くだらな日記(2004年6月)


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6月30日(水)
 テロリズムノススメ。
 もうすぐ参議院選挙ですが、選挙になにが期待できますか? 自民党が勝って、なにかよくなりますか? 民主党が勝って仮に政権を取ったとしても、そこで何か変わりますか? 公明党が増えたらどうなりますか? 共産党になにかできますか? タレントが議員になって何ができますか? けっきょく選挙ではなにも変わらないのじゃないですか? かつて「山が動いた」の社会党大勝利でも、何が変わりましたか?
 いま日本の問題点は、腐れ役人とそいつらOBの利権吸い取りにあるわけだ。大阪ドームも、第3セクターの運営で、腐れ役人&役人OBの利権吸い取りが激しいから、年間10億とかいう法外な使用料金になっているのだから(大阪ドームが反論して、10億のうち4億は警備などの必要経費だ、と言っていたが、諸経費に4億もかかるということ自体が利権吸い取りの激しさを物語っている。なにしろ大阪ドームでは、警備員や清掃員の採用も、4社か5社を経由するのが当たり前らしいから)。年金法案でも、現状の年金制度でやっていけるという試算が出ている。ただし腐れ役人や役人OBの外郭団体による中間搾取がなければ、という条件つきだが。
 いいかげんカスが溜まりまくっている官僚機構を改革することは、民主党が政権を取っても無理。むろん自民党では不可能だ。誰ならできるかというと、もはやクーデターにより独裁政権を出現させる以外にはないのではないかと思う。官僚機構を叩きつぶす剛腕は、もはや独裁者にしかない。
 ただし今の状況ではクーデターを成功させる機運はない。民衆は束の間の安寧に眠りこけている。これを起こすには、一人一殺式のテロリズムしかあるまい。小泉総理、竹中財政相、日経連と経団連の会長、ナベツネ、これだけ殺せば社会不安が大きくなり、強力政権待望の機運が高まるのではないかと思う。
 まずテロリズムは個人プレイを旨とすべきだ。日本警察は組織犯罪の検挙率は高い。赤軍派式の集団テロは事前に検挙される確率が高い。その点、個人的なテロは歴史的にも成功率が高い。原敬暗殺、団琢磨暗殺、浅沼稲次郎暗殺、個人プレイはことごとく成功している。以前に検挙歴や政治活動歴のない個人によるテロとなると、成功率はほぼ100%である。
 まずは拳銃を入手することだ。要人は人間に取り巻かれているため、包丁や日本刀では暗殺は難しい。入手先はフィリピンがいいのではないかと思う。できればマニラ1週間などのフリーツアーに参加するのがいい。観光と思われて、荷物チェックが甘くなるからだ。
 マニラでは中級程度のビジネスホテルに泊まり、警備員と仲良くする。むこうの警備員は警察OBが多く、拳銃を持っている。ま、こちらから話しかけなくても、警備員の方から「射撃シナイカ?」などと言ってくるはずだ。それに乗って射撃場に行き、さらに酒をおごって親しくなったところで、拳銃を所持してみたいと希望を告げてみる。向こうもマージンを稼げるし、ホイホイとついてくるはずだ。
 そこで拳銃と弾薬を購入する。22口径は殺傷力が足りないので、せめて38口径、できれば44口径を購入すべきだ。弾薬は豊富に購入し、射撃場でじゅうぶんに練習すること。日本に帰国してから撃つのは、要人暗殺の一発だけと思っておくがいい。日本で練習するのは危険すぎる。山口組暴力団員も兵庫山中で射撃訓練したのがきっかけで検挙されたことがある。
 拳銃はカメラ等の金属物質とごちゃまぜにして、なんとかX線検査をくぐり抜けるよう。税関では不審な態度をとらず、おのぼりさん然としていること。スーツケースにチョコレートやクッキーを満載するのもいいかもしれない。
 そして日本に戻ったら、拳銃を隠し持ち、一発で仕留める。政治家は護衛が多いが、選挙期間中は無防備なことが多い。いちばんいいのは、中程度の地方都市だ。商店街あたりで演説をするなら、どこかの2階の座敷など借り、そこから狙撃するのがいいかもしれない。
 そして社会不安を醸成したら、あとはそれなりの団体にまかせよう。そんな団体があるのかどうかは知らないが。テロリストは政権に参加できない。成功失敗、いずれにせよ死ぬしかない。

 以上は口舌の徒による空想であり、事実に反する箇所がある可能性が大です。この通り実行して検挙されても当サイトは一切関知しません。

 なぜターゲットに岡田監督を入れないのかと思う人もいるかもしれませんが、同点の場面でノックアウター吉野を投入するような御仁と命のやりとりを望むような人はいないでしょ?


6月29日(火)
 プロ野球用語事典に追加する項目があった。
そざい−がた【素材−型】
 鳴り物入りで入団した自由枠選手がまったく使い物にならなかったときの、主に阪神ファンの負け惜しみのひとつ。素材のほとんどはそのまま立ち腐れるか、中西コーチによって肉体的メンタル的に破壊される。→藤田太陽 →筒井 →杉山 →江草 →鳥谷

 大卒か社会人出で素材型を名乗ることが許されるのは、投手歴4年の久保田と、高卒で社会人経験がわずか1年の金澤くらいだろ。しかし、監督もコーチも投手も野手も素人同然のをこれから育てていかねばならないとは。昨年の優勝チームをこんなにしちゃったのは、いったい誰のせいだ?

 あれ?  たしかアテネ五輪メンバーでありながら、国内のオールスターにふたりとも選ばれていない球団があるんですけど? なにか書面上のミスでもあったのかな?

 山下がッ!泣くまで!殴るのをやめないッ!。場も読まず見境もなく癒しにかかる星菜に虐殺の魔の手が。たぶんこれで本家は更新しなくなっちゃったんでしょうなあ。


6月28日(月)
 血液型差別の話といい、うさんくさい心理カウンセラーの説教といい、なんか最近のテキストで人気の話題にはトンデモが多いような。ま、しかし、シャレにならんくらい多くの人がこういうトンデモに騙されているわけだし。血液型なんか性格や才能となんの関係もないとはっきりしてるのに、こないだの朝日新聞の土曜版でトンデモこいてるおっさんがいたし。船井の百一匹目の猿なんか嘘だってわかってるのに信じてる人もいるし。よく嘘をつく私ですが、大学時代は霊長類学をやっていたのです。幸島でニホンザルを数年間観察している先輩に聞いたけど、百一匹目の猿現象なんて見たことも聞いたこともないと言ってましたよ。
 思うのですが、中学の授業で統計学と詭弁論理学を教えたら、こういうインチキにひっかかる人が減るのではないですかね。むつかしいことは教えなくていいです。「相関関係は必ずしも因果関係ではない」「統計的に意味があるためにはどのくらいのサンプルが必要か」「相手が反論できない主張のテクニック」「嘘と言えないことは本当とは限らない」「騙そうとする詐欺師は、まず疑う心を殺しにかかる」くらいが普及していれば、かなりこの世はよくなるのではないですかね。愛国心なんかより生活に役立つと思うのですが。

 噂の外人四コマを、もうひとつ作ってみたりして


6月27日(日)
 昨夜は新宿の想い出横町にあるスタミナ料理屋「朝起」に行く。残念ながら活カエルとフジツボは品切れだったが、活サンショウウオのつけ焼きと金玉の刺身と活ウナギ白焼を食った。
 親爺さん(マスターと称す)は隊長ブーリバとビスマルクとオットセイをかけあわせたような独特の風貌。釣り好きかつ自然食愛好家であるらしく、駄洒落とパーティジョークを混ぜながら、やたらに輸入食品を攻撃する。
「ダメだよあんな、居酒屋とか焼き鳥屋で腐ったような肉なんか食っちゃ。焼き鳥屋のニワトリなんかアレだぜ、串に刺したらニイハオって言いやがる。サラリーマンが疲れた顔してあんな焼き鳥なんか背中丸めて囓ってるから経済はよくならないんだっての。そんなもん食うくらいなら田舎行って無農薬の野菜を食え、川で釣った魚を食え! でも最近は川もダメだな。ブラックバスとかブルーギルとかベヘレイとか、アメリカが秘密研究所でこさえた毒魚をどっかのバカが放流しやがった。こないだ荒川で釣った魚なんか、釣り上げたとたんにハローって抜かしやがった。そんな魚が居酒屋に回って刺身でございとか高い金取りやがるんだぜ」
 しかし焼き鳥屋と居酒屋に怨みでもあるのか、とにかく非難轟々である。隣は焼鳥屋だし向かいは居酒屋なんだが、近所つきあいは大丈夫か。

 その店に行く途中で選挙カーに乗った生又吉を見た。ああいう人だから自分でマイクを持って喋りちらしているのかと思ったら、ただ録音テープを回しているだけだった。


6月25日(金)
 アテネ五輪のプロ野球代表選手が決まった。しかしなぜ阪神は藤本と安藤なのだろう。あんまり打てない遊撃手は宮本と金子で充分だし、炎上風味のセットアッパーは岩瀬と小林雅で充分だと思うのだが。どうして素直に今岡と井川じゃないのだろう。まあ他球団もけっこう変。なぜ城島の控え捕手が古田でも谷繁でも矢野でもなくて相川なのか、なぜ中日の投手は川上でなく岩瀬なのか、横浜はなぜ佐々木を出さないの、ヤクルトはなぜ怪我してる石井なの、教えておじいさん、教えておじいさん、教えてアテネの建築中の球場よ。ついでに投手が岩隈くらいを除いてどいつもこいつも今期不調のトホホっぽい面子なのはなぜですか。海は死にますか山は死にますか。安藤は散りますか岩瀬は散りますか黒田はどうですか雅英もそうですか抑えてください。


6月24日(木)
 参議院選挙タレント候補雑感。広島市長選で負けたと思ったらさっそく出てきた元広島監督の古葉竹識(自民)。広島市民球場の改装を公約してくれればまだしもなんだが。なぜか自由連合でなく自民党から立候補の神取忍。おまえ政見ないやろ。出る理由も出す理由もさっぱりわからない蓮舫(民主)。そーゆーことしてるから民主党は低迷するんだ。今回も健闘してくれそうな又吉イエス。羽柴誠三秀吉も出てほしいなあ。そして復帰をめざす鈴木宗男と辻元清美。有権者の民度が問われそうですな。萩原健司(自民)と加納昌吉(民主)。タレントなのに地味だ。竹中平蔵(自民)。経済評論家や経済行政家としては無能の烙印を押されたので議員歳費を稼ぎに回ったか。それにしても埼玉の選挙には必ず出てくる山口節生、いつも面白い名簿の自由連合、早く出てきなさい。


6月22日(火)
 岡田監督はオリックスの仰木元監督の采配を目指している、とどこかの新聞に書いていましたが、はっきりいって無理だと思います。日替わりスタメンや先発と中継ぎの交替などは高等戦術です。これができるのは、選手の調子や相性の見きわめができる監督であることが必要条件です。単に左対右だからというのでスタメンを決めたり、選手が申し出ないと骨折に気づかないような監督には使いこなすことはできません。もうひとつ、投手の役割分担を変えるのは、投手コーチもあわせてじゅうぶん話し合い、投手に納得させた上でないとうまくいきません。投手がブルペンで「俺、いつ投げるのかな?」と疑心暗鬼でいるようなチームの首脳陣にはむりむりむりむりかたつむりよ!
 前回に先発で結果を出して、さあこれでローテ入りだ!と意気込んだ金澤をいきなり中継ぎで使えば、そりゃ打たれますよね。やる気が出ないもの。じゃあ俺って何やっても一生中継ぎなの?とグレたくもなりますよね。そういうところのメンタル面を、岡田監督が考慮しているとは思えないんですけど。
 赤星と藤本はかなり重症ですね。赤星は盗塁イップスになってスタートが切れなくなっているように見えます。走らない赤星なら、中村豊や立川に代えてみてもいいような気がします。藤本はもはや8番打者の仕事さえこなせていません。守備では互角な鳥谷の出番ですかね。
 あとちょっと気になるのは、岡田監督はゲッツーだとかバント失敗だとかの後で盗塁やエンドランを仕掛けることが少ないですね。相手にしてみたら、ピンチを潰したかと思ったところで走者が二塁にいくと嫌なものだと思うのですが。ひょっとして岡田監督、ファンと同じ精神で「あちゃーあかんわ」とベンチで気死してるんじゃないかな。こういう人は監督に向きませんよね。5点取られても6点目を防ぐ、大量リードされても1点ずつ取りにいく、そういう監督でなけりゃね。


6月19日(土)
「おいみんな、阪神の打者がさっぱり打てないわけがわかったぞ!」
「それは岡田監督がバントさせないとか、打線の繋がりを否定したから……」
「そんな枝葉のことじゃなかったんだ、もっと根本的なことだったんだ! いいか、野手の身になって考えてみろ。相手の攻撃を抑えて、よしここから反撃するぞ、と気合いを入れながらベンチに戻る。すると、ベンチに岡田監督がその辛気くさい顔で座っているんだ」
「なるほど、そこで一気に萎える、と。しかしなぜ投手はちゃんと抑えられるんだ?」
「よーく考えてみろ、投手はな、投球練習のふりしてベンチから逃げることができるんだ」
「そ、そうだったのか!!」

 きょうはNHKで星野前監督の解説を聞きながら見ていたのですが、ねえ星野さん、去年監督していた時よりストレスがたまってるんじゃないですか? ねえ星野さん、自分が監督したほうが身体にいいんじゃないですか?

 てな感じで延長戦までは阪神の情けなさばかりを愚痴りつつテンションが下がりまくっていましたが、延長戦になっていっきに血圧上がりました。なんですかあのクソ審判は。あたりまえの内角球をグリップエンドに当てた清原がちょっと恫喝したら死球ですか。巨人が抗議したら即刻判定をひっくりかえしますか。藤本のセカンドゴロで、まっすぐ走ってた走者沖原とわざと当たりにいった仁志が交錯したら守備妨害ですか。明らかな走塁妨害じゃないですか。よけた沖原が当たりにいった仁志より悪いのですか。「そんなら、走者はどこを走ればええんや?」と解説の星野さんも怒ってましたよ。しかもあの審判はなんですか。「走者赤星は仁志の守備を妨害したためアウト」ですと? 沖原と赤星の見分けもつかないアンパイアに、まともな判定ができるのですか? ああそうですかそうですか、巨人様の選手さえわかっていればいいのですかそうですか。巨人様の奴隷ですかあんたたちは。もう怒りました。巨人みたいなチームに優勝させたら球界のためにならない。巨人は敵だ。巨人ファンも敵だ。みんな敵だ。俺の敵だ。

 すいません、もともと私は阪神ボヤキ系で、こういうの書くのは阪神激怒系の歳三さんの芸風なんですが、きょうという今日ばかりは怒りにまかせて領域を侵してしまいました。もうしません。でもまた明日もするかも。
「まだまだ、いくらでも悪くなる余地はあるよ」
 でも、ギターだから壊せないなどと言う人間に後は託せないな。

 頼むからなんとかしてくれよぅ。広島だってあの不可解判定の日には巨人に勝ったじゃないか。それくらいの気概もないのかよぅ。なあ赤星、打てないバントできないならせめて走ってくれ。藤本は球にくらいつけ。今岡はやる気を出せ。金本、もう充分暑くなってきただろ? 矢野は今日のヒットで右打ちを思い出せ。桧山はチャレンジだ冒険だ。関本はおまえはそれでいいや。鳥谷は引っ張る体力をつけろ。サードをベース上で守らせるな。そして井川、もうおまえだけが希望のたったひとつの蜘蛛の糸なんだよょょょょょょょょぅι゛ょ 


6月18日(金)
 阪神はかつての暗黒時代よりも悪くなってきたようです。まだまだ悪くなる余地はあるってのは本当だったんですね。
 プロ2回目の先発という若い金澤を援護する気まるでなし。1回2回と連続満塁で無得点ってのはなんやねん。2回、ツーアウト1、2塁で赤星がヒットを打ったのに、2塁ランナーの桧山がホームに突っ込まなかったのには殺意を覚えました。ツーアウトだぞ。センターへゴロで抜けるヒットだぞ。ゴロゴーだぞ。センターローズだぞ。あらゆる状況が本塁生還を命じておるぞ。おまえは打点だけじゃなく得点も挙げたくないのか。テレビではわからなかったのですが3塁コーチの福原が止めたようです。壊れた信号機というのは平田コーチの代名詞でしたが、おまえもか福原。それとも、桧山にはヘタレ空間というものを創り出す能力があって、この空間に包まれた人間はすべてに消極的なダメダメ君になってしまうのでしょうか。
 しかも決勝点は同じツーアウト1、2塁からの元木のタイムリー。ライト前に飛んだヒットで強引に本塁につっこむ走者ペタジーニ。定位置よりやや前にいたライト桧山の送球は、山なりでようやく内野の中継に届く激弱肩。おまえは遠投能力20メートルか。送球も消極的か。セリーグでいちばん弱肩なのは横浜の鈴木か巨人の清水かと思っていたが、桧山も堂々のランクインだな。おまえは打撃も走塁も守備も送球も根性も涙も笑いも恋も青春も人生も部屋もTシャツもおまえもヘタレ空間にあるのか。
 おまけに金澤、藤本とおいしい場面でバント失敗。あのね、岡田、バントってのはサイン出すだけじゃなく、練習もやらせなきゃ駄目なんだよ。ちゃんとやってる? わからないんだったら、和田コーチに練習のやらせ方を聞いてくれよ。和田コーチは優しいから、怒らないで丁寧に教えてくれるよ。しかし金澤はともかく、藤本は平塚コーチに怒られてもいいからバントの練習しろよ。赤星がランナーでゲッツーになるバントなんて凄すぎるよ。赤星は走塁イップスになったらしく走らないし。盗塁しない赤星なんて平下以下の価値しかないぞ。
 いま、アメリカではニューベースボール理論として、「内野ゴロでゲッツーになる確率は5%くらいしかない。その5%を怖がってバントして1アウト献上するのはばかげている」という説が主流になりかかっているそうだが、阪神を見ていると、ゲッツーの確率は75%くらいあるんじゃないかと思えてくるよ……(残りの25%は三振とポップフライ)。
 しかし、いまの阪神の下位打線、得点圏でことごとく打たない桧山、スケール感のまるで感じられない鳥谷、ただムチャクチャに振り回してまぐれで当たるのを期待するしかない関本、この3人は精神衛生によくないね。
 そして岡田監督は6回4安打無失点85球できた金澤を替えますかそうですか。そして同点でわけのわからんモレルを出して失点ですか。そのあと自信喪失の吉野を出してますます自信喪失させますか。ランナーが出てからノミの心臓の牧野ですかそうですか。そして完封負けですかそうですか。
 もういいです。もっと悪くなることを期待しています。


6月17日(木)
 リガン投手が右肘靱帯の損傷でノースロー3週間とか。つまり再登板まで最低でも2ヶ月。復帰は早くても死のロードの頃ってこった。「投げるときに音がしたからな」とは岡田監督のコメント。どうやら岡田監督は、星飛雄馬のようにマウンドで「バキィ」とかしないと選手の怪我に気づかないようです。ちなみに伊良部の時には「本人が言うて来るんやから、仕方ないわな」だそうです。直接本人に言われないと怪我だとわからないらしい。
 ええと、開幕から2ヶ月で、早くも的場、藤川、中村泰、濱中、久保田、キンケード、片岡、前川、アリアス、伊良部、そしてリガンか。それもほとんどが小さな怪我に気づかず練習を続けて大怪我になったとか、無理をして練習再開してますます悪化させたとか、防げる怪我だ。人災といってもいい。
 猿木トレーナーの武勇伝は12球団あまねく知られているとはいえ、ここまで選手のコンディションが把握できていない首脳陣をはじめて見た。これはもう責任問題だろう。でもきっと、責任取って佐藤コーチがクビなんだろうなあ。とほほ。
 いちおう岡田監督責任論の証拠を、ここに貼っておきますね。ああ、ああ、なんで監督コーチは怪我しないんだろう。

 通信販売の馬刺が届いたのでタルタルステーキ。馬肉をユッケくらいに斬って、ニンニクとタマネギとパセリのみじん切りとあえて、オリーブオイルと塩胡椒で味つけ、ハンバーグみたいにまとめて、てっぺんをくぼませて卵黄をのせる。ウマー。
 馬肉をちょっと残してアサツキのみじん切りとおろし生姜を混ぜ、醤油ダレでネギトロ風のネギウマ。ウマー。
 いっしょに買ったタテガミ(馬の脂肪の塊)をスライスして生姜醤油でいただく。これもウマー。

 織田信長の子孫と明智光秀の子孫が和解、というニュースがありました。これ、織田信長の子孫は正解だけど、明智方は光秀の子孫じゃないですね。光秀からは娘のたま(細川忠興の嫁)しか子孫を残していない。ニュースの本文では「明智の流れを汲む」となっているし、おそらく同族の美濃明智の末孫でしょう。でもこれだったら、坂本龍馬だって明智の流れだぞ。
 アイフルのチワワの歌を歌っている南米女も明智光秀の子孫を名乗っているらしいが、これも同じか、もしくはたまから細川家の流れか。私見では、娘からの血筋は「子孫」を名乗って欲しくない、という気がする。女性差別と言われようが、そもそも誰やらの血筋というのが差別的なものだし。


6月16日(水)
 どうも偏執狂に近いらしく、いったんリンクを貼りはじめると狂ったように貼りまわる傾向にあるようです。

「理科系の男に期待しません」。とはいえ哲学系の男にも期待できません。
「いま、なに見てたの?」
「いま、という言葉が発せられた瞬間、それはもういまではない。なぜなら時間が過ぎゆくからだ。見る、という行為も、見たときそれはすでに見たものではない。なぜならば……」
 でも音楽系の男にも期待できません。
「いま、なんて言ったの?」
「オフコース『Yes No』の歌詞だね。JASRACに百万円払いたまえ」
 かといって相撲系の男にも期待できません。
「いま、なに見てるの」
「立ち会いの変化」
「いま、なに考えてるの」
「相撲道」
「いま、なんて言ったの?」
「もの言い」
「なに食べる?」
「ちゃんこ」
「もう終電なの」
「時間いっぱい。待ったなし」
「ああん、もっと強く抱いて」
「すでに死に体。金星ごっつぁん」
 しまったこれは確かlouさんのネタだ。いや待てkeithさんだったか。新屋さんかもしれないぞ。誰か雑文ネタかぶり検索エンジンを開発してくれないでしょうか。

 黒岩涙香についてネットで調べていたら、「涙香翻案小説の原作をミステリ作家が発見」というニュースをみつけた。その作家とは小森健太朗氏であるらしい。小森氏、なんか横田順弥みたいな仕事もしてるのね。
 小森健太朗なら、むかし同人誌を作った仲だぜ(ミステリのじゃないけど)。ビアス「悪魔の辞典」に従えば、こちらからは「懇意」、向こうからすれば「一面識もない」というくらいの関係だな。
 しかし、まさか偶然知った人に出会うとは思わなかった。縁は異なもの。この縁がなにかに発展する可能性はゼロだけどな。

 きょうは神保町の「まんてん」に行ってカツカレーを食べてきました。普通盛りなら、私でも食べられるくらいの量ですが、隣の人が頼んでいたシウマイカレー大盛りにはぎょっとしました。なんといっても、550円の値段で揚げたてのカツが食べられるのがうれしい。

 茶川賞受賞作として港で有名な「蹴りたい田中」、なんだかこれを一冊買うごとに茶川さんのぐぐる順位が下がっていくような気がして、つい買ってしまいました。どうせなら表紙の装丁もそっくりにすればいいのに。しかし、まさか本家より先に文庫化されているとは思わず、新刊単行本のコーナーを無駄に徘徊してしまったことであるよ。

 そのあと神田に移動して、むっちゃ面白そうなバアに行きました。マダムが当年取って八五歳、元ヅカガールで今でも宝塚発声法で「婦系図」などを歌ってくれます。酒はサントリーのホワイトとサントリージンだけ、つまみは常連客の持ち寄りです。旦那は二・二六事件の青年将校で、のち大東亜戦争で散華、残された未亡人が女手ひとつで昭和二十五年に店開き、いらい今までずっとそのままだそうです。さすがにスイトンとかカストリはありませんし、外食券は使えませんが。残念なことにとにかく騒がれたくないということで、店名はひみちゅです。


6月15日(火)
 せっかく杉山が初勝利というのに、そんなことも吹き飛んでしまうほど陰気なニュースがめじろおし。
 おまえらそんなに岩隈が欲しいか。いや、欲しいけどさ。巨人ね。巨人なのね。ノリはどうでもいいや。
 大阪ドームだけはやめたほうがいいぞ。あそこは例の馬鹿知事と馬鹿市長がこしらえた、年間10億円という日本一高い貸料の球場だぞ。おまけに外野席でジャンプすると球場全体が揺れるというヤワな造りだぞ。第3セクターの運営で日本一ずさんな経営だぞ。
 早くも野間口&一場を断念してやんの。去年の暮れには「ダブルエース両取りだ!」と騒いでいたというのに、星野監督が辞めたとたん暗黒時代へ逆戻りだ。私の予想では、野間口は間違いなく巨人、関西ビック3はダイエーと日本ハムに奪われ、岡崎はヤクルトに奪われ、夏頃には「ダルビッシュに挑戦!」とぶちあげるも当の本人に「阪神?もういいでしょ」とあしらわれて撤退、「中継陣の充実を!」といって速球130キロを誇る無名社会人を自由枠で獲得するね。
 昨年の優勝に貢献した平下を追放。岡田、おまえはそんなに星野前監督のもとで活躍した奴が嫌いか。右の代打が手薄って、おまえ沖原と早川をどうしたんだよ。
 ヤクルトも合併。私が聞いた噂では、ロッテがダイエーを買収して福岡移転、空いた千葉マリンにヤクルトと横浜が合併して移転、その隙にこっそりと広島が消滅、というシナリオだとか。もうどうにでもなれ。

 でも、これで癒されました。
 日本野球主要選手紹介。「カブレだと」「ウエしなさい コージー」って誰だよ。「吾自分の背丈」「谷の時なの モットー老父」って誰のことだか、まったくわかんねーよ。横浜を代表する選手はなしか。「江藤 赤ん坊だと」ってなんか納得しちゃったじゃないか。しかし、阪神の安藤はやっぱり「油なの」でしたか。道理で最近よく炎上すると思ったよ。そんな中でロッテを代表する選手にこっそりスンヨプを入れている姑息さが好き。でもやっぱり字がヘンだけど。
 日本プロ野球球団紹介。なんかセリーグを見ていると、巨人だけ最近優勝していないような錯覚にとらわれます。「18年だけの優勝」ってのがなんかせつない。
 日本プロ野球の歴史。私の知らなかったことがいっぱい。「米しなさい 五事一日さん」って知らない人だけど、そんなに偉大だったのか。勉強しなおそう。

 ところで、この写真もとてつもなく泣ける……。泣ける応援ボードその2。世界一説得力のないボードでもある(すでにその帽子が、バファローズを意識しているような気が……)。


6月14日(月)
 眠れねーよ。
 なんだかわからんうちに、次はダイエーとロッテの合併ということになっているぞ? ダイエーの選手、ロッテの資金ということで。ダイエーと合併して優勝を狙うのは阪神じゃなかったのか? ダイエーの選手、阪神の人気なら完璧だと思ったのに。ちっ。ところでcloudさん、あなたは福岡ロッテホークスのショートが小坂でいいのか? リリーフエースが逆転王雅英でいいのか? DHがズレータでなくてスンヨプでもいいのか?(私は阪神タイガースのレフトがバルデスでいいです。リリーフが三瀬でいいです。できればセカンドだけは今岡にしてください。でもだめならたまには矢野を使ってください。あとふじいとすずきこーちのおはかにはなたばをやてあげてください。)

 こうなったらフィールドオブドリームスだ。川崎球場か大阪球場の跡地を改修して、吸収あるいは潰れた球団の名選手を集めるのだ。
 監督はもちろん、大毎阪急近鉄と、潰れた球団を優勝させてきた西本さんだ。捕手は外人選手第一号の名捕手ハリス(イーグルス)、一塁はタコ足の中河(イーグルス)、セカンドは弱小球団で孤軍奮闘した貴公子佐々木信也(トンボ)、サードはマネージャーとしても大活躍の横沢三郎、ショートはジプシー名選手の苅田、外野は、三十七歳でプロ入りして三十本打った大岡(松竹)、マリアナに散った名選手鬼頭(ライオン)、ラバウルに散った監督兼選手の寺内(大和)。
 そしてマウンドには、まぼろしの永久欠番、鈴木啓示がゆっくりと上がる。若い頃のように、大きくふりかぶって、剛速球をハリスのミットめがけて。
 そして試合がはじまった。

 しかし、この合併問題で、阪神の久万オーナーが1リーグ制大歓迎、野崎社長が1リーグ反対と、意見がまるっきり正反対なのが笑えるね。もう間違いなく野崎社長は今年で解任だな。そして野崎社長−星野SDの外様ラインは排除され、久万オーナー−岡田監督の生え抜きぬるま湯路線が確立し、ナベツネの犬として生きるのだな。潰れたほうがマシかも。

 しかしボクシングも苦しいね。WBCが破産か。所属ボクサーに訴えられて潰れたってのが哀しいね。


6月13日(日)
 きのうの試合、6−1になったところで「ああまた伊良部を引っ張って果てしなく失点かよ。いくらチャンスを作っても桧山が台無しにするし。ええもうみんな馬鹿馬鹿馬鹿」といいながら酒を飲んで泣き寝入りしたのですが、起きてみると勝っていました。こんなこともあるのですね。でも、オリックスと近鉄が合併ですか。瑠架さんの嘆きはいかばかりならん。しかしあれです。本柳、マック、カラスコ、谷中という黄金リレーが実現するかもしれないし、伊原監督が中村ノリにバントを命ずる名場面が見れるかもしれないし、ファーストムーアセカンド星野サード塩谷ショート斉藤というお前らどこのチームなんだよ内野陣がありうるかもしれないし、楽しみはつきない。阪神もダイエーと合併しないかな。優勝できるかもしれないし。先発は和田新垣グーリン星野、中継ぎに山田、抑えは三瀬で、キャッチャー城島ファースト松中セカンド今岡サード川崎ショート鳥越ライト柴原センター高橋レフトバルデス。優勝できそう。

 ところでオリ近鉄合併(オリックスが近鉄を吸収合併してオリックスBブルーウェーブになるらしい)の話題をいろんなサイトや掲示板で観察してみたのだが、だいたい話題の焦点は
・野村吉井マック谷中小倉ムーアカラスコ吉川パウエルの大炎上リレーが見たい
・岩隈ほしい
 の2点に集約されることがわかった。よって合併チーム名は「岩隈とゆかいな炎上野郎たち」に決定。
 ところで、鈴木啓示の永久欠番はどうなるんだろうか? 史上初の消滅?

 どうなんだろう。日記や雑文などがあるサイトには、アバウトページや作者のプロフィールがあった方がいいと思う人が多数派なんだろうか。ああいうのは誰も読まないし、置くだけ無駄だし、置くことは恥ずかしいことだし、アバウトページ読まんと何が書いてあるかわからんような奴はとっとと帰れとかいう古風な考えを抱いたりしているわけですが。個人的には、人間かどうかも定かでない奴の日記をむしろ読みたいし、何を言っているのかさっぱりわからない文章を読みたい。くらりさんのゲーム日記歳三さんのオタク日記は好きです(自覚がないって、つーか自分でヲタの日常って書いてるじゃん!ヨードルじゃん!)。アイスさんの日記は、意味を理解する以前に、初老の身には字が細かすぎる。

 反次郎さんのところで知った「アコムでいいやん」、私も泣きました。泣ける応援ボード百選。


6月10日(木)
 岡田監督は育たない。
 阪神の岡田監督を擁護する意見で主なものとして「たった3ヶ月で何がわかるんですか? 監督だって選手と同じ、育っていくものなんです! なぜあと3年待てないんですか?」というものがある。しかし、これにはまったく根拠がない。
 過去のプロ野球監督で、就任当時よりも後になって采配や選手起用がうまくなった監督がいるかというと、これが絶無なのだ。
 王監督は巨人監督時代の「ピッチャー鹿取」の癖が抜けず、いまだにダイエーの中継ぎ投手を酷使する傾向がある。星野監督もややこれに似ている。伊原監督は選手をコマとして非人間的に使う癖がオリックスでも続いているし、梨田監督も「ボケ梨田」と呼ばれる継投下手はいまだに変わらない。長嶋監督はあの変な采配を最後まで続けた。名監督と言われた過去の監督を見ても、古葉監督、森監督、仰木監督、就任当初からちゃんと結果を残している。現役監督でも、山本監督の泰然として腰を抜かす采配、若松監督のあたりさわりのない采配、山下監督の勝利よりチームの和を重んずる采配、バレンタイン監督のスタンドプレー采配、まったく最初の就任時から変わっていない。つまり監督というのは、野球技術的な点では就任当初からの伸びしろはまったくない、と断言できる。
 わずかに成長の余地があるとしたら、それは野球の技術ではなく地位の安定、政治的手腕だろう。広岡監督はヤクルト時代の不安定な地位を反省して、西武入団の時にはほぼ全権を掌握することを要求した。野村監督も南海を解雇された後ヤクルトに入団したときには同様の権利を主張した。西本監督も大毎を解雇された後の阪急では、オーナーへ口を挟む余地を与えなかった。
 ところが岡田監督は、すでにこれ以上ないというほど地位が安定している。オーナーの覚えめでたく、OB会は沈黙しており、星野SDは静観し、コーチは自由に任命でき(それで集めたのが平田、中西、平塚なんだけどね)、外人獲得もトレードも選手補強は好きなようにやれとのお墨付きを得ている(どういうわけか、岡田監督の方から、今いる選手で十分ですとわけのわからないことを言って蹴ったけどね)。つまりこの方面では、岡田の伸びしろはまったくない。
 結論。これ以上岡田に監督やらせてもまったく無駄。というか、百害あって一利なし。

 輸入CD禁止がうんぬんと一部世間では話題が沸騰していますが、CD購入量年平均0.5枚の私にとってはやや遠い話です。でもむかしは石丸の輸入クラシックのコーナーで格安のバッハとか買いあさっていたので、やっぱりそれがなくなるのは辛いです。外国のCDケースはやたらツメが折れやすいんだよね。でも国内の千円盤ではありきたりの曲しか入ってないんだもん。というわけで私は、著作権も何のその、DVDのリージョンコードも軽くふっとばすバンコクのウィークエンドマーケットを支持します。でも、あそこじゃバッハは売っていない。たぶんハリーポッターの最新作なら売ってると思います。五百円くらいで。


6月9日(水)
 癇癪を抑える法さまざま。
 トマス・ジェファーソンは「腹が立ったら口を開く前に十かぞえろ。ものすごく立っていたら、百かぞえろ」と言った。
 マーク・トゥェインは「腹が立ったら四つかぞえろ。すごく立ったら、悪態をつけ」
 哲学者クレイニアスは怒りがこみあげてくると竪琴を奏でて気をまぎらした。
 ルーズベルト大統領へのインタビュー。「癇癪を起こしたときには、どうして解消しますか?」「口笛を吹くね」「しかし、閣下の口笛を聞いたことがありませんが」「まだ吹いたことはない」
 ヒトラーは癇癪の発作が起きると口から泡を吹き、そこらをのたうちまわり、しまいには床に転がって絨毯を噛みちぎるのが常だったので、ドイツ人は彼に「絨毯噛み」というあだなをつけた。
 ヴォルテールは晩年、よくチェスをやったが、負けそうになると盤をひっくり返し、「この間に悲劇が一幕書けたのに!」とわめいた。ちなみにヴォルテールは、「チェスはプレイヤーの品性をもっとも反映するゲームである」とも語っている。
 菊池寛は癇癪を起こすと黙り込む癖があった。それを見た友人「これじゃ菊池寛でなく、口きかんだね」
 正宗白鳥は子供のころ、そばがきを作ろうとして失敗し、癇癪のあまりひきつけを起こして呼吸困難になったことがある。
 志賀直哉の日記。「大正十二年一月二日 癇癪を起こす」「大正十五年一月元旦 吉例により癇癪を起こす」
 伊達政宗はあるとき家宝の天目茶碗をあやうく取り落としそうになり、冷や汗をかいてしばらく眺めていたが、やがて茶碗を庭石に叩きつけて粉微塵にし、「たかが茶碗のくせに、この政宗の心臓を痛める不埒者!」
 志賀直哉は癇癪を起こすと皿を叩きつけて割るのが解消法のひとつだった。あるとき例によって癇癪を起こし、投げつけようと手に取った皿を見るとバーナード・リーチ。ここで投げるのをやめるのは卑怯だし、投げるのはもったいないし、皿を手に持ったまましばらくぶるぶる震えていた。
 寺田寅彦も癇癪を起こすと庭石に茶碗や皿を叩きつけることにしていた。これを弁解して「随分不経済だと思う人もいるだろうが、この位の犠牲で癇癪の虫が収まるとすれば随分安価なものである」
 寺田寅彦が茶碗を投げる話を聞いた湯川秀樹は、「私は茶碗じゃもったいないから、手近の厚い雑誌を床に叩きつけることにしています」
 北杜夫は自作の本について「これはポイと投げ出すような本ではない。力をこめて投げ捨てるべき本である」と語った。
 私のこれまでの戦果。ポータブルラジオ5、ステレオシステム2、TVリモコン1、ビデオリモコン2、テレビ1、ビデオデッキ2、ノートパソコン1、デスクトップパソコン1、マウス1、フライパン1、酒瓶3以上、グラス5以上、ファミコンカセット10以上(うちドラゴンクエスト3が3本)、ビデオカセット7以上、CD多数、本無数、信頼関係無数。


6月8日(火)
 ちょっと変じゃありませんか、というところが最近の朝日新聞にはあるわけで。
 6月5日付のシンスゴの意見と同様、拉致被害者の会やイラク人質三人に対する批判を、「社会的弱者に対するいじめ」として片付けてしまっているのはいかがなものかと思うわけで。
 批判を批判として受け止めず、「いじめ」などという価値観はいりまくりかつ感情的な言葉に置き換えてごまかしてしまうのは、ジャーナリストとしては問題がありすぎはしませんか、と思うわけで。
 拉致被害者に対しては、「かりにも選挙で選ばれた一国の総理が行った外交活動を、一般国民がまったく関与しない一介の任意団体が、あたかも圧力団体のような顔をして『きわめて不満』などと、上から見おろすようなコメントを出す資格があるのか?」という、それはそれなりに説得力のある批判ではあるわけで。(私個人としては、小泉外交はかつての金丸土下座外交に匹敵する失敗で、被害者の会の不満はもっともだと思います)
 イラク人質に関しては、そもそも高卒程度のろくに知識もない人間がジャーナリストを名乗ってリスクを冒す資格があるのかとか、ボランティアと称して美少年ばっか援助しているのはどういうわけだとか、あんたらそもそもイラクがゼニになるから行っただけじゃないのかとか、数々の疑問があの三人にはあったわけで。
 それらの疑問や批判に答えもせず、「いじめ」というレッテルでごまかす朝日新聞は、もはやマスコミを名乗る資格ないだろ、とも思うわけで。そんな朝日の態度に、わざわざ読書欄で高遠の本を取り上げてコビ売ってる岡崎武志とかいうライターも、いいかげんクズだなと思うわけで。
 むしろ同じ朝日新聞で、日付は忘れましたが、「共同インタビューとか記者会見の場を設けてもらっている時点で、あの人たちは社会的弱者ではなく、強者だ。そんな妙な逆転現象を生じてしまったのは、朝日さん、あんたらをはじめマスコミの責任なのですよ」と書いた山口文憲の批判のほうが、よっぽどまともだと思うわけで。
 そして今度の女子小学生殺人事件でも、またお得意のネット悪者論を展開するわけですか朝日さん、今度の悪者はインターネットとバトルロワイヤルと魔法書ですか、ロリコンアニメの次に魔法書が発売禁止になったら徳田・kasumiの夫婦は商売あがったりだ、いいかげん朝日の加害者擁護論法にはウンザリだぜ、なぜ犯人が悪いと素直に言えないのだ、と思うわけで。
 あとね、閣僚の単なる失言を鬼の首でも取ったように騒ぎまくるのはやめたほうがいいんじゃないか、と思うわけで。「元気な女性が増えましたな」「むかしは、男がナイフ、女が放火だったんだが」ってのは、少々軽率ではあるけど正直な感想であると思うわけで。そんなくだらないところで朝日新聞とかが大騒ぎするから、「約束を守らなかったらなんだと言うのですか」などの本当の問題発言との違いがわかりにくくなって、むしろ本当の問題発言がそのまま通ってしまう世の中になってしまっているのだと思うわけで。そんな事態を招いたのは朝日新聞、あんたの責任でもあるのだよ、と、思うわけで。

 涙ぽぽろ。
 老人性情動失禁ですぐ涙をこぼしてしまう私ですが、さすがに、あからさまに泣かせようというテレビの仕掛けに引っかかるほどでもなく。
 で、どんなところで泣くかというと、「スケ番刑事2」のビー玉お京を見て、「ああ、この仕事もアイドルもやりたくなかったんだよね相楽ハル子」といって泣いたり、「うたう!大竜宮城」を見て、「ああ、このあといい仕事がなかったんだよな中山博子」といって泣いたり、なんかイヤな泣き方です。
 書物を読んで泣くというのもよくありますが、定番は「クリスマス・カロル」(毎年クリスマスにこれを読んで泣くのが習慣)「カラマーゾフの兄弟」(最後は泣いちゃう)「丘の家のジェーン」(同じ作者の赤毛のアンは泣かなくなった)「燃えよ剣」(やっぱ歳三がなあ)「関ヶ原」(これは微妙だが)「地球の長い午後」(なぜか泣くんだよね)「青ひげ」(これは泣かせるように書いてるからなあ)「たんぽぽ娘」「ジェニーの肖像」(SFとからめると弱いのかもしれない)「三人の少女」(この力には抗しがたい)てなもんか。やれやれ。
 こーゆーのを集めて「泣ける名作ダイジェスト」とかいうと売れるような気もするが、本気にして売り出す外道がいるような気もするので、このへんで。
 それとも、はてなダイアリーで、「泣ける文学作品100」とかはじめて論争を呼びますかね? ニヤニヤ。


6月7日(月)
 田舎から山椒の葉(ちょっともう木の芽とは呼べない)と実を贈ってきたので、ホワイトリカーで漬けてみる。前に漬けたキウイ酒はレモンの苦みがおいしかったので、レモンを皮ごと二つ放り込む。さてどうなることやら。

 岡田阪神をハードボイルドに語ろうとしたのですが断念しました。これからはハードボイルドより時代小説だと思うので、時代小説風に語ってみようと思ったのですが、
「当方滅亡!」
 のひとことしか浮かんできません。角が暗いから提灯借りにきた。

「さあ日本期待の窪塚洋介、スタートを切りました!」
「風のコンディションもいいですしね。これはいけそうですよ」
「ぐんぐんと延びる延びる! さあK点越えだ! 最長不倒!」
「あわや場外かという大ジャンプです。26メートルですか。これは表彰台もじゅうぶん狙えますよ」
「伝説の名選手、岡田有希子のようなみごとなテレマーク姿勢はとれませんでしたが、しかし歴史に残るジャンプです!」
「後から飛ぶジョニー大倉選手に、すごいプレッシャーをかけましたね」

 どいつもこいつもblogだのなんだのチャラチャラしたこと抜かしてヨソ様にくだらねぇコンテンツ立ち上げやがって。てめえらblog村の村人かっつーの! しかも日記とか文体練習とかサイトヲチとかゲーム日記とか、言い訳じみためめしいコンテンツばっか。漢ならひとつのサイトで完全燃焼、それしかないだろ! 漢は一穴主義で燃えつくせ!

 ワタルさんとこで盛り上がっている「冬のソナタの主人公(仮にペと命名)は志村けんに似ているか?」論争では、ペ氏に似ている人物として、志村けん、松尾貴史、スティーブンタイラー、ジャンボ尾崎、ダダ、等が候補にあがっています。私、ペ氏の写真をじっと見つめて考えました。
 元阪神の亀山つとむ(いやらしい細い眼鏡と、その奥で光るいやらしい細い目が似てる)
 森進一(ぼってりした唇が似ている)
 コントをやってるときのSMAP中居(いかにもカツラっぽい似合わない髪の毛と、ヘラヘラした軽薄そうなところが似ている)
 これがやっとでした。許せ。

 そうだ、いま最先端のニュースで岡田阪神を語ってみよう。
>>岡田さんが入室しました
>>岡田「チャンスで代打桧山。それから代走葛城。牧野は二軍落ちでトレード」
>>ファン「なによその変な采配は。ふざけてるの?」
>>岡田「なんだと」

 そのあといろいろあって
岡田「わいじゃない……わいの阪神じゃない」
ファン「てめーの阪神にしてたらあと十万人は死んでたぞ」


6月6日(日)
 きのう我あらず激昂してしまったのは、小泉信者と岡田信者を同一視してしまったからなのだな。どっちも、こちらがこの点がダメだ、あの策は失敗だと具体的に指摘しているのに、「1年やそこらで何がわかるんですか! もっと長い目で見れないのか!」と逃げるばっかりなんだよな。まだしも、「わたしに5年という期間を与えよ。5年後にうまくいっていなかったら、我々を批判せよ」と言ったヒトラーの方が正直といえよう。もっともヒトラーは、その5年の間に、批判しようにもできない社会を創っちまったわけだが。


6月5日(土)
 ハードボイルド=ハム食いちぎり野郎、というイメージが固着しているのは老人性繰り言症候群のせいです。原典は大藪だったと思います。話を聞いただけで読んではいません。
 ハードボイルドを古典から勉強しようとしたこともありますが、ハメットもチャンドラーもけっこうセンチメンタルでした。ネオハードボイルドを読んでもみましたが、名無しのオプは新潮文庫を出るとダメになりました。
 いっそハードボイルドでないものをハードボイルドにしようと努力したほうがハードボイルドの神髄がわかるかもしれません。とはいっても、少女ハードボイルドは小林信彦と筒井康隆がもうやってたと思うし、女子高生ハードボイルドとなるとライトノベルにツクダニにするほど輩出してそうだし、デブのハードボイルドはネロウルフになりそうだし。
 あとは品行方正ハードボイルドとか、二宮金次郎ハードボイルドとか、二十四孝ハードボイルドとか、そっちの方面でしょうか。尾行の必要経費明細を二十四ページのワープロ資料(すべてレシート添付)で依頼人に提出するとか、尾行より書類作成に時間がかかるとか、犯人から容疑者からチンピラからすべての人に「君はこんなところにいる人じゃない」と言ってまわるとか。そうか、説教強盗ハードボイルドってのもありか。
 ところで、「ハードボイドドだど」と言ってた人は、まだ生きてるんでしたっけ?

 この日記を書いている最中、やたらに不正処理とやらでウィンドウが閉じました。数回同じことをやって原因が分かりました。いつの間にか辞書がMS-IME98になっていて、そいつで「原典」という字を変換しようとすると生じるのです。マイクロソフトはどうやら原典がお嫌いらしい。パクってばかりいることがバレるからでしょう、たぶん。

 とりあえず岡田阪神をハードボイルドに語ることからはじめよう。ラブコメでもいいけどラブがないのでねえ。

 小泉純一郎なんて馬鹿ですよ。だって今までのんべんだらりと続けた首相生活の中で、なんかいいことしましたか? 小泉支持者なんて人間の屑ですよ。公明党支持者も同様。てめえら年金法案を通して偉そうな口を叩く前にちゃんと払いやがれ。ばか。小泉支持者に気を使って不快感を与えないよう配慮するくらいなら、私は岡田監督のスパイクを舐めるね。


6月3日(木)
 ……………………ごめん。俺、自分に嘘ついてた。
 ………………………………ブルガリアとかいって、逃げてた。俺。
 ……………………悲しかったんだよ。悔しかったんだよ。先発投手の指を折って数えられる球団が。ちゃんとしたリリーフエースのいる球団が。得点圏で打つクリンナップがいる球団が。得点圏打率1割ちょっととか打率1割ちょっととかいう選手がスタメンにいない球団が。守って打てるキャッチャーがいる球団が。采配の過半数が頷ける監督のいる球団が。
 …………妬ましかったんだよぉ!! 羨ましかったんだよぉ!!! 悔しかったんだよぉ!!!!!!!


 とりあえず岡田、阪神はお前の日記帳じゃないんだ。奇采配とか秀太トレードなんてのは、チラシの裏にでも書いていろ、な!


6月2日(水)
 ダイエーの杉内投手、両腕骨折。
 ノックアウトされて悔し紛れにベンチを殴って骨折ということだけであれば、「馬鹿な奴もいるもんだねー。それでリリーフエースと呼べるのかねー<それ豊田」と笑われる程度で済んだのだが、その報道記事で、城島が「利き手はやめろブルガリア!ブルガリア!」と制止したというわけのわからない記述があったからさあ大変。たちまちブルガリアブームとなったのでありました。もはやダイエーにはネタの神様が降臨されているとしか思えない。
 ダイエーもそろそろ阪神、近鉄と並んでネタ球団へ転落しつつあるのかもしれない。いいぞぉネタ球団は。毎日勝った負けたとあくせくしないで済むし。
 いっそこれをさらに応用してみたらどうか。
「岡田はやめろ鳴尾浜!鳴尾浜!」
「刃物はやめろ長崎!長崎!」
「増元が出馬で何ができる北朝鮮!北朝鮮!」


6月1日(火)
 半茶さんいいのかそんな信頼できない男の証言を元に改名なんかして。

「月月火水木金金のうた」
月曜日、笑ってる
げらげらげらげら、笑ってる
新兵さんの、失敗だ
精神棒で、気を入れろ

月曜日、笑ってる
げらげらげらげら、笑ってる
鶯の、谷渡り
ミンミン蝉の、鳴き真似だ

火曜日、怒ってる
かっかかっかかっかかっか、怒ってる
先任軍曹、おこりんぼ
班長殿も、おこりんぼ

水曜日、泳いでる
すいすいすいすい、泳いでる
魚雷命中、轟沈だ
救命艇は、満席だ

木曜日、燃えている
もくもくもくもく、燃えている
火事だ、空母が、船火事だ
爆雷、魚雷、爆発だ

金曜日、光ってる
きらきらきらきら、光ってる
骨壺の中には、星の砂
骨壺の中には、星の砂

金曜日、光ってる
海がきらきら、光ってる
海の男の艦隊勤務
月月火水木金金


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