久野の馬鍛錬場土塁

概説 高さ約0.8mから2m、縦横30mx70mほどの長楕円形の土塁が全周に渡って良く残っている。土塁の内側は浅くなった堀のように見えるが、馬を走らせた馬場だったとのこと。土塁の北側の虎口は馬放し場へ通じていたという。北東側の虎口は後に木の切り出しのために開けたという。地主Sさんの(上長(阿見町)の大久保意吉氏の厩番をしていたこともあった)祖父が救済事業の一環として茨城県の許可と補助金をもらい馬の鍛錬場として造成したという。
長楕円形の土塁
図(クリックで拡大)
その他の写真
訪問記[2005/09/12]飯倉の環状土塁の他にも久野と福田に同じようなものがあると聞いていたので案内してもらった。かなりしっかりした土塁が全周に渡り残っている。地主の方のお話しではお祖父さんの代に作られた馬の鍛錬場だということだ。土塁にトレンチを入れれば、古い遺構を利用したものか新たに造成したものかおおよその時代は確認できるだろう。北側の馬放し場も土塁で囲まれていると言うが、草が深いので調査は秋以降にすることにした。
所在地牛久市久野町上久野。八坂神社の北西約200m付近か?
参考書