中城館

概説 土浦城が現在地に築かれる前にその前身ともいうべき「館」が中城(現中央1丁目あたり)にあったのではと考えられる。農・漁業集落の東崎と並んで古い中城集落は、この「館」を中心としたいわゆる豪族屋敷村的な集落で、その氏神が田中八幡社で、もちろん祭神は誉田別尊(応神天皇)で武神である。中城、特に不動院前あたりが、旧市内では土浦城跡についで海抜が高いことは、昭和13年の洪水のときはっきりしている。この付近に館があったのかもしれない。[『土浦城とその城主たち』より]
 館跡の名残などは勿論見出しようもないが、比定地の一つとして紹介しておくことにする。
中城の不動院付近に土浦城の前身的な館があったといわれる
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訪問記[2004/01/25]不動院の門前は旧水戸街道が通り、かつてはたいへんな賑わいを見せていたことだろう。現在は、土浦の街並保存とまではいかないが、多少なりとも歴史的景観を意識した街作りがされている。
所在地土浦市中央1丁目。不動院付近。
参考書『土浦城とその城主たち』