望洋館・磯浜海防陣屋

概説 鹿島灘を臨む標高30m前後の大洗台地南端に立地。江戸時代の文政8(1825)に望洋館が設置され、1840年頃海防陣屋となり、元治元(1864)年に廃止になった。東西約22m南北約47m高さ約1.5〜2.0mの権現台と呼ばれる土壇状遺構が現存する。水戸藩による夷船防御のための官舎および陣屋である。絵図が発見されておらず構造は不明である。遺跡地からは近世瓦が採集されており、海防陣屋跡に関しては瓦屋根であった可能性もある。遺存状態は比較的良好である。[『大洗町埋蔵文化財包蔵地調査カード』より]
陣屋跡から太平洋を臨む
その他の写真
  1. 陣屋跡の土壇
訪問記[2004/04/26]ごく最近陣屋跡の伐採が行われたそうだ。これは海防陣屋廃止後初めてのことだそうで、これまでにここへ来た人たちは何が何だか分からなかったことでしょう。見通しの良い日は鹿島コンビナートの煙突の煙まで見えるらしい。当然の事ながら日下ヶ塚古墳も陣屋の施設として使われていたらしい。
所在地大洗町磯浜町2865外。大洗町役場の北西約450m。日下ヶ塚古墳のある丘の太平洋側。日下ヶ塚古墳を目指していけば良いが、途中の坂道は細く急だから十分気を付けて。
参考書