1998年4月17日 更新

コードウェイナー・スミス

Cordwainer Smith

榊 令

前口上

 コードウェイナー・スミス Cordwainer Smith (1913〜1966) とは何者か? という野暮から書きはじめることはしません。
 …というのも不親切なので、関連サイトに集めた資料を読んでみてください。

 当然、これらも。

 さて、本題。
 コードウェイナー・スミスとそのSF作品については、いろいろな人が賛美しています。私もファンの一人です。
 でも、私は不精なので、気に入ったから、即、人に触れてまわるというような行動につながりません。人が評価・紹介してくれるなら、その人にまかせておけばいいやと距離をとってしまいます。
 しかし、スミスの作品は、距離をとろうとするには、魅力的にすぎました。なぜこのような発想や物語がつくれたのか、知りたい−−その興味で調べはじめて、あげく、アメリカへわたって遺稿を閲覧するところまでいってしまいました。

 最近は、商業出版では出ないと思われる資料について、翻訳許可を取得して、参加しているSFファンジン(同人誌)に訳出することをやっています。ここでくだくだ書くより、そのファンジンを見ていただくのがいいと思います。
 ファンジンの名前は、『アルファ・ラルファ大通り』といいます。どんなものが載っているかは、次のリストを参照してください。


関連サイト

インターネットで見つけたおもしろいリソース

Abbadingo One: DFA Learning Competition / Abbadingo One: DFA Learning Competition [Mirror site] (English)
コードウェイナー・スミスの短篇「アルファ・ラルファ大通り」に登場する古代の予言コンピュータ、アバ・ディンゴから名前をとった(Abbadingo Q&A参照)という研究プログラム。[1998年2月11日]
The Cordwainer (English)
“コードウェイナー”の名前の本家、大英帝国はコードウェイナー(靴職人)の名前を冠した靴屋さんのサイト。イギリスのビジネスおよびサービス検索エンジン、Scoot, the UK Business Directory にあります。
[1998年4月17日]
Footwear of the Middle Ages: With special emphasis on Britain and Denmark by I. Marc Carlson (English)
Appendix 1 - Saint Hugh's BonesAppendix 9 - Charter of the Guild of Cordwainers, 1375 が "Cordwainer" での検索にひっかかったので、ついつい。(同時にひっかかったのは他にもいっぱいありますが)
こっちの Cordwainer は靴職人さんですね。
序文によれば、ブリテン諸島(現在のイギリス)と西ヨーロッパでの中世時代の履き物製造の歴史をまとめた研究。1996年に書籍で出版されたものを1997年にまるまる電子テキスト化したようで、すごいボリューム。
このサイトの作者の Greg Lindahl さんは創造的アナクロニズム協会 The Society for Creative Anachronism (SCA) にも参加しているようで、そのからみで収録されたのでしょうか。
創造的アナクロニズム協会は、SF関係では作家のポール・アンダースンが参加していることで知られていたと思います。ポール・アンダースンの公式サイトはなく、Science Fiction and Fantasy Writers of America, Inc (SFWA)(アメリカSFファンタジイ作家協会)の会員一覧 SFWA Members' Pages A-C から張られているリンクは、ここ
[1998年4月17日]

SF関連

Alpha Ralpha Boulevard (English)
The Gebiet (English)
Catch 22 Science Fiction Page にあるサイト。ここからたどれる他のサイトには、フランス語のものもあります。(Catch 22 はジョーゼフ・ヘラーの有名な長篇『キャッチ=22』(1961) ですね)
「Alpha Ralpha Boulevard」は1995年5月から作成されているSF作家の資料集で、かなり充実している。タイトルはスミスの有名な短篇の題名から。サイトのコメントによると、1998年3月現在、これからアップデートが困難になるようです。
「The Gebiet」はSFおよびファンタジィのアーティストの資料集。タイトルは「老いた大地の底で」(『シェイヨルという名の星』所収)に登場するゲビエットでしょう。
[1998年2月末]
Mark/Space Anachron City (English)
イギリスの Henry W.Targowski さんが運営しているサイト(の3D画像と概観説明のページ)。
このサイトには、SFや周辺領域のレビューや資料、リンク集がてんこもり。 サイトのトップページのタイトルは「Mark/Space Interplanetary Review」だけど、いざ中へ入ると、どのページのタイトルにも「Anachron City」がずらずら。
タイトルについて、コードウェイナー・スミスに首をつっこんだ人間としては、スミスの短篇作品 "Himself in Anachron" を連想してしまうのですが…
[1998年2月末]

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1997年9月 作成