吉岡砲台

概説 吉岡八幡神社右脇から登った亀甲坂の上。大砲2門が海に向かって備えられていた。[ふくしま歴史名所双六より]
 その場所は吉岡八幡神社東側の崖上と推定され、亀甲坂を登り詰めたところに入口門があり、東西北三面は土塁になっており、中央に物見台を設け、その両側に砲台が設けられていた。[『福島町史』より]
 松前藩の築造で寛政期(1789-)に宮の上に築造された台場で、蝦夷地のなかでも古いものの一つらしい。松前藩の公式記録『北門史綱』には「東岸吉岡村八幡社前」と記載されている。ディアナ号事件で捕虜としたゴローニンの指摘を参考に、もともと上にあった砲台を下へ移したのだろうか。
吉岡八幡神社裏山。吉岡漁港からの遠望
その他の写真
訪問記[2001/07/23]亀甲坂は登っていないが、この丘に砲台が設置されたと思われる
[2002/06/24]「吉岡八幡神社右脇の亀甲坂」の場所はわからなかったが、社の左手から銀杏の木の脇を通って裏の道へ出たらすぐに裏山へ回れた。そこからは津軽半島がすぐ目の前に見える。
所在地北海道渡島支庁福島町吉岡。吉岡八幡神社の裏山
参考書『ふくしま歴史名所双六』、『北門史綱』(『松前町史資料編第1巻』に掲載)、『福島町史』