日暮里から谷中・上野へ







日暮里は、今でこそあまりわざわざ出掛けるところではありませんが、寺町の谷中とともに、
古くから愛されてきたところで、駅前はかつては多くの駄菓子問屋でにぎわっていたそうです。
今でも一部にその面影を残しています。
今回は、そんな日暮里から、墓地をかすめて谷中、そして根津・千駄木・上野 余裕があれば、
入谷へとそんな半日のご案内です。


さて、その日暮里駅前に降り立つと、東口のちょっと路地を入ったところに、駄菓子屋横町が
あります、かつての賑わいも、今は数店を残すのみですが、ノスタルジックな雰囲気がそこにはあります。
この日暮里東口界隈は、繊維問屋が多いところで生地を買うにはもってこいのところです。



さて、駅の反対側へ周り、谷中へと向かいましょう。
谷中は、谷中霊園に代表される昔ながらの寺の町です。
和菓子店・せんべいやも多く、立ち寄りながらの散策が楽しめます。
朝倉彫塑館は日暮里駅から数分のところです。
谷中霊園は春先には見事な桜で有名です。徳川代々の墓地をはじめ有名人の墓地も多くあります。


谷中霊園の先に銭湯・柏湯があります。
 
ここは、TVの時間ですよ!のモデルになったところです。
今は、スカイ・ザ・バスハウスという名のギャラリーになっていますが、展覧会が開催されるときのみ開館します。
さてその先すぐのところに、下町風俗資料館の付設展示場があります。資料館自体は、上野の
不忍池のほとりに建っていて、ここは旧商家をそのまま保存・展示してあります。
ここで、言問通りを渡ると、芸大です。京成の博物館動物園駅脇を通り、上野公園はすぐそこです。


ここで上野に出てしまってもいいのですが、この界隈、根津・千駄木、そして少し離れますが、
入谷にも見所が色々あります。
根津・千駄木へはは地下鉄千代田線が便利ですが、(それぞれ同名の駅があります。)
先ほどの、日暮里からでも徒歩10分程度です。
ここには、その名のゆかりの、根津神社をはじめ、
森鴎外記念本郷図書館(千駄木 5分 小さいながら庭園もあります。)
・サトウハチロー記念館(根津 3分 あまり開いていません。)
ほかに、夏目漱石旧居跡など盛りだくさんです。


入谷へは、谷中霊園のあたりから鴬谷に出て歩いていく方法(鴬谷から5分ぐらいです。)と、
上野からでも地下鉄日比谷線でも一駅の距離です。
ここの入谷駅の上に入谷鬼子母神があります。7月の朝顔市は有名ですが、毎月8の日にも祭礼が
あります。さてここから、日比谷線の次の駅三ノ輪に向かって行き、竜泉中のあたりを右に
行くと(少しわかりにくい場所にあります。)、樋口一葉の資料を展示する、一葉記念館が
あります。一葉の資料・遺品などの他、当時の文化もうかがい知ることが出来ます。

さて、このあたりから、昭和通りに戻って三ノ輪駅の近くに、誰でも知っている、金太郎飴本店が
あります。どこで切っても・・という、あれですね。
数量をまとめればオリジナルもつくれるそうです。


このぐらい全部回ると、一日がかりで、本当に日暮里・・・日が暮れてしまいますが、
是非それぞれに、下町のエッセンスが満ち満ちている一帯ですので、訪ねてみてください。


東京小さな旅