東京の踏切物語


東京の踏切・・・何でそんなものをとお考えでしょうが、都心にある踏切はなかなか少数派で、
しかも個性豊かです。今回はそんな東京の踏切のいくつかをご案内します。
今回は3カ所のご紹介ですが、順次追加していくつもりです。(本当?)


東京の踏切物語 その1 地下鉄の踏切

そう、地下鉄にも踏切があるのです。漫才ではありませんがそれも地上を走る線ではありません。
ここは地下鉄銀座線の上野駅から昭和通りを少し北に向かったところ、
ここに銀座線の車庫があり、ここと上野駅を結ぶ単線の線路があります。
ここにこの踏切が1カ所だけあります。
ここの線路は一方は車庫へ、もう一方は地下へと続いています。

東京の地下鉄は、丸の内線と銀座線だけが架線から電気をとらず、第3軌条という3本目の
レールから電気をとっています。そのため踏切から線路へ入ると感電の危険がありますので、
(600V)このように厳重な柵が設けられており、電車が通るときだけ、あっちを開けて、
こっちを閉めて、という感じで電車を通しています、といっても車庫の出入りの時だけですが。
これと同様の物は都営浅草線にもあるそうです。(私は見たことはありません。)


東京の踏切物語 その2 山手線の踏切

東京の象徴山手線、ぐるり1周約1時間のこの山手線ですが、踏切が2ヶ所だけあります。
(確か2ヶ所のはずですが・・・)
一つは池袋-目白間、西武池袋線をくぐるあたり、そしてもう一つがこの写真の

駒込-田端間です。ここは貨物線(旅客も走っていますが)と並行していますが、貨物線側は
アンダークロスとなっていて、山手線側だけが踏切になっています。
忙しい人を乗せて、忙しく走り回る東京の山手線ですが、1時間に2回だけ警報機の音の中を
踏切を通過する瞬間、ふと、ほっとするような感覚があります。
(ちょっと大げさ・・・)


東京の踏切物語 その3 車が優先の踏切 東急世田谷線

この、東京の車窓からの別項目でご案内している東急世田谷線、
この線は、新玉川線三軒茶屋と京王線下高井戸を結んでいますが、
途中に東京の道路の大動脈、環状7号線を渡る踏切があります。
この、鉄道側が道路を渡るという表現がぴったりなのがここの踏切です。
この踏切は、普通の踏切のように電車が近づくと道路側が遮断されるのではなく、
電車は踏切で必ず一旦停止し、その後で道路側が遮断され電車が走り出します。
普段道路側は一旦停止の必要もありません。

元来路面電車であることと、渋滞対策からこのような形になっているようです。
ですからここは世田谷線のために大きな渋滞になることはほとんどありません。
しかし、都内にはこのほか有名な超迷惑・渋滞踏切として(車側から見て)
西武新宿線VS環状8号線、京浜急行VSやはり環状8号線などがまだまだ私鉄で
多数あり、毎日みんなのいらいらを募らせています。特に朝は通勤電車が
数珠繋ぎにつながるため、踏切が本当に開かず、バカヤローですね。・・・


東京小さな旅