中居館

概説 詳細は不明だが、野間土手、シシ土手、中居城防衛の土塁などなどが考えられる。昭和49年の航空写真(国土画像情報(カラー空中写真):国土交通省)の中央付近に写っている。
南側の土塁と食違い虎口
中居館周辺図(クリックで拡大)
  赤:土塁、水色:空堀
その他の写真
  1. 馬を囲っていたという土塁内側
  2. 民家を囲む土塁の上
訪問記[2005/04/18]これは何だ!?という物件。地元の人に聞いたところ、昔、馬を飼っていたところだと言う。野間土手ということか。しかし、後に野間土手に利用したということもありえるから中世遺構でないとも言い切れない。土塁上や斜面にピンポールを差し込んだところズブズブと1mは軽く入ってしまうので少なくとも版築ではなさそうだ。南側土塁の北端は食違い虎口になっている。もしかしたら桝形もあったのではと思わせるような形だ。土塁は西側の住宅地を囲むようにも伸びていてこちらは郭的な形をしていたのかもしれない。しかし、ちょっと大きすぎるようにも思える。野間土手かも知れないし、天正19年、佐竹の攻撃に備えて急造した中居城防衛ラインかもしれない。謎の土塁だ。
所在地大洋村中居字北山。村営グランドの南西300m付近。土塁は道を挟んで南北に存在する。
参考書『茨城県遺跡地図平成13年度版』