くだらな日記(2005年3月)


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3月31日(木)
 スペンサーから一言。
 岡田監督「開幕ライトはスペンサーでいくよ。とにかく最初の30試合はな」
 ねえどんでん嘘だと言ってよどんでん日付を間違えたんだよねどんでん4月1日のつもりだったんだよねどんでん去年といっしょでまた開幕から足手まとい付きかよ葛城一軍ってのもナニ考えてんだこの糞どんでん。


3月30日(水)
 愛知万博では飲食物持ち込み禁止&館内ボッタクリ価格に世論が騒然となり、ついに小泉首相が乗り出す異常事態になったわけですが。まあどうでもいいや。愛知万博はその開催に至る推移からしてまっくろけのけだったわけですし。あんなのに行ったらスエヒロマキコに同調しているようなもんで自分が薄汚く思えてくるに違いないし。きっとオオタカの呪いでイーグルス並に26失点とか打者全員集めてもパスクチに負けてるとか怖ろしい事態を招くに違いないし。そういえばイーグルスも飲食物持ち込み禁止だそうですね。で、おにぎり一個五百円で販売するとか。やっぱ食い物の怨みを招くとロクな死に方しないってことですよね。


3月29日(火)
 ザカリアスの本に書いてあった、イタリアン・ジョーク。
 アメリカの提督はアイスクリームに目がない。
 イギリスの提督はラム酒でへべれけ。
 イタリアの提督はポートを離さない。


3月28日(月)
 「密使―米国の対日諜報活動」(ザカリアス:改造社)を読む。米国海軍の諜報担当者が書いた回顧録だ。これに登場する日本人の描写が面白い。
 筆者は日本海軍をおおまかに三つのグループに分けている。第一は米内光政、野村吉三郎など、対米融和をめざすグループ。第二は野村直邦、永野修身など、ドイツと組んで米英を叩こうとするグループ。そして山本五十六は第三のグループに属し、ドイツ嫌いで、日本独自にアメリカと戦争していこうとする人物として書かれ、「日本を戦争に追い込んだ人物」としている。ワシントン条約を破棄しようとする中心人物で、その理由は、彼の航空海軍構想の中心となる空母を破棄するに忍びないからだとか。
 山本がワシントンに駐在したときの有名な台詞、「こせこせスパイのような真似をせんでもよろしい」にも、筆者は独自の解釈をおこなっている。たいがいの日本人は山本の台詞を馬鹿正直に受け取っているが、実はこの言葉は、日本海軍の情報収集方針が変わったことを示すものだという。つまりそれまでは戦術的情報、飛行機の青写真や着艦の最新技術、新造戦艦の艤装などといったこまごました情報を集めることを主眼としていたが、山本着任以降はむしろ戦略的情報、米政府の対日政策や諜報組織の目的など、おおどころの根本的な情報を集めることに集中してきたのだ、と。そして山本は諜報機関の責任者として暗躍しながら、ザカリアスを度々パーティに招き、ポーカーを戦いながら情報を引き出そうと苦心している。ポーカーにも情報収集にも失敗したらしいが。
 むろんこの本に書いてあることがまったく正しいとも思えない(山本五十六が佐賀の出身だとか、226事件で殺されたのは内大臣でなく宮内大臣だとか、明らかな間違いがある)が、米国人の山本観ではあるだろうし、これを参照して日本人の山本観を修正する必要もあるのだろう。日本人でも坂口安吾は、直江山城守を山本五十六とからめて、ある種の戦争好きではなかったかと論じている。その識見や先の見通しとはまったく別に、いくさに没頭し熱中する、勝ち負けは別として戦争をやっていれば上機嫌なタイプの人物ではなかったかと。
 ちなみに、日本人による山本五十六批判として最大のものは「凡将・山本五十六」(生出寿:徳間文庫)かな、やっぱり。僭越ながらこの本を評するなら、9打数2安打4三振1本塁打5打点といったところか。言いがかりやイチャモンとしか思えないような的外れな批判が多いが、山本五十六の最大の弱点、「真珠湾を攻撃すれば米国が士気を阻喪すると思いこんでいた」に関しては、確実にバットの芯で叩いてレフトスタンド上段に突き刺さる満塁ホームランを放っている。
 さらに余談だが、生出が「烈将・山口多聞」(同文庫)で褒めちぎっている山口多聞は、ザカリアスの本では、山本五十六のやや滑稽な部下として登場する。ワシントンで諜報網をつくろうとするが、逆に騙されてニセの青写真を売りつけられたり、パーティで酔っぱらっている間に秘密基地をくまなく捜索されてしまったり。スパイ映画によく出てくる、おっちょこちょいで間抜けな課長という役どころだね。

 お楽しみいただきました「超!ぽじてぃぶファイターズ」は終了しました。これからはペナントレースで「惨!ねがてぃぶファイターズ」を皆様にお見せしていきますので、どうかよろしくお願いします。

 朝日新聞日曜日の若宮氏の論説にはがっかり。妄想と断ってはいるものの、日本が韓国に竹島を譲り、韓国がそれに感謝して島名を「友情島」と命名、漁業権は日本に与えるだと? あのな、領土問題ってのはそんな甘っちょろいもんじゃないんだよ。いや韓国だからというんじゃない。たとえばロシアが北方領土を返還しますと言ってきたら、日本政府がそこをハラショー諸島と名付けてロシア人居住を許したりするか? 絶対ありえないだろ。反日とか住民感情とかとは別に、領土問題は国家対国家の問題として厳粛に進めていくしかないんだよ。てめえの妄想はチラシの裏にでも書いてろ、な?!


3月27日(日)
 こらおまいら日本ハムの選手ども。てめえらキューバの野球少年とか元気づけてる暇があったら日本ハムのファンをちったぁ元気づけんかい。2試合で満塁7回のうち得点したのがたったの1回ってのはどういうこっちゃ。おまえらは満塁無得点マシーンか。残塁製造機か。塁上にぎわし隊か。ほな鈴木が満塁で打たんかったらオマエも打たんのか。そんな奴は罰金5億万円じゃ。

 楽天は0−26で記録的大敗。ロッテの26得点は球団新記録。むろん楽天の球団新記録でもある。ひょっとしたら最多得点完封試合のプロ野球記録かもしれない。それにしても岩隈以外はカスばっかりだな楽天。一場を二軍に落とすような余裕があるのか。


3月26日(土)
 日本ハムとかけて骨折のギプスと解く。その心は、石膏は豊富にあります。日本ハムとかけて沢庵と解く。その心は、香気を潰します。日本ハムとかけてドンブリと解く。その心は、井いところでテンが取れません。日本ハムとかけて小笠原と解く。その心は、肝心なところで打たないくせにどうでもいいところで打率を稼ぐ強打者気取りのクズばっかりです。どうしたんだ小笠原、鬼球団に勝ったときの生彩がまったくないぞ。それとも三等身でないと力が出ないか。新庄は始球式で燃え尽きたようなのでどうでもいいや。開幕戦を見た限り、阪神と並んで最下位コンビもじゅうぶんあり得るぞ。

 マワシの色でメッセージを伝えるなんて、朝青龍、プロレス入りへの準備万端だな。できれば高見盛も一緒にプロレス入りして、永源と名勝負を繰り広げてほしい。


3月22日(火)
 なんか埼玉って日本一安全な地域ではないかと思われてきた。きっとアレだな。クレヨンしんちゃんとかドクター秩父山とか私とか、けがらわしい存在が多いのが理由のひとつであろう。昔の日本人が子供にへだとかくそだとかむしだとかの名前をつけたり、インド人が子供の顔を馬糞で汚したり、満州引揚者が娘の髪を切って顔を煤で汚すように、ケガレは悪を祓うチカラがあるからな。もうひとつは茶川様だ。茶川様が白雪姫のように埼玉でアップルパイを作っているかぎり、震度6程度の地震などは微笑みと美しい歌声で心を改めさせてしまうに違いありますまい。というわけで「バーチャルネット白雪姫・茶川王女様・歌声はカラオケで」近日公開。(当局検閲済)

 ううむ、必殺仕置人って、池波の原作やそれに忠実なドラマの仕掛人よりいいな。

 大場さんのデスノートと吾妻さんのふくしゅうのおとはどっちが強力なのかしら。あちきならしかし、デスノートより仕置人回数券をえらぶね。


3月20日(日)
 なんか埼玉って日本一安全な地域ではないかと思われてきた。きっとアレだな。クレヨンしんちゃんとかドクター秩父山とか私とか、けがらわしい存在が多いのが理由のひとつであろう。昔の日本人が子供にへだとかくそだとかむしだとかの名前をつけたり、インド人が子供の顔を馬糞で汚したり、満州引揚者が娘の髪を切って顔を煤で汚すように、ケガレは悪を祓うチカラがあるからな。もうひとつは茶川様だ。茶川様が鬼瓦のように埼玉を睥睨しているかぎり、震度6程度の地震などはひとにらみとグーパンチで追い払ってしまうに違いありますまい。というわけで「バーチャルネット破魔矢・茶川大王様・ぐーぱんちは黄泉の友」近日公開。

 「黒人だけど心の中は白人」がオレオ、「イエローだけど心の中は白人」がバナナというのは初耳でした。似たようなのに、むかし、「ポーランド人は社会主義国家(アカ)だけど心の中は資本主義(シロ)」というので「ビーツ(赤カブ)」と呼ばれていましたね。ボルシチにはなくてはならない。ワレサ委員長がんばれ。ワルサ委員長はトトメス。ワンサ委員長は犬。やたらにビーチで身体を焼いている娘は「褐色だけど中はイエロー」で「ヤキイモ」とか呼ばれるかもしれません。食うと屁が出る。韓国人は「ふだん能面のように無表情だがときどき火を吹いたように怒る」というので「炎」と呼ばれたり。あなたの態度はあまりに冷たい。意見の熱さの理由がわからない。ああ一生一度なら竹島も独島さ。炎で氷をとかしてみせる。私、来月韓国に旅行の予定なのですが大丈夫ですか。そういえば沢田研二も「女神」の中で「炎を包んだ氷の華のよう」と歌っていましたがやっぱりアレですか。

 ウチのサイトでとりあえずNO.1ヒットしたのは、「スペンサーから一言」「死んだタガメ」「あなたは今夜からは素顔が奇麗だ」くらいです。そんなに権威じゃないのでひと安心。


3月19日(土)
 私はこのところ2回連続で献血に失敗しております。1回目は「ご飯は食べましたか?」という質問に愚直に「いや、まだ食べてません」と答えたためダメ出しをくらいました。土曜日だったもんで、昼過ぎとゆーか夕方近くに起き、居酒屋で酒飲みながら食うのが常だったんですよね。2回目は顎に剃刀で切った傷があるのをめざとく見つけられ、「申し訳ありませんが化膿している恐れのある方はできないことになっております」と断られました。2回ともジュースだけロハで飲んで帰りました。ジュースをくれるくらいなら、メシ食ってない人にはパンでも食わせて献血させればいいような気もしますが、そんな短時間ではいかんのだろうな。

 ライス国務長官は女性で、しかも黒人という二重のマイノリティを背負っています。そういう人によくありがちですが、「女だから」と言われないために男以上にマッチョになり、「黒人だから」と言われないために白人以上に差別的になる、いわゆる超多数派人間になることがよくあります。メンシェヴィキ出身のハンデを隠すためボリシェヴィキ以上にスターリンに忠誠を誓ったヴィシンスキーとか、女性であるがために男性以上の強硬派を演じたサッチャーのように。
 とりあえず私は、あの人の顔が白黒マダラに見えてしかたがありません。たぶん生まれついてのマイノリティの肉体と、それを打ち消そうとするマジョリティの精神とが身体の中で抗争しているため、人造人間キカイダーのように顔色に現れてしまっているのでしょう。そろそろ完全な良心回路を組み込んでやらないと政務にさしつかえそうです。もしくは完全な服従回路。ブッシュが言うことにはなんでもイエッサーと答える。日本の小泉博士が開発しました。

 スペンサーから一言。
 「調子はまだ20%くらい。これからどんどん上げていく」

 K−1の韓国大会は、これぞ茶番劇というものを久しぶりに満喫させていただきました。
 曙と対戦した角田は、まるで往年の藤原喜明が淡々とジョブをこなして関節もなにもせずに外人に負けていたような試合でしたし、曙と韓国横綱との試合は往年の猪木対小錦兄の異種格闘技戦のようでした。決勝戦のデカチビ対決はまるでアンドレ対タイガーマスクの試合のようでした。同じような試合内容でも、いまの新日本プロレスはブーイングの嵐なのに、K−1ではまだ真剣勝負だと思いこんでいる人がいるのでしょうね。やはり、団体の勢いってものが試合の風評にも密接に関連しているのでしょうか。まあ、もうそろそろK−1もフジワラノリカと一緒に落ちぶれていきそうですが。


3月13日(日)
 江戸時代の官位(薩摩守とか常陸介とか)について調べていてよくわからんのは、どうも武士の官位と刀工の官位と神主の官位と、それぞれ独自にあったようなんだな。で、ひょっとすると、大名のなにがしの陸奥守と、刀鍛冶なにがしの陸奥守と、どこそこ神社の陸奥守と、へたすると同時にかぶっている可能性もあったかもしれないんだな。確証はまだないけど。そのへん、誰かくわしい人はいないかな。


3月9日(水)
 なんだ。なにがあったんだ。真面目にゆで蛙について考察しているつもりだったのに、なんでゲテモノの話になるのだ。

 「マンボウ恐妻記」(北杜夫:新潮文庫)を読む。あらためて思うのだが、この人が三十年遅く生まれていたら、いまごろマスコミにもみくちゃになっていただろうな。たぶん、ショーケンとサッチーの中間くらいのニッチを占めることになったと思う。昔、有吉佐和子が「笑っていいとも」に出演したことに触れて、筒井康隆が「この国では、テンカン患者を笑いものにすることは許されないが、躁鬱病患者を笑いものにすることは許されるらしい」と不思議がっていたことを思い出したり。


3月8日(火)
 「ゆで蛙の法則」に関してはジャッキー大西氏から「むかし雨蛙を風呂に入れたらぎゅとかいってすぐ死んでしまった。逃げるどころじゃなかった」と貴重な実験結果をご教示いただきました。くろさんのドクイモリもきっと死ぬな。
 ゆで蛙推進派の中には「ミシガン大学の実験では」とか、「ベイトソン教授が発表したところによると」などという書き方で事実感を出しているサイトもあります。しかし、とある都市伝説解明サイト(どうもこのサイトのてっぺんに"Boiled Beef"とあるのが気になる)では、オクラホマ大学動物学のハッチンソン教授がはっきりと「嘘です」と否定しています(あ、ハッチンソンといっても、鍋が飛んだり釜が舞ったりするほうのハッチンソンじゃないですよ)。ゆっくりと温度を上昇させていった場合でも、カエルは不適な温度になったら逃げるとか。(ただし「逃げられる場合は」とあるように、蓋をしたりでかい水槽の場合は逃げきれずゆだって死にます。むろんいきなりお湯に入れてもジャッキーさんの実験のように死にます。死ぬ死ぬみんな死ぬ)
 ミシガン大学とかベイトソンとかいうのは、どうやらミシガン大学のメンタルヘルス研究に参加していたことのある、グレゴリー・ベイトソンのことのようですね。本当にベイトソンがそんなことを言ったのか、つきとめることはできませんでしたが。
 しかしこの人、生物学から人類学へ、さらにサイバネティクスから精神医学へ、ついにはイルカと交流、という具合に、失礼ながらゆで蛙のように徐々にトンデモの方向に突き進んでいった人のように見受けられます。そういえば「百一匹目の猿」を捏造したライアル・ワトソンも、生物学者からトンデモに身を落とした人でした。ちなみに親爺のウィリアム・ベイトソンは遺伝学者でしたが、イモリの研究で有名なカンメラーをインチキと糾弾したことでも有名です。つくづく両生類とトンデモに縁のある親子だこと。
(ベイトソンではなく、ミシガン大学のティーシー教授の実験という説もあります)
ミシガン大経済学のノエル・ティシュが高校時代実験したという説もあります)
(あ、やっとわかった。ミシガン大学経済学部のDr. Noel M. Tichyを、ある人はティーシー、ある人はティシュと表記しているのだ。つーことは「実験」つーのは嘘だな)
(確かに彼は本の中でゆで蛙の喩えを使っている(88ページ)が、単なるたとえ話だな。実験したなんて言ってないぞ)
(でもやっぱりベイトソンだと娘が主張しているとか、デズモンド・モリスがオリジナルだとか言っている人もいます。あくまでこれは「思考実験」であり実際の実験ではないと釘をさしてますが)
(この話題はすでに「医学都市伝説」でもとりあげられていました)
(医学都市伝説では泥鰌地獄もとりあげていましたが、吉行淳之介「贋食物誌」がけっこうくわしいです。種村季弘「食物漫遊記」もそれを受けて書いていました。嵐山氏はこれを参考にしたのではないかしら)
(ちなみに嵐山氏の「豆腐にもぐり込むとき骨だけ豆腐の外に捨てていってくれないかしら」というのはまる好きの私には首肯できませんが、それに近い料理はあります。夏目漱石が「吾輩は猫である」で紹介していた蛇飯。医学都市伝説の父上が話しているのとまったく同じです。たぶん父上は猫を読んで子供をかついだのでしょう。お前もそのうち漱石くらい読んで嘘は嘘とわかる大人になれという願いをこめて。メタファーはいろんなところにあるということでしょうか)
(ちなみにこれがリアルゆで蛙
(新宿思い出横町の「朝起」ではけっこうな値段ですが蛙が楽しめます。一匹三千円くらいだったかな。でもそれで刺身と焼き蛙と骨でとったスープが味わえるとか。あと皮の料理もあったかな。私が行ったときは品切れでしたが)
(いま思うとそれって、ベトナムのコブラ料理と利用法が似ていますな。刺身はなかったがコブラは生きた心臓丸飲みがある。血の焼酎割りだってあるぞ)
実験材料としての蛙の食材利用レシピ。たしか畑正憲は実験動物は食いつくすポリシーだったし、北杜夫も実験動物は実験するより食った量が多いと豪語していたような。さすがに人体解剖は食わなかったらしいが。あ、こちらがそのレシピの元ね)
腹の黄色い蛙は毒だから食うなという言い伝えがあったような気がするんだが、タイでは違うのかな)
(とくに意味はありませんがこれがアリ料理です)
(これも意味はありませんが犬料理です)
(これはアジアをはじめいろんな地域で食用にされているマダガスカルゴキブリ
あれも虫、これも虫、たぶん虫、きっと虫。これを持参するとイサーン出身のゴーゴーバー娘はイチコロだそうですよどうですか歳三さん)
(ワタルさん楽しんでいただけましたか)
(話はちょっと変わりますが、アメリカの農薬業界ってすごいと思ったのは「ヘッピリムシの屁」(アゴスタ:青土社)を読んだときでした。化学農薬より安全な天敵利用とか生物起源殺虫とか導入しようとすると、必ず農薬産業ロビーが騒いで阻止しようとするの)
(ハッキリ言って、アメリカ産牛肉の輸入再開の経緯もかなりうさんくさいと思うんですけどね)
(再開に慎重な農水省を恫喝した外務省は売国奴と言ってもいいと思うんですけどね)


3月7日(月)
 「ゆで蛙」という言葉を知っていますか? 私はきょうはじめて知りました。超人漫画の人ではありません。一茶でもありません。ためしに検索してみたら四千件以上ヒットして、その三分の二くらいは説明もなんにもなしで使っているので、ひょっとしたらすごく有名なのかもしれません。私が知らないだけなのかもしれません。
 いちおう説明しておきますね。「ゆで蛙の法則」というものがあるそうです。熱湯を満たした水槽に蛙を放り込むと、蛙は熱いのでぴょんとはねて逃げます。二十度くらいの水を満たした水槽に蛙を放り込むと、これは快適なのでじっと浸っています。そこにちょっとずつ熱湯を注ぎ込むと、だんだん水温が高くなっていくけれど徐々なので蛙は気づかず、ふと気づいたときには熱湯のなかで茹だっている。これが「ゆで蛙の法則」です。なし崩しに危機が近づいてくるのに気づかない喩えとして用いられているようです。「サラミ戦術」がなし崩しをやる側の言葉とすれば、「ゆで蛙」がやられる側の言葉になるのかな。
 なんだか「百一匹目の猿」や「泥鰌の地獄鍋」に通じるうさんくささを感じます。この言葉が政治やエコロジーの分野で多く使われているというのも、うさんくささを増幅させます。だいたいアレだ、蛙を馬鹿にしてるよなあ。
 どうも嘘っぽい、などと言ってみてもはじまりません。それではゆで蛙推進派を論破することはできません。やはりここは、実験してみるしかありますまい。
 しかし今は冬。蛙なんかどこにもいません。そうだ、両生類ということでイモリはどうだろう。くろさんが飼っているドクイモリ、あれをお借りして実験に供するというのは。崇高なる科学のためです。くろさんもきっと快く同意してくれるに違いありません。
 しかしこれにも問題がふたつあります。第一に、「ゆでイモリの法則」が嘘だと実証されたとしても、イモリはカエルじゃない、カエルなら実証されるはずだ、とゆで蛙推進派に強弁されたら反論できないこと。第二に、イモリはカエルとちがってぴょんとはねる能力がないため、熱湯の水槽に放り込まれた時点で逃げきれず熱死してしまう可能性があること。

 人権擁護法案なるものが話題になっているので、ちょっと概要を読んでみる。よかった、「何人も、その能力や采配や成績を理由として監督を非難または罵倒してはならない」という条文はなかった。ただしオカマ監督と呼ぶのは禁止らしい。

 スペンサーから一言。
 太ももの張りで別メニュー、いまだ実戦での守備は皆無、打撃練習では柵越えゼロ。それでも、
「長年野球をやってるんだから大丈夫」


3月5日(土)
 NOAHの武道館大会は番狂わせや意表を突く演出でかなり面白かったのですが、ジャンボ鶴田の魂を受け継いだくせにジャンピングニーパットができずパートナーの秋山にまかせていた森嶋と、蹴りが強すぎて杉浦を失神させてしまい、シナリオが狂ってやむなく試合終盤に寝ている杉浦にストンピングしてまでマルビンを孤立させていたKENTAはちょっと。まあ意味もなく新チャンピオン小島に殴りかかって新日中継の解説にまで非難されていた永田にくらべると罪は軽いもんですが。あと、ただ寝ていた天山は宣言通り引退に値する。


3月3日(木)
 スペンサーから一言。
 オマリー「スペンサーはサボリ癖がひどい」
 しかし一軍外人枠争いの好敵手ダーウィンが2回連続のKOで、打つだけでも使えればスペンサーが一軍濃厚か。つくづく運のいい奴だ。これが成績に結びつけばなあ。


3月1日(火)
 スペンサーから一言。
 またも足の張りを訴え練習を中止。5日のオープン戦に出場する予定もとりやめ。こんな余裕に満ちた外人選手はひさしぶりに見た。バース以来かな。


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