この回路を考案されたのは六田嘉明氏で「設計六田氏、製作鹿野氏」としてMJ誌の1994年の
自作アンプコンテストに出品され、そのあと誌上に回路図等が掲載されたものです。その記事を見た
当初は、10Wのバイポーラアンプにしては電源も放熱器も大袈裟だなあという感想でしたが、それ
もその筈でオリジナルセットは純A級動作をさせていたのでした。
というのも、オリジナル回路のままでAB級等にするとクロスオーバー歪に似た鋭い歪が発生して
しまうからで、本機では一工夫加える事で歪の問題を回避し、作りやすいAB級動作のアンプとして
います。詳しくは後ほど述べますが、回路としては以下のように簡単なものとなっています。
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