下久野城

概説 現在の下久野公民館は下久野城の核心部分の台地がごっそりと土取された跡に建っていることになる。土取前の様子を知っている阿見町のO先生に聞いたところ、県道美浦栄線脇の小山は台地先端の郭で、西側の台地と地続きだったということだ。ここにはいわゆる「マイマイ型」の登城路があったが、土取されてしまったので現在はごく一部が残るだけになっているとのことだ。
県道美浦栄線脇の小山は郭の残欠
その他の写真
  1. 西側台地上に残る虎口と櫓台
訪問記[2004/04/06]意外にも2004年4月発行の『牛久市史 原始古代中世』では「下久野城」は取り上げられていなかった。公民館の場所はみごとに土取されていて、知らなければ県道脇の小山は古墳かと間違ってしまいそうだ。台地へは南端から取り付いたが、登ってみるとその西側も土取されていてペラペラの屏風状の尾根になっていた。台地上にはさらに一段高くなった郭があるがその東側のほとんどは土取されている。西側から上がってくる登城路を監視する虎口と櫓台などが残っている。
所在地牛久市久野町。観音寺の南東350m付近。下久野の公民館の西側台地上。
参考書