浜台場

概説 『尾札部村郷土誌』(大正2年)によると、川汲台場の他「川汲より温泉に至る途中尚二ヶ所に台場あり」と大正2年当時健在だった箱館戦争経験者の古老からの聞き書きが紹介されている。小林露竹編『南茅部町史年表』(昭和42年)にも「川汲山道入口左側台地にも一ヶ所小台場を築いた」と記されている。[『南茅部町史』より]
旧川汲山道入口から台地を望む
その他の写真
  1. 台地突端から内浦湾を望む
  2. 川汲川河口右岸のこの場所とも
訪問記[2003/08/04]国道278号線から旧川汲山道を200mほど入ると右手に龍王寺があるのでその向かい側の道を東へ入ったところ。台地先端部は畑と工場敷地になっている。『南茅部町史年表』の記述を手掛かりにすると、この場所が最適だと思う。
[2003/09/01]川汲川河口右岸で川汲橋のたもと、という話も聞いたがここは台地上にはならないので小林露竹編『南茅部町史年表』の記述とは合致しない。また、「川汲より温泉に至る途中尚二ヶ所に台場あり」と書かれているもう一ヶ所(仮称)川汲山道台場は、旧山道をもう少し南へ進み教員住宅前をさらに進んだ辺りにあるそうだが、地元の郷土史研究家の方も最近は行ってないので現況は分からないらしい。それにしてもかつてバスが通っていた道も使われなくなるとこんな獣道になってしまうのだなぁ。
所在地北海道茅部郡南茅部町川汲。川汲山道入口は川汲川に架かる川汲川橋右岸。
参考書『南茅部町史』