そんな時に、トランスの自作で知られるK.ameさんのご厚意で、本機に最適の小型MT(マッチング
トランス)を巻いて頂いたので、魅力的なセットに変身させるべく18GV8SEPPアンプの高性能化
を計る事にしました。
前章の回路との一番の変更点は電源電圧で、ケミコンの耐圧目一杯まで電圧を上げました。そこで巻線
電圧で320V程度の電源トランスが欲しいのですが、今回はなるべくコンパクトに組みたくて春日無線
にコアの小さめなトランスを特注しました。さらに本機ではヒーター巻線を2つ用意して、カソード電位
が高い上側のヒーターは高耐圧のCを介して接地するようにしています。それ以外では電源電圧が高くな
るのに対応して、バイアスが適正になるように初段と出力段のカソード抵抗を増やしています。という事
で以下のような回路になりました。
|