くだらな日記(2004年5月)


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5月31日(月)
 よくわからないけどひょっとしたら「ステッフナー」ではなく「ステファニー」ではないでしょうか。肉体コント演劇団WWEのドンの娘で、スーツを脱がされたり下着コンテストに出たり人種差別的な暴言を吐いたり父親から商品を盗み取ったり商品に手を出して結婚式したりする役柄の女性だったと思います。吉本でいえばハイヒールのモモコですかね。

 土曜日は渋谷の「麗郷」から「細雪」へと腸詰のハシゴをしてきました。麗郷の腸詰はスパイシーで香り高い、製品としての腸詰の逸品。細雪の腸詰は肉汁がじわりと出てくる、肉の美味さを活かした逸品。どっちもうまい。
 そのあとよくおぼえていないのですが気がつくとカプセルホテルで日曜日の夕暮れ空をながめていました。さりとてするべきことはなく、なんとなく日が暮れ、ああ、僕の日曜日は、オマケのようなものだったなあ、と、思いました。
 そうそう、麗郷に行く前に渋谷古書センターに行きました。あそこは遠藤周作と北杜夫がなぜか多いですね。フィードラーの「フリークス」もありましたよ。岩波文庫の絶版本も多くてしかも安いのはうれしい。でも買ったのは「三島由紀夫の霊界からの大予言」でしたが。


5月29日(土)
 語の順番が変な文章というと、いつも次のような歌詞を思い出してしまいます。

落ち葉が雪に。
そしてうららの。
小川の水に。
流れるように。
どうして僕は。
ここにいるのだろう。

 お前がどこにいようが勝手だがどうしてこんなわけのわかんない歌詞なんだ、といつもツッコミつつ聞いています。好きなんじゃん。


5月27日(木)
 私立馬鹿田大学裏口入試問題
 第一問
  4番 出塁率3割5分
  5番 得点圏打率1割4分 本塁打5本 ソロホーマー5本
  6番 打率3割1分 本塁打16本 打点38
  7番 打率1割2分
  8番 打率2割9分 得点圏打率3割1分 なのに打点がわずか17
  9番 投手
  以上のような打線を組む監督は馬鹿ではないと擁護しなさい。(配点50)

 第二問
  調子が悪いとわかっている投手を完敗するまで引っ張り続ける監督が、
  馬鹿ではないしベンチで寝てもいないと強弁しなさい。
  このとき、「エースのプライド」「チーム事情」「彼がやってくれないと」
  「勝ちをつけてやりたい」等、手垢の付いたアホくさいたわごとを
  ふたつ以上使用すること。(配点50)

 第三問
  この問題を書いたとたんに阪神大逆転で
  完全にタイミングを逸した今の私の気持ちを
  四十字以上六十字未満で書きなさい。(配点0)

 鳥谷これで打率1割3分くらいになった?
 矢野はだいぶ重症だな。根性論の鈴木啓示にすら「そろそろ野口を使って休ませたほうがええんとちゃいますかね」と言われていたくらいだし。ひょっとして岡田は草魂以下?


5月26日(水)
 あんまり岡田監督を罵倒するばかりでは単なるアンチだと思われるかもしれないので、具体的に岡田の駄目なところを書いてみよう。
1)投手交代がまったくわかっていない
 まだリードはしているが、先発投手が崩れた場面、というのはいちばん難しいところだというのは、素人にでもわかることだ。先発を打ち崩して調子に乗っている打線から、たとえワンアウトでも取ることは、9回の1イニングを抑える以上に難しい。こういうときは、リガンでもウィリアムスでも安藤でもいい、たとえワンアウトのためとはいえ、最上の投手で抑えにかかるべきだ。今の阪神では抑えを固定せずそのときの調子で起用すると公言しているのだから、なおさらのことだ。それなのに岡田は江草とか牧野とか敗戦処理クラスの投手を平気で使う。もちろん打たれる。もっと後ろで使うために優秀な投手を惜しんでいるのだろうが、こういう試合の勝負どころをわきまえていない投手交代は、馬鹿の証拠である。
2)スペシャリストの有用性をまったくわかっていない
 いま阪神でスペシャリストとして一軍にいる野手は、内野守備固めの久慈、代打の八木くらいなものだ。内野守備固め&代走の秀太、外野守備固めの中村は二軍。こういうスペシャリストを起用せず、代走に葛城とか平下を送ったり、守備固めで葛城を使ったりするのは馬鹿の証拠である。葛城を使えねーと文句言う阪神ファンも多いが、悪いのは葛城ではない。使い方を間違っている馬鹿な岡田である。
3)チームの戦力バランスがわかっていない
 2)と関連するが、スペシャリストの使い方がわかっていないために、阪神の控え野手は、代走には使えない守備固めというほど巧くない代打にしても期待できないという、中途半端な選手ばかり揃ってしまっている。投手では、先発で使う力はないワンポイントで抑えるテクニックはない速球は140そこそこ変化球はキレないコントロールはアバウトという中継ぎばかりになっている。それもこれも岡田がチームの戦力バランスということをまったく理解していないためだ。馬鹿の証拠である。
 岡田は二軍監督としては優秀だったと思っている人がいるが、優勝に騙されてはいけない。二軍は選手を育成する場なのだ。岡田のやったことは何だったか。他チームが若手を起用しているときに、岡田は二軍の棒球なら打てる一軍半のベテラン中途半端選手(曽我部や根本や斉藤)に打たせ、高卒ルーキーを変化球でごまかす一軍半の中途半端投手(井上や横田や原田)に抑えさせて勝っただけだ。
 野村元監督が常にぼやいていたのは、「二軍から使える選手が上がってこない」「二軍で教えるべきバントやクィックがまったくできていない」ということだった。たとえば野村元監督は秀太や今岡を、バントができないという理由で二軍に落とした。むろん、二軍でバントの練習をしてこいという含みだ。ところが岡田は秀太や今岡をクリンナップに据え、ただ打たせるだけだった。二軍で何をすればいいのか、岡田はまったくわかっていなかったのだ。馬鹿の証拠である。
 そして野村元監督が、小技の使える内野手を求めたとき、岡田は「この選手はいいですよ」と言って、振り回すだけの二軍のホームラン王、外野手の曽我部を推薦した。まごうことなき馬鹿の証拠である。

 「去年の阪神は終盤での逆転が多かったのですが、今年はそのまま押し切られるケースが多いですね」はっきり言ってやれよアナウンサーも解説も、接戦をものにできないのは岡田の拙劣な継投策と代打策が原因だって。
 言いたかないけど、勝負所でなんで鳥谷に代打出さないの? いまの鳥谷は、衰えた佐々木の140キロのストレートすら打てない選手だぞ。八木だろうもちろん。八木はもはや150キロの速球は打てないが、佐々木の140キロなら打てる。鳥谷は135キロ以下しか打てない。これも岡田が馬鹿の証拠である。責任とってよ。


5月25日(火)
 ここまで同一球団に負け続けるのは、もはや選手でなく首脳陣の責任だろ。とりあえず横浜担当のスコアラー全員解雇。もしもスコアラーの分析を聞いていないとしたら、岡田解雇。桟原はとりあえずフレコミの155キロ出せ。出なかったら解雇。三東はホームでなく一塁に投げろ。ホームに投げたら解雇。来年から横浜担当スコアラーとしてがんばってくれたまえ。ついでに桧山は得点圏打率が2割いかなかったら解雇。

 龍成さんお世継ぎ誕生おめでとうございます。しかしながらたかがネット名前とはいえ私が言いだしたこととはいえ「籠」というお名前はいかがなものでしょうか。引佐籠略してヒキコモルでは、将来が案じられてなりませぬ。


5月24日(月)
 オールスターゲームのファン投票中間発表を見た。
セ・リーグ
 先発投手 福原(勝ち星から言うとまあ許せるが、順当なら川上)
 中継投手 安藤(だれが順当か微妙なところだが、安藤でないことは間違いなし)
 抑え投手 ウィリアムス(順当なら佐々木)
 捕手 矢野(順当なら阿部)
 一塁手 アリアス(ウッズと競るが、まずまず順当)
 二塁手 今岡(順当)
 三塁手 小久保(順当)
 遊撃手 藤本(やや順当)
 外野手 金本(順当ならローズ)
     赤星(順当なら嶋)
     桧山(順当ならアレックス)

パ・リーグ
 先発投手 岩隈(順当)
 中継投手 森(順当)
 抑え投手 小林(順当なら豊田)
 捕手 城島(順当)
 一塁手 松中(まあまあの成績だが、順当ならセギノール)
 二塁手 井口(順当なら水口)
 三塁手 小笠原(順当)
 遊撃手 川崎(まあまあの成績だが、順当なら中島)
 外野手 SHINJO(順当なら村松)
     和田(順当)
     谷(まあまあの成績だが、順当ならフランコ)
 DH 李(順当なら該当者無し)

 ことしも意味のない阪神選手が多く見られそうだ。胸を張って出られそうなのは福原、アリアス、今岡、藤本くらいか。特にアリアスがんばれ。絶対に清原に負けるな。
 あ、金本は本来なら出てはいけない成績だが、特例として藤本のオマケとして参加というのもアリかも。去年のリベンジで、金本が藤本に「金本さん、なんでこんなところに来てるんですか?」「ベンチに座っていた金本さんの分まで打とうと思いました!」などといびられるところが見たい。
 しかし今年のセリーグ、監督が岡田でコーチが落合と堀内だもんなあ。選手以上に出ちゃいけない監督コーチだよなあ。なんか、「あ、忘れてた」とかいってひとりふたり選手を使わないまま終わったり、あるいは選手を使いきって代打よりによって井川(せめて川上にしなさい)とかいう場面が見られそうだ。
 あ、それから最後に、抑え河原、捕手キンケード、先発マック鈴木、抑えカラスコ、捕手李スンヨプ、以上の選手に投票した者は、あとで職員室に来るように。

 韓国は自分が領海侵犯しておいて催涙弾発射は過剰対応だってのもなあ。かつてのソ連だったら、船は沈められ船員は収容所送り、なんてのが当たり前だったぞ。今でも、射殺されて当然、なんて国がゴロゴロしてるわけだが。


5月23日(日)
 赤星は最近ゴロばかりなのが心配。
 開幕当初の赤星を「足が自慢のくせにポップフライ打ちやがって」と怒っている人が多く、また私も怒ったのだが、結果は腹立たしいものの打法としては正解だと思うのだ。
 快速を活かそうとゴロばかり打っていたらどうなるか。ロッテの小坂になる。あれはゴロ打法のなれのはてだ。オリックスの村松は、しばらくゴロ打法を続けて長いスランプに陥ったが、打ち上げてもしょうがないと覚悟してミート打法に切り替えてから復活したと聞く。快足選手にとって内野安打狙いのゴロ打法は、目先のヒットとひきかえに将来を台無しにしてしまう、じわじわと身体をむしばむ毒薬なのだ。
 と書いていたらサヨナラ打ったな。きょうの最後2打席は振り切れていたからなんとかなるか。
 矢野はなんかおかしいな。変な監督が八番に固定するから、「俺は八番だから関本や鳥谷より打っちゃ駄目」とか思うようになったのか? きのうまでは五番桧山六番関本七番鳥谷と、アメリカのABCD包囲網よりも完璧な水も漏らさぬランナーも出さぬ封じ込め政策で怖ろしいくらい孤立していた矢野だったのだが、珍しく五六七番が打ったらこんどは矢野が三振だらけ。なんか、開国した途端に経済がメチャクチャになったルーマニアのようだ。
 きょうは岡田の悪口は言わない。せいぜい満塁で投手に代打を送らなかったのとそのあと気の抜ける場面で顔見せのように八木を使ったのと右の小久保だというのに球が浮いているウィリアムスを安藤に代えなかったのと葛城で懲りたはずなのに代走平下とかネボケた選手起用したことくらいしかミスがなかったからだ。まあ勝つには勝ったし。もっと楽に勝てただろと言いたいけど。でもなあ、選手全員が「えっ、ここで俺なの?」「えっ、ここで俺じゃないの?」と言いながらプレーしているようなんだよ、岡田野球ってのは。「ここでワシや、というタイミングを外されると、ふだんの半分も力が出んわ」江夏豊談。
 (きょうの日記、普通にリードしているときに書き始め、負けを覚悟しながら書き進め、勝ってからアップしました。疲れたよ)

 すいません勝手なものいいをつけた私が悪いのです。「枕草子」は内容が気にくわんけど文章は名文か悪文か私には判断できません。ただ、当時の標準の文章は、いまの基準では悪文だろうなと。桃尻訳についてはむつかしいところですが、原文のニュアンスを現代に活かした、原作の浅薄さをよく表現できたということで名訳といってもいいのではと。名訳則ち名文ではないけれど。


5月22日(土)
 枕草子は清水義範も「アタシに言わせりゃね、春はあけぼので決まりなの! それもね、朝のね、夜明けでね、ちょっと山ぎわが白くなってきたところに薄雲がほんわかするのがいいんだなー。わかる、アタシの鋭い感性ってやつ? わかんないヤツは、ハッキリ言ってダメダメよね」などと皮肉っていましたが、そもそも原作自体に浅薄なものがあるのではないでしょうか。原作者がまあ、苦労知らずで他の世界を知らないエリートOLみたいなもんだから、多くを望むのが無理かと。源氏物語は同じエリートOLでも、とことん性格の悪い奴だったらしいですね。あれも面白さがわからないけど、文章自体は当時の規範が今の基準では悪文(主語がないことが多い、述語がめりはりなくだらだらと続く、など)だったから、特にあれだけが悪文とは思わないです。当時はまだかな文章は女の書くものということで卑しめられていたし。なんというか、女性に多いとりとめのない思考をそのまま文章化したということで、ジョイスの先駆者みたいなものかもしれません。「土佐日記」は、今でいえばいい年をしたちゃんとした大人が、わざと「キモーイ、キャハハハハ」と書いてウケを狙ったようなものだし。
 文章がだらだらと長く続くスタイルは江戸時代まで続きました。いや戦前までかもしれません。江戸の戯作を読んでも、地の文章はやたらと続くので読みにくい。会話のところは短くて読みやすいのに。小咄もすっきりしてるんですよね。ただ江戸時代になると、歌舞伎の影響か、長いなりに七五調なのでリズムがあって、まだしも読みやすくなっている感じがします。

 小ネタ。「妖精の取り替えっ子」
 蓮池さんは子供にようやく会えたと思ったら、自分の子供とは似ても似つかぬヘンな子だったので仰天しました。
 近所のお婆さんに相談したら、「それは妖精の子供じゃよ。あんたの子供を取り返したいのなら、あたしの言うとおりにするんだ」と方法を教えてくれました。
 蓮池さんは子供の前で、卵の殻に塩を塗ったり、唐辛子をふりかけたりしました。子供は興味深そうにそれを見ていましたが、やがて好奇心を抑えられなくなって聞きました。
「お母さん、いったい何をしているの?」
「キムチを作っているのさ」
「キムチ? いったい何の?」
「卵の殻のキムチだよ」
 すると子供はヒキガエルが押しつぶされたような変な声で笑いだし、とうとう抑えきれなくなって叫びました。
「卵の殻のキムチだって? わしは首領様とパルチザン時代からともに闘ってきたが、卵の殻のキムチなんて見たことがない!」
 子供が贋者だとはっきりわかった蓮池さんは、子供をつかみあげ、お湯をぐらぐらに沸かしていた大鍋に放り込もうとしました。
 するとその瞬間、ヘンな子供はぱっと消え、そこには蓮池さんのかわいらしい子供がすやすやと眠っていましたとさ。どっとはらい。
 え、子供が眠っていたのはピョンヤン郊外のお墓だったって? やだなあ、そんなリアルな話じゃ童話にならないでしょ。


5月21日(金)
 去年の言動を見ていて、井川は偏屈に近いまでにストイックで、自分流の調整法をちゃんと確立している選手だと思っていた。鈴木啓示とか金田正一みたいな。ところが寮を出たくらいでこんなにフラフラしちゃう選手だったとはね。食生活でも悪いんじゃないか? もともと味噌ラーメンと醤油ラーメンを混ぜて「井川スペシャル」とか称するほど趣味の悪い奴だったから、うまい棒にコンデンスミルクをかけてむさぼり食らっているのかもしれない。専属トレーナーは日常生活でも拘束衣を着せてやってくれ。
 ついに星野SDが現場介入して、新外国人投手獲得などで岡田監督と話し合うそうだが、きっと岡田のことだから「現有戦力でいける」とか「若い者を伸ばしてやりたい」とかほざいて抵抗するんだろうな。そうなったらさっさと岡田のクビをちょんぎってくれ。頼むから。無能な抵抗勢力は自民党と公明党だけで充分だ。
 金本はアレだ。ほら、アメリカのテレビでは少数民族枠があって、ドラマの登場人物の少なくともひとりは黒人や黄色民族でなければならないってのがあるが、それだよ。民族枠。あるいは企業の障碍者雇用枠。もうそう思って諦めるしかない。夏までは。しかし色が黒いだけの大根俳優を主役に抜擢するような、障碍者枠で雇った言語障碍者を広報部長に据えるような、岡田監督がバカなんだけどな。

 共同記者会見をバックれていた高遠氏がやっとインタビューに応じたらしいが、なんであんたは美少年しか援助しないんだという問いには答えなかったらしい。このインタビューは本の宣伝ですかという問いにも答えなかったらしい。残念だ。


5月20日(木)
 小林秀雄の文章は、まず意味の通るちゃんとした文章を書いて、あとでひとつふたつセンテンスを抜いて、わざと意味が通らないようにするのだ、と言っていた人もいましたね。だれだったっけか。


5月18日(火)
 はっきりいって岡田監督の継投と選手交代を見たくないのでここんとこまともに阪神の試合を見ていません。岡田が映らなさそうな時を見計らって、投手と打者(除葛城桧山鳥谷)の対決のところだけさっと見るようにしてます。その代わりにロッテの試合を見てました。小林雅がまたいい仕事してくれました。期待にそむかないヤツだ。

 しかし最近、年金さえちゃんと払っていれば誰でも少なくとも党首くらいにはなれるんじゃないかと思うようになってきました。私はダメだ。未払期間がたぶんある。転職転業経験のある人なら、たいがいは未払の経験があるんじゃないかな。
 でも最近の政治家は脇が甘すぎるよ。まあ、デマゴーグから脱却できない管さん(相手もデマゴーグの小泉さんだからちょうどいいのだが)とか、坊主が税金逃れに政治しているところの神崎さんとかはしょうがないとしても、自民党主流派で鍛えられたはずの小沢さんもだからなあ。昔、つーたって田中角栄の時代くらいだったら、相手のスキャンダルを攻撃する前に自分の身辺を調査するのは当然だったのだが。
 ばかんざきさんもバレる前と後で言うことが180度変わるという見苦しい真似をしながら年金改革を訴えるより、まずは徴収システムを見直すところから始めたほうがいいんじゃないかな? たぶん住基ネットの一割くらいの手間で作れると思うのですが。


5月15日(土)
 なんだか今週のことが夢のようです。日曜日の朝に帰ってきてからさっきまで、まるで夢うつつです。熱が出たり汗をかいたり頭が痛かったりその合間を縫って飯を食ったり水を飲んだりトイレに行ったりのたうち回ったりしていました。たぶん年上の人に噛みついたのでバチが当たったのでしょう。そんなこんなで土曜日でした。これからメールを読みますが開きたくない。何通あるんだろ。
 テレビをつけたら志村けんと沢田研二の芝居をやってました。これは何なんだ。沢田研二の演技はあいかわらず地味な大衆演劇というのがぴったりですな。これがフシのついた台詞ならちゃんとできるんだが。二百年前なら歌舞伎の大スターとしてちゃんとやれたかもしれないのですが。もっともそんな心配しなくても歌手としてちゃんとやれてたわけですが。過去形なのがつらい。
 未鏡さんから宅急便で漫画の差し入れをいただきました。ありがとうございます。秋月りすの四コマを読もうとしたのですが疲れて読めませんでした。ああいうのは気楽に読み飛ばせると思っている人が多いと思いますが、けっこう労力を使うのですよ。東海林さだおのエッセイを「米の飯みたいでいくらでも読める」と評していた解説がありましたが、あの人はあまりまとめて読んだことがないか、もしくはタフガイか、米の飯をサラダに使うヌーベルキュイジーヌかのいずれかです。
 しかたがないので男組を読みました。こちらは気力の要なく二十五巻読みきれました。第一巻からいきなり、犠牲者の足首にロープを結びつけて校舎の屋上から地表すれすれまでのバンジージャンプという「あんたそりゃ足首ちぎれるだろが」というツッコミどころ満載です。名門校の学校一の秀才というからさぞかし将来があったろうに、ボコボコに殴られるわアメフトをやらされるわコルホーズに放り込まれるわ(時代的には下放のほうかな?)しまいには恩知らずのブタ呼ばわりされるわの阿部君が気の毒でなりません。雁屋原作は言っていることが第一巻と最終巻で正反対になるムチャクチャさが醍醐味です。学園を建て直すつもりが最後はテロリストかよ。梶原原作の、ムリヤリつじつまを合わせてしまう強引さとは違い、論理の破綻を「理屈じゃねえんだよ!」で誤魔化すところが最高です。つーか、あの世代の人って、論理が破綻したらやくざ映画に逃げるんだよな。


5月7日(金)
 大坪重遠さんへ
 大変遅くなって恐縮なのですが、貴方の青山高原ウインドファーム風力発電所見学記、拝見しました。「私の論理に間違っている点がありましたら、ぜひ指摘していただきたい」とお書きですので、指摘とまではとても言えませんが、いくつか思いついたことを書き散らさせていただきたく思います。
 まず文章の中で、さかんに「間違った大勢の大合唱のなかで真実のかぼそい声をあげる先駆者」というようなポーズをとられておられるようですが、それは無用かと存じます。なぜなら貴方の意見は、この日本の支配層の意見とまったく同じだと思われるからです。日本政府と電力会社は、新エネルギー発電を協力して潰そうと思っているふしがあるからです。
 「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」について触れられていらっしゃいますね。この法律、電力会社に新エネルギー発電を一定の割合でおこない、できない場合は新エネルギー発電業者から電力を買い取るよう定めたりして、いかにも新エネルギー発電導入に積極的であるようですが、なんとその中で「買い取り価格は上限11円/kWh」と書いてしまっているのです。積極的に導入しようとしている人の誰が上限価格をわざわざ定めるでしょうか。
 電力会社も電力会社で、この上限どころではないお涙程度のはした金で電力を買い取っています。地方公共団体などが行う廃棄物発電などは上限値に近い10円程度で買い取りますが、それ以外は3円とか4円とか、高くても6円ちょっとです(買い取り価格は話し合いによって決定することになっていますが、日本では地域電力会社が事実上独占状態なので、売電業者は電力会社の言いなりにならざるを得ません)。この価格では、民間業者が新エネルギー発電を行い、売電によって利益を得る可能性はほぼゼロです。おまけに電力会社はどこも、買い取り価格表をちょっと探した程度では見つからない、複雑なサイトの迷宮の中に隠す用心深さです。
 たしかに個人的に風力発電や太陽光発電を行い売電している人はいますが、黒字になっている人はゼロだと断言できます。あるのは、電気を手作りしているという満足感や教育効果だけです。むろん、それも重要なものではあるでしょうが。
 したがいまして貴方は孤立しているわけでもバカでもありません。日本政府や高級官僚や電力会社首脳と同じ意見だと思います。
 原子力発電についてちょっと触れられていますが、廃棄物を長期間にわたって管理しなければならないリスクを考えると、けっして経済的にも得なものではない、という意見もあることはご存知でしょうか。私は電力会社に勤めた経験も現場を見た経験もないので本やニュースなどから判断せざるを得ないのですが、どうも電力会社は、その管理をずさんにすることで管理コストを下げ、原子力発電を経済的にしているような気がします。
 次に貴方は、「新エネルギー発電は電力設備を既存と二重に持たねばならない」として、その無駄を指摘されていますが、二重に持つことこそ、新エネルギー発電の利点だと考えられていることをご理解下さい。いわゆるリスク分散という概念です。
 火力発電と原子力発電は、そのエネルギー源を外国に仰いでいるので、もし輸入が途絶するような事態になればダメになります。水力発電はこれ以上増加させることは困難です。だからこそ新エネルギー発電を導入して、選択肢をより多様にして、なにかひとつがコケたら全部ダメ、という事態を避けようという意見があるのです。
 火力発電や原子力発電にのみ頼る考えは、貴方のたとえを利用させていただけば、タクシー会社が一台のタクシーに会社の全財産をのせて営業しているようなものです。そのタクシーが事故で燃えたりしたら会社が潰れます。そうならないように、風力だの潮の干満だの木材だのという、別のタクシーを用意して、そちらにも財産の一部をのせておこうという考えです。
 自然エネルギーのみですべてをまかなうというのは極論かつ暴論です。そういうことをほざく人がいるにはいるでしょうが、もし建設的な議論をお望みでしたら、もうすこしまっとうな意見に対して反論することをおすすめします。極論をやっつけて一時の快をむさぼるつもりでしたら止めはしません。私もよくやることですし、とりあえず爽快ですから。
 長文になりましたこと、もしかしたら失礼にあたることを書いたかもしれないことをお詫びして、この私信を終わらせていただきます。

 当然のことのように今晩もカツ丼です。あしたのべんとうでトンカツを使い切ります。さて、またトンカツを買いにいくか。


5月6日(木)
 きょうのべんとう。カツ丼。
 実はきのうのばんめしもカツ丼でした。きょうのばんめしもカツ丼でした。
 それというのもあれです。おとつい買い物に行った大川で、ついふらふらと「自家製トンカツ 5枚で417円」というのを買ってしまったからです。
 わたくし、トンカツのもっともおいしい食べ方はカツ丼だと思っています。さすがにそれは全国のトンカツ愛好家から反感を買うかもしれませんが、百歩譲って、冷めたトンカツのもっともおいしい利用法はカツ丼だと信じています。タマネギを薄切りにしてサラダオイルで炒め、しなっとしたらだし汁と酒と醤油を加えて煮込み、豚カツをオーブントースターで温めてから切って投入。そして卵でとじて、山椒の葉もしくは茗荷もしくは海苔をぱらぱらとふりかけて食いまくるのです。
 ひとつの食い物に固執する人は偏屈な性格だとよく言われますが、雑文書きにも、カレーなら一ヶ月続けても平気だと豪語する人や、金曜日の朝にうどんを作ったら日曜日の晩までうどんを食い続ける人などがいます。決して味覚障害だとか思ってません。私も負けずに味覚障害、いや、カツ丼をどこまで続けて食っても飽きないかを実証実験するのです。まだトンカツは2枚残っています。


5月5日(水)
 プロバイダに問い合わせを送った返事がきょう返ってきて、その通りやったらうまくいった。けっきょく、ADSLの回線を変えたことが、別プロバイダからの接続ということになったらしい。業者が切り替えの時「いままでとまったく同じですから」と言っていたのはなんだったんだ。ぷんぷん。

 たまに小助さんの蒙古斑掲示板を見るたびに切実な内容が書き込まれていてどきっとする。小助さんはこのような切々たる訴えをただ放置して酒を飲んで血を吐いていてもいいものだろうか、義憤のようなものさえ感じる。蒙古斑だけに考えが青い。せめてみんなの書き込みをまとめてマドンナメイト文庫から「いけない蒙古斑ありました」などという体験手記集くらい出したらどうか。それは考えがエロい。


5月4日(火)
 メールが送信できない事態は変わらず、非常に困ったもんだが、きょうは千通近くのメールが来て仰天した。見たらほとんどすべてが、私のメールアドレスを騙って送信したメールのエラーメッセージ。ざまあみろ、という気もするが、受信してそのままゴミバコに放り込む私の身にもなってくれ。


5月2日(日)
 2ちゃんねる野球板・憎まれている人物AAベスト5。コメントはすべて2ちゃんねるでの真実であり、事実かどうかは知りません。

1位・中村紀洋(近鉄)
 FA騒動の際の傲慢な態度、勝手にひとりだけアメリカでキャンプを張るというわがままな行動、ヤクルトとの日本シリーズで「古田は変化球ばかり投げさせて卑怯だ」と言ったり、いまの不振を「まともに勝負してくれないので打てない」と言い訳するなどの自己中心的で卑怯な言動などで、すっかり愛されるキャラに定着。

2位・デーブ大久保(自称元巨人の四番)
 くだらない内輪ネタとシモネタに終始する解説、原より格上の巨人OBだと思いこんでいるんじゃないだろうかとすら思える傲慢な言動、テレビ画面では善人を装いながら裏では女子アナや裏方に当たり散らす人格乖離などで、OBながら堂々の2位ランクイン。

3位・岡田彰布(阪神)
 新監督を祝福する「○○監督と苦難を乗り越えていくスレ」では、本家の大ちゃんに次ぐ人気を誇る。大ちゃんが采配ミスも含めて愛されているのに、こちらは憎まれるのみ。やはりAAの差と思われる。関本よりキンケードを愛し、片岡より濱中を愛し、藤本より鳥谷を愛し、秀太や中村よりも葛城を代走に選ぶ偏愛っぷり。左打者をふたり並べるくらいならキンケードで打線を切ることを選ぶほどの左右病。昨年の優勝に貢献した吉野を晒し者にして再起不能にした非情。手遅れになるまで投手を代えず、調子に乗った打線にリリーフを呑み込ませる腰の重さ。どれをとっても素晴らしい。最近は殴られスレと化している。

4位・清原和博(巨人)
 巨人選手のAAは、サイコーウナギ犬こと阿部、小物のくせに大口叩く仁志、試合にも出ないくせに毒舌の二岡、一軍にも入れないのに毒舌の真田など憎たらしく秀逸のものが多いが、やはり憎たらしさでは老舗の清原が抜けている。内角のボールを避けない地蔵っぷり、当たると新人投手を恫喝するヤクザっぷり、どうみても実力実績ともに上のペタジーニを押しのけて出場する裏工作っぷり、そのくせ十試合も出ると身体を壊す虚弱っぷりなどでみんなに愛されている。

5位・堀内恒夫(巨人)
 監督苦難スレでは山下・岡田に次ぐ三番人気。ナベツネや三山の犬として原前監督追い落としに成功し、あの監督交代記者会見で見せた邪悪な微笑でファンの心をとらえた。そのとき言った「晴天の霹靂」は、小泉首相の「私の政治生命を賭けても実現します!」、雪印社長の「まことに申し訳ない」などとともに「言った本人すら信じていない言葉ベストテン」にノミネートされている。「堀内監督とともに苦難を乗り越えていくスレ」は当初、カネにあかせて勝ち進む球団をバックに堀内が邪悪な毒舌を繰り広げるスレの予定だったが、なぜか開幕してからは堀内が勝てない言い訳を泣きながら絶叫するスレと変化していった。

次点・今岡&キンケード
 キンケードが死球になったあとでこのAAが貼られると、なぜかみんな激高する。単に同じ内角球に対する今岡とキンケードの対処方法を図解しただけなのだが。


5月1日(土)
 きのうのべんとう。めし。なめ茸もどき。じゃことししとうの炒め物。魚肉ソーセージのマヨネーズ炒め。残念ながら体調極悪のため、職場で食べずに家に持ち帰りました。けさ食べました。なんかめしが糸を引いていましたが、なめ茸もどきの粘りだと解釈して食べました。朝から夕方までトイレに6回行っただけなので大丈夫でしょう。
 阪神は岡田監督がようやくまともな打順を組んでくれた。やっぱ赤星藤本今岡が正常だよ。足が遅くて赤星の障壁となる一番、赤星の盗塁をまったく助けない三番ってのは異常すぎた。それにしても「今岡は三番にするとダメ」としたり顔で言っていた奴らはいったいなんだったんだ。
 半茶さんのお題月間は修了したようです。おつかれさま。あとは私の掲示板をなんとかする月間だな。
 さてトイレに行くか。

 民話の魅力にはふたつのベクトルがあると思う。第一にはよくできた短編小説のような味わい、第二にはなんだかわけがわからないなりに感じる異質な迫力。第一のベクトルに属する傑作が、天才イタロ・カルヴィーノの「イタリア民話集」(岩波文庫)だとすると、断然第二に属するのは「シベリア民話集」(岩波文庫)だろう。たぶん前にも書いたような気がするがこの本はすごい。兎と海豹が「わたしのうんちは太くてつやつやだけど、あんたのはかさかさで白い石ころみたい」「おまえは脂ぎって太っちょだもん、だからうんちもそうなのさ」と論争するのも凄いし、民話ともあろうものが「爺ちゃんはコルホーズに入って安楽な暮らしができるようになったから、もう魔法のスプーンは働かなくてもよくなって、博物館に飾られました」で終わるのも凄い。でもいちばん好きなのは「蛙と美しい女」という話。継母と血の繋がらない弟に邪険にされてひとり淋しく「月にいけたらどんなにいいかしら」と歌い、そして月に召されていく蛙の娘に萌えてしまう。

 ADSLの会社を変えたらメールが送信できなくなってしまいました。そのため連絡不履行、もしかしたらそれ以外にも障害が出ているかもしれません。変なメールが増えすぎたので、とりあえず来たメールをゴミ箱に入れ、そこから必要なものだけ読むという方式にしたため、特に送信者名にも題名にも日本語がないメールは見落とす危険性がございます。どうかあらかじめお許しを。


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