くだらな日記(2004年7月)


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7月27日(火)
 岡田監督のあの発言で腹を立てて、プロ野球を見なくなってしばらくたちます。久しぶりにプロ野球スレを覗いてみました。

【ダル】阪神専用ドラフトスレ【江川】
 今はパート3。パート1は副題が【野間口】【一場】。パート2は【那須野】【ダル】。副題に入れた選手は入団しない恐怖のスレとして有名になりつつあります。なんでこう、星野が辞めたとたん元に戻っちゃったんでしょうかね。伊藤菊スカウトは死んだのか?

スンヨプがHRを打たなかったらカツ丼を食うスレ
 スンヨプはついにこうなりました。ただいまHR10本のアジアの主砲。カブレラに抜かれるまであと4本。

 2リーグ維持が抵抗勢力扱いされるのはあんまりだよなあ。それもろくに野球を見ていない人の脊髄反射でそう言われるのは心外だ。愛するチームが無くなってほしくないと考えるのはファンとして当然のことだし、1リーグでうまくいくというプランを推進派はまったく示せていないのだ。言ってみれば、支持率の低い小泉内閣のようなものだ。そら反対するだろ。

そして私は今後10年間野球を見ない……_| ̄|○

 前からなにか気になっていると思ったら、そうだ、「冬のソナタ」のペヨンジュンって、京極夏彦に似ていたんだ!

 中島らも死去。私は怠惰な読者でした。しかし、あんなに酒が好きな人が麻薬のようなうまくもなんともないものにのめりこんだ気持ちがわからん。いやマジで。だって、麻薬って味がないでしょ? うまみがないでしょ? 料理に合わないでしょ? 夜長の友にはならないでしょ? 私だったら、マリファナ5グラム買う金で泡盛の二十五年ものを買うね。だってそっちのほうがずっとうまいよ。とはいっても、中島らもが麻薬を整理して酒に専念したら、五年前に死んでいたかもしれん。酒はかなり危険なドラッグですからね。煙草の次に。


7月26日(月)
 作者取材のため休載<ありがち


7月25日(日)
 埼玉県の準々決勝もなかなか侮れない。所沢商業と浦和実業の試合、7回まで両投手が好投しどちらも0点。ところが所沢選手のセーフティバントから浦和投手ががらがらと崩れ、8点取られてあっという間にコールド負け。こんな試合、プロではなかなか見られませんぜ。いや待て、岡田さんとこのチームなら……。
 福島県では「電波ゆんゆん」の校歌で有名な清陵情報高校が決勝進出。あの校歌を甲子園で聴けるかと好事家を喜ばせたが、残念ながら聖光学園に大敗。無数の好事家より「性交空気嫁」の大ブーイング。ああ、何のために野球はあるのか。
 愛知ではバントで有名な明電が相手エースにぶつけたりスパイクの爪を立てて滑りこんだりして審判に厳重注意を受けながらも二番手投手を打ち崩してサヨナラ勝ちで甲子園出場。バントだけかと思っていたら、こういう攻撃も得意だったのね。
 千葉・習志野も決勝で負けちまった。きょうも4エラー、しかも期待の高橋君は残念ながらノーエラーと昨日に比べ不調だったからしょうがないか。高橋君と旭川北の岡久君の対決が見たかったのに。
きょうのTVKはいまひとつだった。千葉テレビのほうがよっぽどチアガール横から大接近ノースリーブの脇の下大接写やしゃがみチアの下半身アップや伸びあがった瞬間のおなかチラリなどセクシーショットを捉えていた。TVKカメラマンには猛省を促したい。


7月24日(土)
 きのうビアホールで「埼玉名物豆腐の味噌漬け」というのがあったので、まさかウチのがと思って注文したのですが、私が作ったのとはまったく違うものでした。どろりとして今にも溶けそうなくらい。どうやったらこんなになるのだろう。やはり絹ごしを使うのか発酵させるのか。

 その飲み会で「榎木津は警官でなく二枚目でいいかげんな霊感で推理する探偵だ。警官は木場だ」と指摘されました。そうだったのか。なんとなく榎木津という名前の語感が、いしいひさいちの描く四角い顔の男にぴったりなので勘違いしていたようです。霊感探偵なんていたっけ。つくづく一回読んだだけでは話が頭に入らない男です。

 瑠架さんのコケ方と茶川さんのコケ方のどっちが面白かったかに興味があります。瑠架さんのはまるでコントのようなテンポのよさが身上だし、茶川さんのはシャレにならない後遺症の酷さがいい味出していそうです。

 ついでにいうと「インシュリンダイエット」とは、糖尿病になって痩せ細るダイエット法のことだと思っていました。

 千葉県代表も侮れません。準決勝の八千代松陰VS習志野、エラーで出塁した松陰のランナーが次打者四球と勘違いしてノコノコ歩いてタッチアウトかと思えば、次の瞬間には習志野のタイムリーエラーで同点。終始こんな展開で9回まで10対10というとんでもない試合。ようやく習志野が9回に勝ち越して決勝進出しましたが、16安打12得点かつ6エラー(うち4エラーがサード高橋君。最終回には、アナウンサーから、「サードゴロ、さあ高橋の送球は?!」と言われていた)10失点。この習志野なら、旭川北と面白い試合をやってくれるかもしれません。

 どうやら私もTVKもしくは神奈川文化に毒されてしまったらしく、高校野球中継を見ると、タイムリーヒットよりもそれを喜んで飛び跳ねるチアガールに注目するようになってしまいました。ううむ青か。

 ううむ、新日本プロレスの悪役はゲタ攻撃とカラカサ攻めに塩の目潰しか。私すら見たことのないグレート東郷のコピーをいまさらやってどうなるというのだろう。あいかわらず迷走してるな新日本。ライガーは5年周期で悪役をめざして、なにも得るものはないことは20年前からわかっているし。


7月23日(金)
 自分ではやったことないけど、ボンネットランチとかドライブランチというのがアメリカで流行っているという話はむかし聞いたことがあります。アルミホイルに冷凍切り身魚か冷凍チキンと、冷凍ミックスベジタブルと、バターと、香草をくるんで、ボンネットの上でなく中、車のエンジンの上に固定し、ドライブに出かけると、昼頃にはちょうどいい蒸し焼きができているというようなものだったと思います。どこにでも凝る人というのはいるもので、ボンネットでケーキを焼く人とかシチューを炊く人などもいたように思います。アウトドアで、ダッチオーブンでむりやりなんでも作っちゃう人に似ています。しかしボンネットって、美少女か、美少女が頭にかぶりそうな名前だ。

 うなぎの骨唐揚げも好きなんですが、こないだNHKで見たハモはうまそうだった。ハモの頭と骨を軽く炙って香ばしくしてからダシを取り、そのスープでタマネギとかジャガイモを煮込む鍋。そういえばハモなんてここ十数年食ってないなあ。あの骨抜きは私の力量では無理だし、そもそもこっちではハモを見かけないからなあ。ジュンサイでとろりとさせた澄まし汁、熱くしても冷やしてもうまいんだよなあ。


7月22日(木)
 ペペロンチーニの作り方の風神バージョンって、はじめて見た。

 北北海道の甲子園代表に旭川北が44年ぶりの出場決定。おめでとう。解説に「安定感、制球力、スタミナ、なにもありませんが、甲子園出場です」と言わしめた1試合15四死球のエース岡久投手、がんばってください。あと、2者連続スリーバント失敗の打撃陣もがんばってね。


7月21日(水)
 きょうのFF5。
 なんだかよくわからん世界をさまよい、洞窟の亀にまったく勝てないとか、じじいが死んだにもかかわらず封印城に行くとクルルがじじいの声色で話すとかのおちゃらけをまじえつつ、敵を追いつめ殺す。でもなんかよくわからんうちにクリスタルが砕け、元いた世界とわからん世界がくっついてひとつになってしまった。
 とりあえず城に戻ると、ファリス様を大臣が丁重に迎えてくれる。
「サリサ様!」
「サリサ……父さんがつけてくれた名前」
 ファリス様は正式な王位継承者として認められ、王位継承園遊会が開催される。ウホッ、いいドレス。
「こんなかっこう、やだよ!」
「おお!」
「なんと、おきれいな!」
「ほんとだな……」
 主人公も認めるほどのファリス様ドレスの艶姿に萌え萌えぇ。
 パーティを適当に切り上げて海賊アジトへ行くと、ここでも興味深い証言が。
「おれの爺さんが小さな子供を海で助けだした。自分のことを『ファリファ』と言っていたんで、ファリスと名付けたんだってさ」
 舌の回らぬ幼子のファリス様に萌え萌えぇ。
 園遊会をすっぽかしてクルルと主人公で旅をはじめたんですが、悪いことはできません。たちまちファリス様の落とし穴に引っかかってしまいました。
「俺をおいてきぼりにするなんて、どっちが言い出したんだ?!」
 責任転嫁しあう主人公とクルル。ま、命は惜しいわな。
「やっぱり、俺にはお姫様なんて性に合わないよ」
 そこでうなづくな笑うな主人公とクルルよ。
 そうこうしているうちに城は敵の手により消されてしまいます。当然、レナも。
 安らかに成仏しろレナ。王位継承者はここにいるし、戦力となる人間もここにいる。きみがいなくても大丈夫、というよりむしろ、きみがいないほうがファリス様のためなんだ。城なんかまた建てればいいのさ。
 次回「ファリスよ、世界をしろしめよ」をお楽しみに。キミのハートもなべて世はこともなし。


7月19日(月)
 きのうは、ほら、新聞休刊日ということで。

 おとついは居酒屋の記念利き酒会に行ってきました。ほとんど記憶はおぼろですが、のたくる字で書いたメモを解読して復元してみよう。
 日本酒は16種類出ましたが、いちばん平均的にうまかったのは獺祭の純米大吟醸かな。ひじょうに平均的で誰にでも受ける味。あまりに平均的で平凡とまで思えるくらい標準的にうまい。これをまずいという人は世の中におるまい。臥龍梅純米吟醸原酒はこれと反対に、バランスが悪いほどひじょうに甘口。でも後味が残らない甘さでけっこういい。隆の純米大吟醸も甘いけどくどくない味。甘いというより味が濃いと表現すべきか。
 焼酎は7種類。いちばんのお気に入りは兼八も麦焼酎。幻の酒だそうです。麦焦がしのような、香ばしい香りがいい。空海の道という米焼酎は非常にすっきりして洗練された味で、あまりに洗練されすぎて、こんなの焼酎じゃないやいと駄々をこねたくなるくらい。村尾という芋焼酎も獺祭純米大吟醸と同じで、なんというか万人が焼酎に求めるものの最大公約数を造ってみましたという感じ。甚衛門という芋焼酎は芋なのに柑橘の香りがして、ベトナムのルアモイをおもいっきり洗練させたような味。

 その前に代々木の御天という店でラーメンを食いました。東京一濃いスープという評判通り、どろりとしたトンコツスープは天下一品の一歩手前。でも天下一品のような骨粉混じりの白濁スープではなく、澄んでいました。ひとくちめだけものすごい獣臭さを感じましたが、そのあとは気にならない。いちめんに油が浮いていてスープの温度が80度以下になると膜を張るという、よくある博多風スープです。麺は細くて固くて、どろりとしたスープによく合う。チャーシューはよく煮込んでいて柔らかかったのだが、一口で食ってしまったので味はよく覚えていない。海苔になんか絵が描いていたのが面白かった。
 しかし、私はラーメンの通になることだけは不可能だわ。猫舌だし。また熱すぎるスープで口の中を火傷しました。

 古今東西の文豪の中で、こいつとだけはネットバトルしたくない、というベストスリーをあげるとしたら、ダンテ、斉藤茂吉、ドストエフスキーかな。
 ダンテは言わずと知れた「地獄編」で個人的に嫌いな人間をみな地獄へ叩き込んだ公私混同の作家である。このひそみにならってニーブン&パーネルは「インフェルノ―SF地獄編」(創元推理文庫)でカート・ヴォネガットを地獄に叩き込んだが、ダンテほどの文才も説得力もなかったため、私怨がミエミエとなって醜態をさらしてしまった。ダメだよこんな文章印刷しちゃ。
 斉藤茂吉は無類の癇癪持ちで、しかも粘着質である。公の雑誌上で「俺と闘う者は必ず死ぬ」などという文学者は、そういるものではない。論争すると車夫馬丁のような罵言を浴びせられる。そのうえ論争の資料を集めるために数年を費やすなどというのはザラなので、こちらも同じ労力を強いられる。これほど厄介な相手はいない。
 ドストエフスキーは斉藤茂吉をすべて二倍にしたような人物である。しかも都合のいい健忘症まで備えている。「作家の日記」で、「私はこれまでに同僚作家と大きな諍いをしたことがない」と書いているが、その先月に同僚作家をこっぴどく罵ったばかりなのだ。そしてツルゲーネフとの喧嘩を三十年後まで覚えていてねちねちと嫌味を言う執念深さ。そして論争となると自分勝手なことばかり書き散らす様は、とても作家の文章とは思えない。ドストエフスキーは史上最大の作家であると同時に史上最低のクズヤロウだと思う。

 華氏911をめぐる諸問題については静観。ブッシュはホワイトハウスにいるべきではない大馬鹿だという意見に揺るぎはないが、ムーア監督はブッシュをかつて支持し、そして使い捨てようとする保守派の一部に荷担している、という説については真偽がわからない。田中角栄を失脚させたのはアメリカだというトンデモ理論に似ているような気がしてならないが。少なくともムーア監督の言うことのほとんどには同意できる、というか、日本のマスコミを名乗る連中はこれを読んで恥じて死ね。まあ日本って国は、「小泉総理はブッシュに言いなりの奴隷だ」と事実を述べただけで「選挙に利用しようとする謀略だ。だいいちウチは許可したおぼえがない」とムチャクチャな理由で削除しようとするようなところだからね。しかし町山って人は品格に欠けすぎてる。題名についてブラッドベリが噛みついたというのは、まあ先の短い爺さんのことだから許してやってください。


7月17日(土)
 TVKのカメラマンはエロいと聞いて、ためしに千葉テレビとテレビ埼玉とTVKで高校野球地区予選を見比べていたのだが、たしかにTVKが圧倒的にチアガール・マネージャーを映す比率が高かった。しかもかがんでスカートの中が見えかかっているところとか、チューブドリンクを美味しそうに喉を鳴らして飲み干すところとか、日常性のエロティシズムを極限まで追求している。さすが神奈川県は関東一のエロ県萌え県と呼ばれるだけのことはある。
 もともと、「相模女は淫乱」と言われて、江戸時代から神奈川県がエロいことは日本の常識だったからね。

 きょうは夕方からのんだくれて討ち死に確実なので、さっさと連載更新。


7月15日(木)
 町田康「きれぎれ」(文春文庫)を読む。
 町田康の心地よさというのは、文中に出てくるギャグがぴたりとはまるところからくる。「そんなこと岩手県」とあれば、あ、Wヤングだな、と思い、「メルヘンやなあ」と言われると山城新悟が目に浮かぶ。「アルサロの姉ちゃん」というとミス花子が歌う。そういう具合で読んでいる間ずっと、私が幼少期から知っている笑福亭鶴光やあのねのねや若井こづえみどりや桂朝丸や藤山寛美や岡八郎が乱舞してにぎやかでならない。
 これはたぶん年齢と育った場所がほぼ同じために起こる現象であろう。説明抜きでツーといえばカーと理解できるわけだ。ふと考えるとこれは、「年寄りっていつも戦争の話ばっかり」とか「オタクってなんでいっつもアニメの話ばっかりなのかしら」などと同様、話の合う奴と合う話ばかりする、という一般ではコミュニケーションに怠惰な態度として軽蔑されるべきことである。
 ところで町田康は私よりもっと若い人や東京で生まれ育った人にも人気があるはずなのだが、そういう人たちにとっても読んでいる間上方芸人が乱舞しているのか、ちと聞いてみたいところではある。
 京極夏彦の映画を雑文書きでキャスティングしたらという話がどこかで持ち上がっていたが、町田康の映画だったらすべて雑文書きで演じることができるだろうなあ、と思う。そもそも私が七役か八役こなせそうだ。


7月14日(水)
 この女の子、腕がないように見えてちょっと気になる

 今日のトリビアにもならない豆知識。千葉の学館浦安の本木選手(3年生)は本木監督の子供で、名を甲子男(きねお)という。本当は甲子園と書いてきねおと読ませたかったが字画が悪いので断念したという。この選手、まだ甲子園に行ったことはない。

 「マニア過ぎじゃないかそのCGは」。当初は、常人についていけないかけ離れた趣味趣向のCGを発掘するスレでしたが、今では常人をアッチの世界へ案内するスレとして機能しています。ああ脱皮ええわぁ〜、義足ええわぁ〜。


7月13日(火)
 こういう暑い日々には冷汁がいいね。澄ましに細かく切ったオクラを入れて冷蔵庫で一晩冷やし、とろーりと冷たくなったところで素麺を浮かべて一気にすすりこむ。

 昨晩はひじょうに怖い悪夢を見ました。自分が車を運転する夢です。それにしても自分よ、なぜあんな断崖絶壁のすれすれに駐車しようとするのか。自分の能力もわきまえず。

 レヴィ・ストロースとマーヴィン・ハリスは京極夏彦小説の陰画である。
 のっけからわけのわからんことを書いてしまいました。レヴィ・ストロースは人類学者。特に構造人類学の創始者として有名です。マーヴィン・ハリスはやはり人類学者。アメリカで数冊のベストセラーを出した、どちらかというと大衆受けのいい学者として知られていました。
 で、この二人、どこが京極と関係あるのかというと、そのキャラクターです。
 レヴィ・ストロースは人類学者でありながらめったにフィールドワークに出ないことで有名でした。揶揄をこめて「アームチェア人類学者」と呼ばれていたこともあります。他人が汗水垂らして獲得してきた材料をこねあげて、華麗な論理を展開するのが得意でした。イスラムやユダヤでブタを食わないのはなぜか。住民の論理構造では、蹄が割れているものと割れていないものがある。割れているものは反芻する。割れていないものは反芻しない。しかるに、ブタは蹄が割れているにもかかわらず反芻しない。したがって構造の外にいる存在である。考えるにも食べるにも適していない。証明完了。
 マーヴィン・ハリスはフィールドワークで得たデータをもとに、レヴィ・ストロースの華麗な論理構造をぶちこわす、身も蓋もない理由を考え出す名人でした。ブタは肉の製造機としてはもっともすぐれた家畜である。しかし牛馬羊のように群生しないので遊牧には適していない。また水を好むため乾燥地には適していない。イスラムやユダヤがブタを嫌うのはそれだけの理由だ。
 この二人の対立は、まさに京極推理小説における京極堂と榎木津の対立だと思うのです。榎木津が汗水垂らして真っ黒になって聞き込みを重ね、ようやく結論を得る。たいがい、財産狙いとか怨恨とかの、身も蓋もない動機です。それに安楽椅子から京極堂が反論する。伸ばした爪をいじりながら、華麗なる論理でまったく違う動機と犯人を指名して周囲を魅了する。これです。
 むろん京極世界の中では京極堂がつねに勝利するようになっていますが、現実世界では榎木津の勝利だと、私は思っています。床に転がった死体に複数の独立した理性をもった人間が気づかないというのは、赤と緑をまったくとりちがえるような重度の色盲の人間が、赤と緑以外はまったく正常に日常生活を送れると同じくらいおかしなことです。ぶっちゃけありえな〜い。
 レヴィ・ストロースと構造主義は、将来、ユングの心理学と同じくらいのたわごととして片付けられるようになるのではないかと、私は思っています。


7月12日(月)
 きょうのFF5。
 いやーついにやってくれました。異世界にワープしてからというもの、「ククル大活躍篇」と名付けたいくらいの八面六臂の偉業をなしとげてくれ、いつじじいに代わって仲間に入ってくれるか、ククルのことをじっと待っていた甲斐がありました。
 砂漠で迷い、変な毒の沼に漬かり、海底をうろつき、森で焼かれ、弱いモンスターは「ちけい」で一掃、強いモンスターは「ぜになげ」で打倒、という姑息かつ銭ゲバなやり方で進んできたこれまでの道のりもやっと報われます。
 じじい死去。代わってククルがレフトに入ります。
 しかし、ククルのジョブデザインはどれも萌え萌えぇ。ファリス様はデザインがいまひとつ(デザイナーの念が足らん!)だったので、レナのモンクがこれまでの最萌え萌えぇデザインだったのですが、ククルのはどれもこれに匹敵するぞ。じじい、死んでくれてありがとう。ナベツネはまだかね。

「そんな替え歌、エレーンでもなんでもないわいっ!」と罵られたと思ってちょっとしょげていたのですが、ひょっとしたら場所が見つからないのかもしれないと思い、一縷の望みとともに告知します。「エレーン」の替え歌は、トップページ(この日記からだと、「鉄血くだらな帝國へ」で戻ります)から、「ようやくしおらしくなった阪神球団」をクリックしたところにひとつ。もうひとつは、トップページから「バーチャルネット神様・kasumi教団」をクリックして左ウィンドウの「New Album」をクリックしていただいたところにあります。そしてやはり罵られたりして。ああお気になさらずに。なにかといえば自虐他虐的な書き方をしてしまう私だからして。

 「男は政治について語りたがる。しかし選挙に行くのは女である」 というのを読んでまず思い出したのが、こういう小咄でした。
「うちは亭主関白なんだ」
「ほう、どのくらい?」
「これからの政治はどの党が担うべきか、だれが総理になるのがふさわしいか、これからの外交はどうあるべきか、どの国と仲良くすべきか、など、重要な問題はすべて亭主である僕が決める」
「それは凄いな。で、奥さんは?」
「女房には些細な問題を担当してもらっている。たとえば、ボーナスで何を買うか、子供をどこの学校に通わせるか、今日の夕飯は何にするか、テレビで何を見るか、洗濯と掃除は誰がするかなどの問題だ」
 さいきんは重要な問題に関してすら発言権のない亭主が多くて涙ぽぽろなのですが。
 蛇足。このサイト、うちの環境では表題が「拳を語りたがる男」に読めて、最初はマッチョについて論じているのかと思いました。


7月11日(日)
 「出口調査で誰に投票したか聞かれたら嘘をつく運動」推進中。みなさんも、誰、どの党に投票したかなどという大事なことを、新聞記者やアナウンサーごときにホイホイと教えないようにしましょう。
 最近、出口調査が普及しすぎて、当確が早く出過ぎるもんで、選挙速報がつまらないんだよね。しかし、私はいっっっっぺんも聞かれたことがないんだよね。誰に聞いてるんだろ。きっと、「合併1リーグ?いいんじゃないの」とか言ってるような人のところに行ってるんだろうな。

 インチキ宗教元気だな。

 「なにも実績のない3年前と、実績を重ねた今とでは、そりゃ違いますよ」ってな、小泉よ、要するにそれは、いままでの小泉の実績はダメだと言われたということだぞ。

 鈴木宗男と辻元清美を同列視するのはちょっと違うと思うんだけど。鈴木宗男は、その政治手法そのものが悪の人間。自分勝手に利権をむさぼり、権限のないところまで出しゃばって任免を武器に官僚を操作するのは、マッカーシズムそのもの。今後とも葬り去らねばならぬ政治家、政治に関わらせてはいけない人間だ。辻元清美は、議員として軽率すぎた、議員には向いていなかったというだけの人で、今回の立候補もいいかげんすぎると思うが、反省すれば政界に復帰してもかまわない人間だ。こういうのを同罪扱いするマスコミの手法は、昔からなんだけどね。


7月10日(土)
 「父っちゃんは大変人」(北杜夫・文春文庫)を読む。「さびしい乞食」以降の作品は全部ダメ、と言ってしまったことがあるが、この小説はダメといちがいに言いきれない、あやしげな迫力がある。作者本人の体験というか願望をほぼそのまま、世間を顧慮することなしに書き切った、ある意味純文学であるからだ。世間におもねる孤独とか若さとか悩みとかを書いたつもりのいわゆる文学よりは、ずっとブンガクであると言えよう。内田百間(<なぜか漢字が出てこない)が文学だと同じ意味で。北杜夫の凄さは、一般の価値観を弊履の如く投げ捨てられるところにある。みんなが史上初の有人月旅行に興奮していたアポロの打ち上げを取材しながら、自分だけ「月乞食」という企画に熱中していた人だから。そのときの北杜夫を本多勝一が「アメリカ合州国」でちょっと書いているが、孤独な星同士の瞬きの交換のようなものがちょっと感じられた。私のような凡人だと、どうしてもアポロに注目してしまうものよ。
 「だが、大東亜戦争勃発のときのように、今回も陛下は無力であった」なんて文章、並の作家には書けませんぜ。
 この本には作者の固執するモチーフがいくらも出てくる。その最大のものは新国家建設である。実際にこの時期「マンボウ・マブゼ共和国」を作った北杜夫だが、「第三惑星ホラ株式会社」では南洋に新国家建設を夢み、「さびしい王様」ではストン国の革命騒動を書いている。おそらくはその源流は若き日に訪れた南太平洋の島々であろう。それら旧植民地の独立への苦闘は「怪盗ジバコ」の「クイーン牢獄」に共感をこめて書かれている。北杜夫にベトナムに行ってほしかったと思うが、それも返らぬ夢となってしまった。
 さらに「たったひとりのオリンピック」というモチーフもある。これも「怪盗ジバコ」に出てきたが、やはりこれも南洋の小独立国がオリンピックに参加した、そのけなげさに共感してのものであると思われる。
 北杜夫というと東北への憧憬、北方思想がとりあげられ、事実若い頃はそうだったかもしれないが、中年以降はむしろ南方、いや南洋へ惹きつけられるところが多かったのだと思う。「酔いどれ船」という、これも評価に困るオムニバス作品があるのだが、いわゆるヤポネシアへの志向が根強く感じられる。南洋のよくわからない島、よくわからない国。小国寡民。この小説群、作品としての出来はあまり好きではないのだが、なんというのか、北杜夫特有の、自分がどこにいるのかわからない目眩のような感覚が感じられる。無国籍感覚とでもいうか。若い頃の「河口にて」「星のない街路」などのような。「埃と燈明」はメキシコ、「浮標」は朝鮮戦争時代の韓国、とはっきり設定されていながら、ここまで地理感覚が感じられない小説を書く才能はただものではない。
 ちなみにもうひとつのモチーフに阪神タイガースがあるのだが、これはヤポネシアとはあまり関係がないと思う。阪神タイガースを十年以上応援していると、誰だってあの球団に絶望し、自分でチームを指揮する、もっと素晴らしい野球界を夢見るものだ。ただ、小林、大町、池内、山本和、藤田、ラインバック、江本、ボウクレアと見ただけで懐かしい感覚がこみあげてくる。文学とはあまり関係ないが。そういえば去年の阪神優勝にあてこんだ北杜夫の本を見かけたのだが、買わなかった。そのうち文庫にでもなるだろうと思ったし、昔のエッセイなどをかき集めた、いかにも薄っぺらな本だったから。
 あと、精神鑑定と麻薬に関する意見はさすが元医学者ですな。麻薬の中でもっとも習慣性のはなはだしいのは煙草(チョコレートもけっこう強いらしいが)、麻薬の中でもっとも精神肉体にダメージを与えるのは酒、そういうことです。そういえば北杜夫の後輩なだいなだはアル中の権威でしたな。麻薬が怖いのはエスカレートすることではなく、非合法に手を染めてしまうところですがね。非合法麻薬に手を出すとコカインとかヘロインとかにやられてしまう。むしろマリファナやLSDを合法化した方がいいのですが。まあ、そうしたら日本政府は300%くらいの税金をかけるだろうが。
 そしてラーメンに関するモチーフもあるが、この人と東海林さだおがラーメンに関して語り尽くしてしまったせいで、雑文界隈に牛丼狂やカレーキチガイは生じてもラーメンマニアは発生しないのかもしれない。レトルトで具に至るまで満足を与えるラーメンって、いちど食ってみたいよなあ。

 ところで、松平建が大河ドラマの弁慶を演ずるのですか? たしか彼はむかしどこかで弁慶を演じて、「弁ゲイ」と呼ばれたことがあったと記憶していますが。まったく美少年好きなんだから。

 ナベツネを舐めちゃいけない。奴は「巨人さえよければどうでもいい」んじゃない、「自分さえよければどうでもいい」人間だぞ。若い頃も共産党を利用するだけしてから脱党したしな。Jリーグを見ていればわかるだろう。野望を川淵チェアマンに阻まれると見るや、優良球団ヴェルディ川崎を弊履のごとく捨てた。おかげで、プロ野球界でいえば王長嶋にも匹敵する貢献度の三浦カズは、本来なら栄誉ある役職についてしかるべきなのだが、それもなく流浪の身。めんどくさいことが起これば、いつだって読売巨人軍だって投げ捨てるぞ。巨人ファンはそのくらい覚悟はしておけ。

 オールスターから見るのやめることにしたから暇なんだよ〜。

 そういえば今日はノア初の東京ドームだったんだよなぁ。カシンが参加してくれることは歓迎。ジュニアはぴょんぴょん飛ぶだけの腐女子狩り場になりかかってるからね。
 私にとってノアの魅力というと、それは小橋と秋山の果てしなきバトルにほかならない。小橋は馬鹿だ。どのくらい馬鹿かというと、「筋力を鍛えて鋼の腕を造れば勝てる」というシロートの戯言を信じて肉体を鍛えて、ついにトップレスラーになってしまったくらいの馬鹿だ。対する秋山は常識人。アマレスで結果を残し鳴り物入りでプロレス入団。弁も立つ。技術と肉体のコンビネーションでは他の追随を許さない。あたかも、小林まこと「柔道部物語」の三五と西野のような闘いだ。興味はつきない。


7月9日(金)
 岡田監督が選手会批判。「合併なんてのは上のお偉いさんが進めてた話なんだから、選手が何を言ってもいまさら遅いし、選手が口を出すべき問題ではない」ですか……。
 さらに「俺が選手会でやってた頃は、選手の雇用とか救済を考えて、お偉いさんやOBにいろいろ話を聞いていた。いまの選手会は自分の給料のことばかり気にしてるし、古田はそいうことしてないやろ」と。
 オーナーがナベツネの忠犬なら、監督もオーナーの糞犬ですか、はぁ……。
 巨人の原前監督は、1リーグ化を懸念することを日記に書いて、巨人サイドに削除されたくらいだというのに……。
 こんなチームのファンだったこと、今ものすごく恥ずかしく思っています……。

新庄「明日も勝ちます!」→12連敗
新庄「これからの時代はパリーグです」→パリーグ消滅
 ってのを見つけた。泣けるけど笑える……。


7月8日(木)
 きょうのFF5。
 水のお城で、こそどろを牢から出すんじゃなかったなぁ…と、ちょっと後悔。だって、出してあげたら、なんかお礼でも…って、ツイ思っちゃったんだもん(^^;)ヾ)
 ま、それはトモカク、ファリスとレナの姉妹は、いったんタイクーン城に戻るのでした。姉妹助け合って、って、なんかケナゲでヨイ…(*^-^*)
 姉妹ふたり、でっかーい王宮の寝殿で深夜語り合うのです。
「お姉ちゃんがサリサ王女だってこと、大臣には黙っていたほうがいいね」
「そうだな…ますます城を出にくくなるだろうからな」
 ちょっとこのへんに疑惑モクモク。本当にそれだけの理由なのかしら、レナちゃん。ぴしぴし。ひょっとして冒険の旅のどこかで人知れずファリスを始末して女王になろうとか、考えてない?先生にはホントのこと言いなさい。ぴしぃぴしぃ
 う〜ん、ちょっと邪推バリバリ? んでも〜、なんか言ってることがドラクエ5の大臣と同じなんだけど…
 それにしても、他人を疑うことを知らないファリス様、ヨイわ…萌え萌えぇ(*^-^*)
 このあと回想シーンがあるんだけど、まだ赤ん坊のレナを寝かしつけようとして、一緒にすぅ〜すぅ〜寝てしまう幼いファリス様、きゃわゆぅ〜い! 萌え萌えぇ(*^-^*)
 ソコからふわぁ〜んと空に浮いてる古代遺跡に行ったのですが、ぬぅわんと、そこでユクエ知れずのタイクーン王に再会! でもでも、でもでも…
「お父さん!」
「父さん!」
 てなカンジでスガリつく姉妹に、王様はツレない態度なのよ〜、うるうる…(;_;)
 ナニカに操られてクリスタルを壊しにかかる王様を、やむなく攻撃しようとするオトコたちなんだけど、それを姉妹がかばって
「待って! お父さんを責めないで!」
 てゆ〜よ〜な、泣けるシーンだったんだけど…突然出てきたクルルちゃんが、アッサリ殺しちゃいました…(ーー;)
 死の寸前に王様はようやく正気に戻り、ファリスと再会…でもすぐ死んじゃう…うるうるうるうるうるうる…(;_;)
 でも、こういう悲劇のヒ〜ロイ〜ン!てなカンジのファリス様もヨイわ…萌え萌えぇ(*^-^*)
 (ソレニシテモ、王様ってど〜して、10年以上も会わずにすっかり成長したファリス様が、娘だってスグわかったのかしらん…それが、“王族のカン”ってヤツ?)

 きょうは特に意味もなくフミさん文体をまねししてみました。いまひとつ似ない。ひ〜ん

 もうそろそろ日本プロ野球を見るのはやめてもいいんじゃないかなあ、とは思います。野球そのものは好きなんですが。メジャーリーグもあるし、甲子園も都市対抗も面白いしね。これまで、阪神ファンやめるぞ、と宣言したことは何回もあったし、その都度禁煙のように挫折してきましたが(禁煙だけはうまくいくんだよね)、あと2年岡田監督だったら、すんなりやめられそうかな。

 たかが野球選手、されど野球選手。
 ナベツネ、マジで殺しに行くよ?


7月7日(水)
 オーナー会議で近鉄とオリックスの合併が正式決定。近鉄の消滅は確定。ライブドアの買収は話題にすらされなかった模様。
 そして堤が「もうひとつ合併話が進んでいる」と発言。ちょうどロッテの重光オーナーが合併を認める発言をしているだけに、西武とロッテの合併が濃厚とされている。堤構想では合併チーム名は西武ライオンズ。西武球場をフランチャイズにして、ロッテの数少ない使える選手(清水、両小林、渡辺、福浦くらいか)をこちらに吸収。千葉ロッテマリーンズは西武の三軍として独立採算のファーム球団とし、西武の使えない選手を送り込んで運営するらしい。阪神からも、敗戦処理すら勤まらない吉野とか送り込みましょうか。
 いやー、七夕に野球ファンに贈られた素晴らしいプレゼントですね。

 近鉄の首脳部もクズだが、太田大阪府知事もいいかげんクズ女だな。「ライブドア? 買収するなら、その前に大阪に本社を移すくらいの気概を見せなさいよ」だと。欠陥ぼったくり大阪ドームのフランチャイズに固執した件といい、てめぇの利権が欲しいだけなのがミエミエだね。こんなクズ、なんで選挙で通しちまったんだ? 江本の方が百倍マシだろうが。
 そして阪神の久万オーナーもクズというかカス。「合併延期?ここまで来たら遅すぎる。これまで危機感がなさすぎたんとちゃいますか」って、危機感ないのは阪神人気にあぐらをかいてチームの底上げを怠り岡田なんか監督に据えたてめぇのことだろが。このままであと2年もすれば観客数はまた200万人を割るぞ。「プロテクト25人は多すぎる」って、選手が欲しいだけの利権亡者かよ、ナベツネの犬め。さっさと地獄で1リーグでもやってろ。

 小助さんとこの蒙古斑掲示板はナイスな書き込みが多いので、思わず保存してしまった。そのうち「いけない蒙古斑ありました」でも書こうかな。ひとり、「蒙古斑? なに見せなさい。詳しく形状を述べなさい。できれば写真送りなさい」と異様に執着している人がいて、いい味出しています。あの人は小助さん本人か茶川さんではなかろうか。

 歳三さんが中島らもライブについて熱く語っておられましたが、その兄ちゃん、仕込みのヤラセという方に100万賭けたい(単位はグラム当たり末端価格)。らもはそのくらいやるだろ。

 そういやこないだケーブルで昔のスポーツドキュメンタリを放送して、40年ほど前の女子プロレスを放映してました。クラッシュギャルズはおろかビューティペアもマッハ文朱もいなかった頃の話ね。なんかみんなおばさんパーマで厚化粧なので見分けがつかないのですが、アナウンサーの選手紹介が「ミス・○○ぅー、5尺2寸ぅー、105パウンドぉー」と言っているのに凄く違和感がありました。かといって「5尺2寸ぅー、14貫ー!」と言われてもな。


7月6日(火)
 今日のFF5。
 船を手に入れたと思ったらいきなり地震で沈んでしまい、三日月島に置き去りにされるご一行。やむなく住民の言葉を頼りに黒チョコボ捕獲に。つかまえた黒チョコボに華麗な蹴りをお見舞いしてジョブクリスタルを吐き出させて飛べるようにしたファリス様。華麗だわ美しいわ萌え萌えぇ。
 黒チョコボは山を越えて飛べるので、今まで行けなかった山中の小村に行ったら、そこが主人公の故郷でした。深夜、両親の墓に参る主人公と密会するファリス様。両親の想い出を語る主人公に、淋しげにぽつんと呟くファリス様。
「おふくろか……いいもんか?」
 ああ淋しげな陰のあるファリス様に萌え萌えぇ。
 そのあとレナの父王が砂漠の果ての古代都市に行ったという話を聞き、追跡。虫に2回ほど殺されるがなんとか通過して王を追いつめる。そこでファリス衝撃の発言。
「お……お父様」
 ああやはりファリスはレナの姉、王位継承者のサリサ女王(王失踪中のため昇格)でした。「今までちゃんと言えなくて……」と語るファリス様。姉、ちゃんとしよに萌え萌えぇ。
 そのあと古代遺跡から三日月島にワープして飛空艇を入手したり、それでどっかの山中の洞窟に行ってリス相手にジョブ稼ぎしたあげく戻れなくなってハマってしまい泣きながらリセットしたりもしましたが、ファリス様に比べればそんなこと些細なものです。次回、「ファリスよ、失踪届は出しておけ」をお楽しみに。キミのハートに王位継承。

 とりあえず球団売却か合併かは別として、近鉄はもう球団を持つ資格はないと思う。ファンの合併反対のボードや垂れ幕を禁止するのはまだしも、ライブドアの買収でファンの支持を無視しているのはまだしも、選手の球団存続署名活動すら妨害するようではね。いままで知らなかったんですけど、近鉄ってスターリンかラコシが統治していたんですか?

 肉は腐りかけがうまい、歌手も腐りかけがいいという話はないですが、全盛期よりも退潮期のほうが印象深い作品が多いことってありますよね。私は沢田研二が好きなんですが、「勝手にしやがれ」から「ス・ト・リ・ッ・パ・−」までの路線というのはワンパターンで戦略が読める、いや、それぞれが凄いことは認めますが。でも、そのあとの売れなくなってからの悩み苦しむ試行錯誤が美しい。「晴れのちBLUEBOY」あたりから、CoCo−Loで独立した「灰とダイヤモンド」「アリフ・ライラ・ウィ・ライラ」あたりですね。「女神」なんて、ジュリーの紅白出場曲で唯一カラオケに入っていない曲ですぜ。実はこの頃、休養充分で、売れてる頃よりも声の張りがいいということもあるし。「Wall in the night」もいいなあ。「僕は風に腰を掛け過去を悔やんだ 短いね人の若さとは 哀しいね手に入れられないものが光る たった一度すれ違い心奪った少女になぜこの気持ち伝えられるか 切ないね今日までの全て なくしてもあの少女にもう逢えはしない」。ええもう、今度カラオケに行ったら、迷惑は承知で知られざる沢田研二ばかり歌ってやろう。

 とりあえず小助さん、あんなに切なく投稿している人がいるんだから、蒙古斑掲示板をなんとかしなさい。


7月5日(月)
 最近好きな2ちゃんねる野球板のスレ。

 近鉄に代わり幕田カイコスターズ発足
 開幕前は和製四番と持ち上げられながらもさっぱり結果が出ず解雇確実と言われている幕田選手(元中日)。プロ野球界の激動、合併再編成の嵐で今オフは解雇者激増と噂される中、ついに彼が立ち上がった! 各チームの解雇者を集め、新チームの設立だ! 石毛監督(元オリックス)、幕田キャプテンのもと、山北・川崎(元中日)・カラスコ(元近鉄)・吉井・マック(元オリックス)・若田部(元横浜)・河原(元巨人)など精鋭の投手陣と、山崎(元オリックス)・垣内(元ロッテ)・実松(元日ハム)・レイサム(元巨人)・キンケード(元阪神)・大友(元西武)など強力打撃陣をひっさげて、有志がパワプロで既成チームに挑んだ結果がここにある! 幕田はカイコスターズからも解雇されそうな勢いなのがちょっと淋しいけど。

 絶望するスレ
 かつては試合内容について12球団のファンが絶望するスレのはずだった! しかし、球界再編成の嵐、ナベツネの暴言、久万の腰巾着、各オーナーの無策と陰謀などにより、ついに絶望は球場外へ飛び出した! もはや「カラスコで絶望していたあの頃の俺が羨ましい」という発言まで出る事態に! 絶賛絶望中!

 野球板戦隊ネタスレンジャー
 球界再編成に嫌気がさして一時は引退を表明していた職人さんが復活! タイムスリップ編を堂々放映中! 日本プロ野球を米国に売り渡そうとする2A軍(総裁田口、参謀片岡)の魔の手により26年前にタイムスリップしたネタスレンジャーたちは、阪神タイガースに代わり、V9を狙って最終決戦に挑む巨人軍と対決! しかし戦力の薄いネタスレンジャーは全盛期の巨人軍に劣勢の展開。そこに、懸案だった四番サードの座を埋めるべく、近鉄の五億円置物と呼ばれたあの男がやってきた!

 そろそろ広島に新球場を作ってもらおうか
 電光掲示板の電球は切れ放題で予備もなく、球場の整備はままならず、トイレは汚く少なく、座席は狭く硬く急傾斜、ベンチは薄暗く狭く配管むきだし、ロッカーは狭く汚くガタガタ、選手が休憩しようにも冷房はなく蒸し暑くて息苦しくじめじめ。他球団の選手に「お前らは大変だな。俺たちだってこんな球場でやりたくないけど」とまで言われる、最低の欠陥球場をなんとかしようと、有志たちが提言する! しかしどのようなアイディアも、「金がない」の一言で片付けられる現実が哀しい! 古葉元監督が自民党から当選しても、きっと何もしてくれない!

 【敗軍の将】堀内迷采配【兵を語る】
 「スピーディな試合をしたい。3時間たったら俺は帰る」「守りを重視した布陣にする」など、開幕前に語ったことをひとつとして守らない堀内新監督。ここはそんな堀内監督の言動の真実に迫る! 最近では「河原には期待していたけど、治らなかった。もうどうしようもありませんね」「リリーフはひどい。特に両外人投手はひどすぎる」「木佐貫はめんどくさいので最後まで投げさせた」などの監督とは思えない言動が熱い!

 投手壊滅スッドレ
 投手の炎上を愛する漢がここにいる。馬鹿試合を愉しむ漢がここにいる。このスレの掟は新選組の御法度よりも過酷だ。「一.炎上に背くまじきこと。一.ピンチを脱することを許さず(ただし打者桧山の場合のみ許す)。一.勝手に実況すべからず(実況板へ行くべし)。一.先走りのAA取り扱うべからず。一.私の応援を許さず。」最近では炎上をつかさどるマモノスレとも兄弟仁義だ。ここから派生した「魔王」(317,323,346,360)は一読の価値あり。神に会うては神を燃やし、マモノに会うてはマモノを燃やす、それがこのスレでございますよ。

 李スンヨプがホームラン打つたびにカツ丼を食うスレ
 ロッテに鳴り物入りで入団した韓国の56発男、李スンヨプ。彼がカツ丼好きなところから縁起物として発足したスレだが、期待に反してホームランがさっぱり出ない。カツ丼飢餓に襲われたスレ住民は「ヒットを打ったらカツ丼食ってもいいことにしよう」「打球が前に飛んだらカツ丼食ってもいいことにしよう」と徐々にハードルを下げ、ついに今では「一軍にいる日はカツ丼食ってもよし」というまでに!

 きょうのFF5。
 炎上の都(きのうの広島市民球場じゃありません)でもクリスタルを守れなかったご一行だが、またジョブを入手してにんまり。風水士の「ちけい」は非力な魔法系ジョブにアビリティでつけると使えますな。そこから図書館へ行って召喚獣イフリートを入手したのはいいのだが、風の召喚獣は取り逃がしたっぽい。ビブロスを倒す前にレベル5デスとエアロラをラーニングしていればなんとかなったのだろうか。
 じじいの素性が異次元人だろうが隕石に乗ろうがまったく興味はないが、じじいにクルルという孫娘がいるという話にはかなり興味を覚える。じじいは死んでもいいから、クルルがパーティに参加しろ。
 今回はファリスが目立ってなくてしおしお。でも船をふたたび入手したし、海賊完全復活に次こそ萌え萌えぇ。次回、「ファリスよ、塩漬けの豚肉を料理せよ!」をお楽しみに。キミのハートにラムをひと瓶。

 きのうのモンティパイソンのコントはギリシア対ドイツだと親切な方が教えてくださいました。ありがとうございます。


7月4日(日)
 そもそも阪神には、途中まで素晴らしいピッチングをしていながらピンチになると腕が縮んで嘘のようにストライクが入らなくなる杉山とか、マウンドで涙目になる桟原とか、牽制球の球威だけ素晴らしい三東とか、そもそもバッターボックスにバッターが立っているだけで調子がおかしくなる中村泰とか、若手のヘタレピッチャーが多いわけですが、それに矢野の、ピンチになると外角逃げる球オンリーというヘタレリードが加わると、鬼に金棒となるわけで、なおかつこれに矢野の華麗なパスボールというアンサンブルが加わって見事な効果を上げているのです。きょうも堪能させていただきました。
 そして岡田監督は新外国人投手マイヤースに関して、「来日直後だし、初登板だし、できるだけ楽な場面で投げさせてやりたいね」と言っていたとおり、同点の八回無死一塁という、これ以上ない楽な場面でマウンドに上げてくれやがりました。ビバ岡田采配。

 きょうのFF5。
 水の都のクリスタルが危機というのでミスの塔、いや水の塔に助けに行ったらなんかまた爆発。おかげでまたジョブが増えましたしめしめ。早く火と土のクリスタルも爆発しないかな。でもバーサーカーはハードルが高くてなかなかレベル2になりません。
 水の塔というだけあって水没しようとしたのですが、ファリスが幼いときから兄弟のようにして育ったという竜のシルドラが最後の力をふりしぼって助けてくれました。これでファリスに助けられたのは3回目だぞご一行。最後の力を使い果たして沈んでいくシルドラにファリスは悲痛な叫び。
「シルドラー、死んじゃやだー!」
 義兄弟の臨終に取り乱して少女の言葉がつい出てしまったファリスに萌え萌えぇ。爬虫類と一緒に育てられたファリスにさらに萌え萌えぇ。
 次回、「ファリスよ、舌はふたつに裂けてないか?」をお楽しみに。てめぇのハートに尿酸ぶっかけるぞタココラー。
 ちなみにじじいについても兵士とか狼とか知り合いがいっぱいいて素性に謎があるわけですが、じじいに興味はありません。

 うううありがとうございます半茶さん。「遅剣」はアレです。野球漫画で剣術にインスピレーションを得た投法や打法はあるのに(「スポーツマン金太郎」「一刀斎は背番号6」「侍ジャイアンツ」等々)、逆に剣術で野球にインスピレーションを得たのはないかいな、と考えていてなんとなく思いつきました。もちろん星野芋殿のモデルは星野伸之です。斬られる奴はみんな剛速球投手だし。
 私は読んだことがないのですが、林不忘の「丹下佐膳」に、アメリカンフットボールの要領で刀を使うシーンがあるそうです。筒井康隆の「万延元年のラグビー」もあるけど、あれは剣法じゃないか。

 とかいってのんびりしている場合じゃない。今日のナイターは広島が誇る失点男、ノラスコ・フェリシアーノと、巨人の防御率162点台男、西村健太朗の投げ合い、いや打たれ合いですよ! この試合だけは女房を質に入れてでも見なければ!
 ……予想通りの打たれ合いで序盤は堪能できたんだけどな、あんまり打たれ過ぎてふたりとも序盤で交代されてしまった。壮絶なノーガードの殴り合いを期待していたら1ラウンドでセコンドがタオルを投げたようでつまんない。西村からはあと5点は取れたはずだし。広島には、バッターボックスでぼーっと立っていれば西村が勝手に四球出すものを、わざわざボール球を振って三振するカカシ以下のバッターが3人ほどいたから。
 でも菊地原の潔い炎上とか、沢崎にも類焼とか、球界一のちび仁部(公称166センチ)の初登板やっぱり炎上とか、この雨の中で死ねと言わんばかりに木佐貫をリリーフさせる堀内の謎継投(堀内談「木佐貫は面倒くさいので最後まで投げさせた」)とか、その期待に応えてきっちり炎上してくれる木佐貫とか、見どころたっぷりでした。野球そのものの愉しさじゃないけどな。

 ギリシアのサッカーというと、どうしてもモンティパイソンのコントを連想してしまいます。たしかギリシア対イングランドでした。ギリシアの選手はソクラテスとかプラトンとかアリストテレスで、みんな白い哲学者風のトーガを着ていました。イングランドはオッカムとかホッブスとかニュートンとかで、みんな金髪巻髪のカツラをかぶっていたと思います。試合は一進一退の末、ボールを持って考え込んでいたアリストテレスが突然「エウレーカ!」と叫ぶと怒濤の10人抜きでシュートを決めたと覚えています。なんにせよギリシアのEURO2004優勝おめでとうございます。それはそうと、ドイツのバナナが好きなキーパー(名前忘れた)は出てたの? ベッカムはスンヨプみたく嫁ばかり取材されていたから覚えているけど。

 女子高生コンクリ詰め殺人犯人のひとり、神作譲がまた拉致監禁暴行で捕まったそうなんだけど、なんでもう成人の犯罪者なのに名前を出さないところが多いの? ひいき? 

 ライブドアでええやん。


7月3日(土)
 きょうのFF5。
 山奥に竜を捜しにいった先で王女を襲う謎の幼女、いや妖女。王女を救うべく敢然と崖を飛び越え、踏み外して崖から落ちても根性でよじのぼる、勇敢にして不屈のファリス様。ああん、ますます萌え萌えぇ。しかし男ふたりは何やっとるんだ。
 ちなみにこの敵、よわよわパーティではまったく歯が立たないので、モンクとか白魔道士とかにジョブチェンジしてようやく退治。それからというものみんなでふらふらと転職を繰り返し、全員全職レベル2以上というありさま。まるで私の人生のようだ。<あんたはすっぴんでしょって言うなぁぁぁ!
 竜を手に入れて制空権を手に入れた一行は、ミエミエで来てくれと言わんばかりの城を無視して、王女の故郷の城へ。いや、単に城の財宝目当てなんですが。
 しかしここでまたしてもファリス様の身の上に衝撃の謎が。ファリス様は、実は幼少の頃に難船して海の藻屑となったと思われていたレナ王女の姉、サリサ王女ではなかったかという疑惑。まるでアナスタシアかドーファンかカスパーハウザーのような話だわ。もしその通りなら、王国の王位継承権はレナではなくファリス様にあるわけだ。海賊の頭目、実は娘、しかも実は高貴の生まれという、数奇な運命に翻弄されるファリス様、ああん、いよいよ萌え萌えぇ。
 次回「ファリスよ、王家の証のアザを見せよ」をお楽しみに。キミのハートを封建するわよ。

 きのう、刻み煙草に凝っていたなどと嘘を書きましたが、よく考えてみればあれはキザミではなく巻き煙草です。ふつうの紙煙草を自分でブレンドする奴ね。パイプは好きでしたがキセルはやったことがありません。正規料金できちんと電車に乗る品行方正サイト。


7月2日(金)
 きょうのFF5。
 なんだか適当なきっかけで王女じじい海賊とクリスタルを守る旅に出立した主人公。しかし神の魔の手で青魔道士(主人公)シーフ(王女)黒魔道士(じじい)黒魔道士(海賊)というよわよわパーティになってしまった一行、魔法が通じない敵には激弱だわ、ポーションがしばしば枯渇するわでさあ大変。
 そんな珍道中のさなか、海賊ファリスの寝顔を覗いてなぜか萌える男三人(主人公+じじい+私)。「運河の怪物は女しか襲わない」などというミエミエの伏線のもと、運河を越えて幽霊船を渡り歩く一行。そこで一夜の宿をとり、海水でびしょびしょになった服を乾かそうとするが、ファリスだけはかたくなに濡れた服を脱ごうとしない。無理矢理ひっぺがしてみると。
 やっぱり女でした。
 この時点でFF5は私の心の中の殿堂入り。
 荒くれの海賊が実は娘。濡れた服(きっと、ブラが透けていたに違いない!)を脱がされて娘と発覚。欲を言えば、温泉シーンが伏線にもひとつほしかったが、私的に激萌えのシチュエーション。シナリオライターにコングラチュレーション。はなはだつのるコンセントレーション。私はファリス様に一生ついていきます。
 次回「ファリスよ、胸にサラシを巻け!」をお楽しみに。キミの心にアボルダージよ。

 あ、いちおう刻み煙草にも凝っていた時期がありますが、巻紙はふつうに煙草屋で売っておりますよ。いまさらコンサイスを巻く必要はないくらいに。葉巻に凝る金は無かったですが、でもビディ(インドの、まさに葉を巻いたもの)は大好きでした。マリファナの臭いがするという噂ですが、マリファナを知らないのでなんともいえません。麻薬も拳銃も知らない品行方正サイト、それがここです。


7月1日(木)
 片山まさゆき「SWEET三国志」(1)を購入。片山まさゆきは、実は麻雀漫画以外で傑作が多いのではないかと思う。ソ連書記長史を描いた「ウォッカタイム」も傑作だったし。しかし2は手に入るのだろうか。

 歳三さんに倣って「時代遅れのRPG日記」を書くべく、ファイナルファンタジー5を購入。説明書で召喚士にツノが生えているのは、「ユウナにも立派なツノを生やしてやる」というアレの楽屋落ちか?

 今日の試合は今期初といっていいくらいマターリ観戦できた。ネット裏でうさぎとショッカーが舞い踊っていたし。


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