東京湾ぐるり一周


千葉丸山町にて 千葉県丸山町にて千葉丸山町にて


・東京の車窓から・も、ちょっと飛び出して、今回は東京湾ぐるり1周の旅です。
初夏のいい季節というところで、東京湾を中心に車窓からお届けします。
まずはじめに、列車で移動する方のためにJRから「東京湾フリー切符」というものが、3020円
(子供1510円)で発売されています。これは、これからご案内の区間のJR線がほとんど乗り放題で、
かつ、フェリーにも乗れるスグレモノです。でも当日限りですので、2日間は使えません。


さて出発は東京駅、(ちなみにこの切符は普通列車専用です。)地下ホーム、京葉線の快速で
蘇我まで行きましょう。総武快速線でもいいのですが、眺めは断然京葉線です。
ただ、京葉線は通勤電車ですので、横向きの椅子、ちょっとねーという感じです。
お弁当にビール派は、総武快速線をどうぞ。

さて、京葉線の電車は地下から地上にあがり、新木場を過ぎて右に海を見ながら100Kmのスピードで
走ります。荒川を大きな橋で渡り、水族館で有名な葛西臨海公園駅に着きます。
ここは水族館で有名ですが、それ以外にも鳥類園・海上公園などもあります。

ここについては、新村敏雄さんよりご紹介をいただいております。
「自宅が江戸川区で、よく子供を連れて葛西臨海公園に行きます。
この連休で行ったときに初めて知ったのですが、人口なぎさで潮干狩りができて、
しかも、本物かどうか定かでないのですが、あさりのような貝が結構取れるらしいのです。
それから、公園内の"鳥類園」は一周すると結構な距離があり、バードウォッチングがおすきな方も
そうでない方もただ歩くだけでもいい散歩道になるかと思います。」
有り難うございます。改めて「東京公園あれこれ」でご紹介したいと思います。


京葉線京葉線

さて、TDLのシンデレラ城が見えてきたら、舞浜です。
これより右に海と運河、左に高速道路といった景色が続き、武蔵野線を左に分けしばらくすると、
海浜幕張・ビル群のおで迎えです。幕張メッセ・ホテルも増え、街になってきましたが、
全くの無味乾燥な街で、夜は真っ暗、路地もなければ、何もないといった感じの所です。
ホテルも修学旅行客が上得意のようです。平日はここまで東京から通勤する人も多く、
ご苦労様といったところです。かくいう私も、ここに行くと練馬の家から2時間かかります。

この先、電車は千葉みなとでモノレールを左に見て、終点蘇我へと到着します。
ここで、内房線に乗り換えです。ここまで東京駅から快速があれば、42分で到着です。


ここから内房線で浜金谷を目指します。どこだそこって・・木更津の先です。
ここからの館山方面迄行く電車は1時間に1本しかありませんので事前にチェックして
お出かけください。
ここから君津の先まで右にあるはずの海は石油プラントに阻まれ見えず、単調な風景が続きます。
途中、五井でローカル私鉄の小湊鉄道を左に分けます。

小湊鉄道小湊鉄道

この小湊鉄道はジーゼルカーの私鉄で途中、千葉県の名所・養老渓谷を通り、終点の上総中野で
元国鉄・木原線(木更津-大原の願いが込められていました。)、
現在第3セクターの、いすみ鉄道に連絡し、大多喜城の大多喜を経てJR外房線の大原へと
つながっています。

いすみ鉄道いすみ鉄道

小湊鉄道は、1時間に1本程度の運転でしかも16Kmの距離の上総牛久までの運賃が610円と、
ローカル私鉄共通の悪循環ともいえる問題を抱えています。
(東京の大手私鉄の運賃では250円程度です。)
一方、いすみ鉄道はジーゼルカーも比較的新しく、運転手さんの個人的解説付でなかなかとっても
ローカルでよい雰囲気です。しかしここも基本的には同じ問題を抱えています。


さて、蘇我から約30分、左手より久留里線の線路が合流したら木更津です。
この久留里線、終点は、上総亀山で近くにはバスつりで有名な、亀山湖があります。
久留里線久留里線

ここ木更津は江戸時代に栄えた港町でした。今は建設中の東京湾横断道路の千葉側の起点であり、
また、駅から10分ぐらいの所で、潮干狩りもできます。春から夏にかけてがシーズンですが、
潮の干満があり、事前に日程の確認が必要です。さてこの先君津を過ぎ、青堀、東京湾に突き出した半島、富津岬までバスで15分の距離です。
右手に東京湾観音が見えると、左貫町、マザー牧場へはここからバスで20分です。
家族連れにはおすすめですが、今回は時間もないのでパス。
ここらへんから、車窓はやっと海岸らしくなり、海が見え始めます。
この先、内房線は終点の館山まで、海岸線とトンネルの連続です。
車窓右手には、対岸の三浦半島がますます近くなってきます。

内房線


ほどなく今回の下車駅、浜金谷に到着です。
ここから、フェリーで東京湾を横断しますが、その前に、鋸山にロープウエイで、登りましょう。
ここは以外に見所たくさんで、地獄のぞきという展望台に登れば、切り立った岸壁と東京湾が
一望できます。またここは基本的に日本寺というお寺で、日本一という大仏もあります。

大仏

ここは登り下り、割と歩きますので、ちょっとしたハイキング気分が楽しめます。
ちなみに車の場合、この付近もふくめ、内房の海岸沿いの国道は休日は大渋滞します。念のため。


また駅の周辺には温室中心の南房フラワーパレスもあります。
このさき、房総半島は見所、行き所満載ですが、またの機会にということで、
さていよいよフェリーで対岸の久里浜へ向かいましょう。

東京湾フェリー

フェリーは約40分間隔で運行されています。(6:30-19:20)
所要時間35分、3隻が就航しています。運賃は490円です。(以外と安い!)
この付近、東京湾がもっともせばまるところで、対岸の久里浜まで泳いで行ける(?)程の距離です。
最短部直線距離で10Kmです。東京湾を航行する多くの船をかいくぐって、また途中で、僚船と
すれちがい、久里浜にあっと言う間に到着です。


久里浜からは、三浦半島を奥まで進むのも一考ですが、のんびりしているともう日も暮れかかって
いるはずです。鎌倉もまっかまくら・・・では、しかたなく通過、横浜で下車。

中華街で、夕食というコースがノーマルなところでしょうか。

東京に戻ると夜も更けて、という感じですね。2日間で回るともっと色々行けそうです。
お楽しみ頂けましたでしょうか、長旅ご苦労様でした。


全体地図


東京小さな旅