ていた。そういう勢いの差でタイタンズが圧勝したのだが、今年は違う流れで対戦する。レイブンズは最終戦で負ければ敗退のところを圧勝して勢いをつけている。タイタンズはドルフィンズの負けでプレーオフは当確だったが、地区優勝争いで勝つ必要があったのだが、テキサンズに終了間際に同点に追いつかれた。最後にタネヒルのロングパスで前進し、控えキッカーのポールに当たって入るというラッキーなキックでサヨナラ勝ちだったが、調子は微妙。今年はレイブンズが勝ちそうな気もするけれども、ランニングバックのヘンリーが好調なのでタイタンズが辛勝するのではないか。次のベアーズ対セインツは、コロナで最終戦欠場のカマラが戻ってくればセインツの圧勝。最後のブラウンズ対スティーラーズはどちらも応援したいチームなので困ってしまう。最終戦に休みをとったロスリスバーガーがリフレッシュしていればスティーラーズだろう。ただランニングバック陣の調子が落ちている。ロスリスバーガーがロングパスを連発して獅子奮迅の活躍をすることを期待する。ぼくの予想どおりだと、Aカンファで初戦不戦勝のチーフスは、タイタンズと当たる。去年も勝っているので大丈夫だろう。レイブンズが勝ち上がってくるとやや不安。それでもチーフスは万全だろうと思う。スティーラーズ対ビルズはビルズが勝ちそうだ。ということでチーフス対ビルズの決勝戦はチーフスが勝ってSUPERBOWLに進む。Nカンファは初戦不戦勝のパッカーズがバッカニアーズに当たってしまう。これをカンファの決勝戦で見たかったが、バッカニアーズがワイルドカードなので第1シードと当たってしまう。ブレイディーの奇蹟の勝利に期待したい。セインツ対シーホークスは、カマラが戻ってくればセインツだろう。するとカンファ決勝戦はブレイディー対ブリーズというQB対決になる。ここまで頑張ったブレイディーもここでセインツに負けるだろう。ということでSUPERBOWLはチーフス対セインツ。これはいい試合になるが、マホームズ対ブレイディーという対決も見てみたい気がする。とにかく今年はコロナによる練習不足や欠場がありながら、シーズンは充実していたし、ワイルドカードが3チームというのも楽しみを増やしたと思う。ただ第4シードのワシントンが負け越しチームなので第5シードのバッカニアーズは楽勝となる。そこからの勢いでブレイディーのSUPERBOWL出場が実現すれば、おもしろいストーリー展開になるだろうと期待したい。

01/10/日
朝4時に起きてコルツ対ビルズ。前半の終了間近から見た。コルツ優勢の感じだったが、ゴールラインの直前でのギャンブルに失敗。結果としては3点差の負けなので、ここでギャンブルせずにフィールドゴールを決めておけばよかった。長いキックをコルツは失敗しビルズは決めたというのがあって、全体としてはコルツに勝てるチャンスのある試合だった。ここでコルツが勝っていれば3試合ともアップセットになるところだった。コルツが勝っていれば第7シードなのでチーフスと当たる。チーフスファンのぼくとしてはレイブンズに当たりたくないのでコルツを応援していた。明日の第6シードのブラウンズにも期待をかけたい。タイタンズがレイブンズに勝てば問題ないのだが。明日のもう1試合はセインツの圧勝だろう。本日のアップセット2試合。負け越しで地区優勝のワシントンがブレイディーのバッカニアーズに負けるのは番狂わせとはいえない。右手親指骨折のゴフが先発から外れたラムズは苦戦が予想されたが、先発した控えのウォルフォートが出ばなで首を負傷して引っ込んだのがまさに怪我の功名。交替したゴフが痛みに負けずにそこそこパスを投げたので、ディフェンスの圧倒的な活躍もあってシーホークスに圧勝した。第6シードのラムズは初戦不戦勝のパッカーズに当たる。第7シードのベアーズがセインツに勝つとは思えない。ということはもう一つの山はセインツ対バッカニアーズの同地区対決。レギュラーシーズンではセインツが勝ったが、ブリーズが故障上がりでブレイディーは調子を上げている。ほぼ互角と見ていいだろう。ただセインツはコロナ陽性だったカマラが、ぎりぎりで出場可能になった。これは大きい。何しろ1試合でランのタッチダウン6回という記録を作ったカマラがいるといないでは大違いだ。まだ半分が終わっただけだが、ビルズはコルツと接戦をしているようでは期待できない。やはりチーフスとレイブンズが強そうだが、タイタンズのヘンリーが馬力を発揮してレイブンズに勝つことを期待したい。ブラウンズがスティーラーに勝つという番狂わせを祈っている。あれ、自分は昔はスティーラーズのファンだったのだが、今シーズンのスティーラーズはランが弱すぎる。昔はベルというランニングバックがいた。いまはチーフスの二番手になっている。さて、明日も早起きしたい。

01/11/月
ぼくはチーフスを応援している。昨シーズンもトーナメント初戦は不戦勝で、カンファの準決勝で立ち上がりが不調だった。その不調の状態でレイブンズのラマ―・ジャクソンに当たりたくないなと思い、昨日はFシードのコルツを応援した。@シードのチームはシード順の最低のチームと当たるからだ。しかしコルツは3点差で負けてしまった。そこで本日のレイブンズ対タイタンズはタイタンズを応援したのだが、ラマ―・ジャクソンは好調で順当に勝ってしまった。あまり期待できないと思いながらも、Bのスティーラーズと対戦するブラウンズを応援していたら、まさかの勝利。これで両カンファとも、@対E、A対Dの対戦となった。@のチーフス、パッカーズは順当に勝つだろう。ビルズ対レイブンズはレイブンズが勝ちそうだ。セインツ対バッカニアーズはベテランQBの対決。順当に行けばセインツだろう。ただリバースの調子が微妙。ブレイディーの方が調子は上向きだと感じた。それでもカンファの決勝はチーフス対レイブンズ、パッカーズ対セインツになるのではないか。SUPERBOWLはチーフス対セインツ。これはぼくとしてはどちらを応援するか迷うところだ。まあ、チーフスかな。

01/16/土
トーナメントの2回戦。カンファ決勝の前の準決勝が明日に迫っている。わくわくする気持を抑えて初戦を振り返ってみよう。CシードよりDシードの方が強いというのは当然のことで、4つの地区があれば弱い地区が出てくる。その弱い地区で優勝すればプレーオフに出場できる。ワシントンはまさにそれで負け越しの7勝9敗で進出した。しかも大怪我から復帰して7勝のほとんどに関わったスミスが脹ら脛の怪我で出場できない。シーズンの初めに先発していたハスキンズはもうクビになっている。ということで、練習生扱いのハイニケという選手がブレイディーのいるバッカニアーズと対戦した。ワシントンは守備が強い。それでもブレイディーはパスを通していく。このまま大差の試合になるかと思われた第3クォーター、まさかのインターセプトのあとの攻撃で、ハイニケはものすごいスクランブルを2度見せて、最後はエンドゾーンに飛び込んだ。これで2点差。バッカニアーズに焦りの色が見えだした。まあ、反撃もそこまでで、ブレイディーが冷静に追加点を決めたのだが、それでも最終的には1ポゼッションの差なので辛勝、惜敗といえる。まったく無名のQBの獅子奮迅の活躍には誰もが感動しただろう。歴史に残るドラマだった。それでもバッカニアーズの勝ちは順当で、レイブンズがタイタンズに勝っても驚きはなかったが、EシードがBシードに勝つというアップセットが両カンファで起こった。まずはシーホークスのラッセル・ウィルソンがラムズのディフェンスにほぼ完封された。怪我のゴフが何とかパスを決めてラムズは楽勝だった。親指を手術した直後のゴフは出場が危ぶまれていたので、ラムズが勝つとは思えなかった。ブラウンズの勝利はもっと驚いた。しかも第1クォーターに28対0という大差がついた。最初の7点は相手のミスだが、ランドリーへのパス、そしてハントが2タッチダウン。後半、ロスリスバーガーの500ヤードを越えるパス攻撃で点差がつまったところにチャブのスクリーンパスからのタッチダウンが出た。この追加点が大きかった。ハントとチャブと2枚看板のRBがいるところがすごい。ラン守備に弱点のあるチーフスにとっては強敵だが、Eシードのブラウンズが勝ってくれたのでレイブンズと当たらずに済んだ。ハントとチャブは強敵だが、メイフィールドのパスさえ防げば、負けることはないだろう。レイブンズ対ビルズは、ジョシュ・アレンの真価が試されるゲームになる。ロングパスを次々に決めて序盤に大量リードという展開になれば、レイブンズのラン攻撃を封じることができる。接戦になるとラマ―・ジャクソンのスクランブルが次々に決まるということになりそうだ。チーフスのファンとしてはビルズの勝利を期待したい。どうもレイブンズが勝ちそうな気がする。昨シーズンのプレーオフでビルズはテキサンズのワトソンに逆転負けを喫した。今シーズンもマレーからホプキンスへのヘイルメアリーに屈した。競り合いに弱いという印象がつきまとっている。Nカンファはラッセル・ウィルソンを封じたラムズのディフェンスがパッカーズのロジャーズを封じることができるかがポイント。完封することは難しそうなので、ゴフの親指の回復具合が気にかかる。ラムズを応援したい。セインツ対バッカニアーズは42歳43歳のQB対決。シーズン後半から調子が上がってきたブレイディーに対して、途中で怪我の休みがあったブリーズの調子がまだ上がっていない。RBカマラの活躍でセインツが勝つ、と期待をしているのだが、バッカニアーズに勢いを感じる。ただシーズンの成績どおりに、@シードのパッカーズとAシードのセインツの決勝となる公算が高いようにも思われる。ラムズ対バッカニアーズという試合も見てみたい。期待をこめてチーフス対セインツのSUPERBOWLを見たいと思っている。

01/17/日
朝6時過ぎに起きてパッカーズ対ラムズを見る。シーホークスのラッセル・ウィルソンを封じたコルツのディフェンスが、パッカーズのロジャースを封じることができるのかというのが見所だったが、ロジャースのベテランらしい判断力が、コルツを上回っていた。出だしこそ一進一退だったが、途中からパッカーズの一方的なペースになった。右手親指を負傷しているゴフはよくパスを通していたが、もともと爆発力のあるQBではない。ロースコアの接戦に持ち込めれば勝機はあると考えていたのだろうが、ディフェンスがロジャーズに抵抗できなかった。完敗だ。もう一つの試合は互いのディフェンスが機能して前半3対3のロースコア。爆発的な威力のあるレイブンズのラン攻撃をビルズのディフェンスは完封した。ビルズのアレンもレイブンズのディフェンスに苦労していたが、それでも時々ディグスへのパスが通るようになった。それに対しラマ―・ジャクソンは見事なほどに完封され、さらに脳震盪の疑いで退場し、控えQBと交替するに及び勝敗は決した。ビルズの強さはよくわかったが、アレンも充分には活躍できなかった。これではチーフスには勝てないのではないか。パッカーズは強い。昨シーズンよりもチーム全体のレベルが上がっている。さらにはグリーンベイの寒さ。セインツはニューオリンズ、バッカニアーズはタンパベイで、温かいところから来るチームはまずグリーンベイの寒さに縮こまってしまうだろう。チーフス対パッカーズというSUPERBOWLの対戦が見えてきた気がする。ただしチーフスの明日の相手はロスリスバーガーのスティーラーズを撃破したブラウンズ。メイフィールドのパスはマホームズほど正確ではないが遠投力はある。さらにチャブ、ハントの2枚看板のランニングが強烈だ。ランディフェンスに弱点のあるチーフスにとっては強敵だ。今日のレイブンスの試合を見ると、ブラウンズの方が強そうだと感じた。いずれにしろチーフスは前年度のチャンピオンだから、実力的には強いはずだが、昨年度のプレーオフ初戦で立ち上がりに24点とられたように(この記録はスティーラーズ対ブラウンズ戦で更新された)、休場明けの試合の始動に時間がかかる。勢いのあるブラウンズに序盤で点差をつけられると危ないかもしれない。

01/18/月
どういうわけか本日は5時から試合がある。昨日の2試合は途中から点差が開いて盛り上がりの欠けたものになってしまったが、本日の2試合は意外な展開でまさに手に汗握るものだった。まずはチーフス対ブラウンズ。昨シーズンのプレーオフでは初戦の立ち上がりがピリッとしなかったチーフスだが、今回はてきぱきとパスを投げ分けてタッチダウンを奪った。対するブラウンズはメイフィールドがパスを投げまくったが、意思が空回りして得点につながらない。ランが強いはずなのにまったくランを出さない。チーフスのディフェンスがランに弱いことは誰もが承知しているのだが、厚く人員を配置してランを警戒することを見越して、あえてパスを多用したのだろう。これが失敗。点差が開いてしまうとラン攻撃を出しにくくなる。それでも後半になってハントがタッチダウン。追いかける体制が整ったところで、マホームズが脳震盪で退場してしまった。まだ点差はあったが時間もたっぷりあって、逆転もあるかなという感じだったが、ディフェンスの頑張りと、控えQBのヘンニーのそこそこの活躍で何とか逃げ切った。途中で一瞬、ブラウンズを応援したくなったのだが、やはりマホームズがいないまま敗退してしまっては悔いが残る。勝ててよかったが、ブラウンズも強さの片鱗を見せた。できれば先週のスティーラーズ戦のように、前半からランを多用して挑戦してほしかった。相手の裏をかくというのは姑息な手段で自ら墓穴を掘ってしまった。2試合目は42歳のブリーズと43歳のブレイディーのベテランQB対決となった。これはどちらを応援するということもなく、試合を楽しめたのだが、3クォーターまで互角の展開だったのに、1つのファンブルをきっかけに流れが一気にバッカニアーズに傾いてしまった。モメンタムというものの恐ろしさだ。やはりブリーズは本調子ではなかった。それとバッカニアーズの守備がよく鍛えられていた。ブリーズにあせりが出始めると、次々にインターセプトを重ねて点差を広げた。これで来週のカンファ決勝は、ビルズ対チーフス、バッカニアーズ対パッカーズとなった。新鋭QB対決と、ベテランQB対決となったので、いずれが勝ってもSUPERBOWLは新鋭QBとベテランQBの対決になる。マホームズの回復が心配だが、先発できるようならチーフス有利だろう。バッカニアーズのディフェンスが本日のようにチームワークによって統制されているようなら、もう1つの番狂わせが起こるのではないか。ただパッカーズはランニングバックも強いので、そこを衝かれるとバッカニアーズの守備に綻びが出るかもしれない。いずれにしても、初戦6試合、この週末に4試合、プレーオフの大半の試合が終わってしまった。来週は2試合しかなく、SUPERBOWLを加えても3試合残っているだけだ。早くも寂しさを感じ始めている。まだチーフスが勝ち残っているので、来週はしっかり応援したい。

01/25/月
朝5時からスカパーで中継を見る。カンファの決勝なのでNHKの衛星放送も中継しているのでこちらはビデオに収録。パッカーズ対バッカニアーズは、少しだけ若いロジャースが有利かと思われたのだが、ぼくとしてはマホームズ対ブレイディーのSUPERBOWLを見たいので、バッカニアーズを応援。ディフェンスが頑張ってロジャースを抑え、ブレイディーはロングパスがおもしろいように決まって点差を広げた。後半に入るとブレイディーのパスがぶれ始めてインターセプトを連発。点差が縮まったのだが、最後になってまたバッカニアーズのディフェンスが頑張って逃げ切った。前半のブレイディーは完璧だった。時間の使い方もうまかった。このまま楽勝かと思われたのだが、さすがにロジャースも後半は人が違ったようにパスが通るようになった。前半と後半でモメンタムががらっと変わってしまったのだが、前半の貯金が活きて、ついに43歳のブレイディーがSUPERBOWLに進出することになった。第2試合は出だしこそチーフスのハードマンにミスが出て失点したのだが、マホームズはケルシー、ヒル、それにミスをしたハードマンにパスを投げ分け、ランニングバックのウィリアムズとヒレアーも快調で楽勝となった。辛勝のバッカニアーズに対してチーフスは楽勝。しかしブレイディーは不気味な底力をもっている。SUPERBOWLは熱戦になるだろう。

02/07/日
SUPERBOWL前日になった。予想というか希望というか、とにかくいま思っていることを書いておく。まずチーフス。第1シードで初戦は不戦勝。去年はこのバイウィーク明けの試合でテキサンズ相手に第1クォーターに24点もとられた。その反省からか今シーズンは序盤から順調に得点を重ねていたのだが、後半に入るとブラウンズのランニング攻撃が点火されてじわじわと追い詰められ、そこにマホームズの脳震盪という事態になり、負けを覚悟した。ブラウンズの方が強い感じがした。しかし控えQBのチャド・ヘニーの驚異的な活躍で何とかぎりぎりで踏みとどまった。マホームズは足指の怪我がひどくカンファ決勝のビルズ戦もほとんど走れなかった。足を使って時間を確保できないのでショートパスばかりだったが、ケルシー、ヒル、ハードマンへの短いパスが確実に決まって点差を広げていった。快勝といっていいのだがマホームズの本来の勝ち方ではなかった。バッカニアーズはシーズンの後半からブレイディーのと他の選手との息が合ってきた。プレーオフに行けそうだというモチベーションでチームが1つにまとまった感じがする。プレーオフ初戦はワシントンのディフェンスに途惑ったが、セインツ、パッカーズと難敵を撃破して堂々のSUPERBOWL進出だった。強いチームになっている。足を傷めているマホームズのチーフスと比べると、戦力はむしろ上回っているだろう。ただ去年のSUPERBOWLを振り返ると後半になってからのチーフスのディフェンスは完璧だった。ほぼ同じメンバーが残っているので、ブレイディーを封殺できるのではないかと思われる。ただ問題はラン守備で、プレーオフを見ているとフォーネットがすごい活躍をしている。フォーネットをどう抑えるかというのが最大のポイントだろう。マホームズの足の怪我がどれほどのものかはわからない。膝とか太腿とかではなく指の怪我なので無理をすれば走れるというくらいだろう。2週間で治る程度のものか。カンファ決勝を見る限り怪我の状態はかなり悪い感じで、QBがスクランブルで走る場面は見られないだろう。逃げ回ってロングパスを投げるというのも難しい。プレーオフで見られたように、短いパスをケルシーに確実に投げるか、ヒルにスクリーンパスを投げてそこからのランに期待するか。いずれにしても攻撃のパターンは限られるのでバッカニアーズのディフェンスは守りやすい。途中までは互角か劣勢ということが予想される。後半、足の痛みにも負けずにロングパスを投げて逆転に結びつけることができるか。すごいドラマが展開されそうな感じだ。チーフスのパスディフェンスはビルズのアレンを完封できた。ブラウンズのメイフィールドにも仕事をさせなかった。だがブレイディーはどうか。立ち上がりにロングパスをポンポンと決められるようだとかなりの劣勢になりそうだ。そこからディフェンスを立て直して、昨年のような逆転劇が見られるか。去年はガルポロだった。今年はブレイディーだ。何しろガロポロはブレイディーの控えQBだった。今度は本物が出てくるのだ。こんなふうに書いているとバッカニアーズが勝ちそうだが、ケルシーとヒルの2枚看板は相手も守りにくいだろう。ハードマンもいるし、怪我をしていたワトキンスも参加できそうだ。バッカニアーズもアントニオ・ブラウンが参加できそうだが、ブラウンスは異端児なのでベンチにいない方がチームがまとまるのかもしれない。ただ守る方もブラウンが出てくると名前に負けてしまってディフェンスのバランスが崩れるかもしれない。ブレイディーはそういうところを見逃さないQBなのでやはりブラウンの存在は脅威だ。祈るような思いをこめて、接戦でチーフスの勝ち、という夢を実現してほしい。

02/08/月
いよいよSUPERBOWL。パンデミックの中でよくここまで来られたと思う。しかも疫病で出場できない選手は一人も出なかった。負傷していたアントニオ・ブラウンもワトキンスも出場できた。だがQBマホームズの足の指の怪我は治っていなかった。さらにオフェンスラインの怪我人が出て、もともと弱いラインが崩壊してマホームズを守れなかった。あのマホームズがタッチダウンがとれない。一方、ブレイディーはグロンコウスキーに2本、アントニオ・ブラウンに1本、タッチダウンを通す。誰も予想しなかった一方的な展開となってバッカニアーズの圧勝。このバッカニアーズというチーム、もともとワイドレシーバーもランニングバックもそこそこ良い選手がいて、守備も強かった。ただ若手QBのウィンストンが投げまくってタッチダウンを連発するのと同じ勢いでターンオーバーも連発して自滅するというチームだった。それでもQBがブレイディーに変わっただけで、こんなにも変わるのかというすごいチームになっていた。引退していたグロンコウスキーが復帰したり、問題児のフォーネットやアントニオ・ブラウンが途中参加ということもあるが、元からいた選手たちのモチベーションが上がることで全員がスキルアップしたみたいだ。NHKの解説によると、ブレイディーはチームに入った途端に、ディフェンスの選手にもアドバイスをしてスキルアップを求めたとのことだ。オフェンスの戦力アップはあったが、ディフェンスはほぼ去年のままなので、マホームズを完封したという結果には驚かされる。確かにマホームズは足を負傷していはいた。それでもビルズには圧勝していたのだから、バッカニアーズのディフェンスの勝利だ。MVPはディフェンス全員といっていい。とくにシーズンの後半からプレーオフにかけて、加速度的にチームがまとまっていった。ぼくはチーフスのファンだが、マホームズにはまだ未来がある。本日のブレイディーを中心としたチームのまとまりは、とんでもないミラクルを見たように思った。いい試合を見られてよかったと思う。





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