百里の掩体壕(えんたいごう)

概説 百里基地周辺の林の中に残る旧日本軍時代の掩体壕。これらは屋根のない無蓋掩体壕というもので、零戦などを爆風から守るためにE字型の土塁の中に2機格納できるようになっていたらしい。一発の爆弾による爆風で掩体壕が一気に被害を受けないように開口部の向きはランダムになっている。見出し写真の掩体壕は掻き上げ土塁の周囲が堀状になっている上に中仕切り土塁が壊されているので馬出のように見える。完存掩体壕もあるがいつまで残れることやら心許ない限りだ。戦争遺跡として保存しておくのが良いと思うのだが。
 鹿嶋市の住友金属近くには有蓋掩体壕が今も残っているそうだ。また、阿見町にも有蓋掩体壕が残っていたが今はどのようになっていることやら。
馬出のように見える掩体壕
掩体壕の分布図(クリックで拡大)
その他の写真
  1. 林の中に完存している掩体壕
訪問記[2007/03/19]近年まで残っていたこうした戦争遺跡が最近次々と壊され始めているように感じる。遺跡としての保存は間に合わないかも知れない。
所在地小美玉市下吉影
参考書