一般的な注意事項

タイプの練習を教えるさいの、一般的な注意です

1.タイプ練習の練習時間について

 2ー3時間に渡る長時間のタイプ練習を決して生徒にさせないようにしてください。
練習の際の疲労はかなり大きいので、長時間の練習をすれば、頭痛や、吐き気を
訴える生徒もでてくると思います。
タイプ練習は、長くてもせいぜい一時間くらいが限度ではないかと思います。
特にタイプ練習の初めの頃は、タイプになれていないため疲労もひどくなります。
タイプ練習は、1日20分程度の練習で十分効果があります。
毎日根気よく、20分の練習を続ければ1、2週間でだいたい打てるようになり、
2、3ヵ月練習をつづければ、相当な腕前に上達するでしょう。

2.先生がタイプを打てるようになりましょう。

 タイプを教える先生は、まず生徒に教える練習を自分で実際に
やってみることが一番大事です。
 タイプ練習は、年齢とともに習得がきわめて困難になります。
とくに30代から40代になると、指は動かなくなり、
練習を続ける根気もなくなってしまいます。
自分でタッチタイプの練習をすこしやってみて、こんな難しいことは、
生徒にできっこないと決めつけてしまうのは、やめて下さい。
生徒にとっては、先生がちゃんと教えされすれば、
タッチタイプは簡単なことなのです。
 タイプの教え方の本に書いてあったことを、そのまま生徒に教え、
自分ではなにもしない先生も、なかにはいらっしゃるようです。
しかし、このような教え方は、畳の上の水泳教室という表現がぴったりです。
先生がまず自分でタイプ練習をして、タッチタイプをまずマスターすることが、
なによりも重要なことです。

3.教材のプリントを作りましょう。

 タイプ練習にに限らず、パソコンの教科書には、あまりよいものがありません。
教材に使うソフトによって、操作が異なるので、教科書を書くのが難しいのです。
ソフトごとには、説明書もついていますし、操作の説明をした本も市販されています。
しかし、これらは、初めてパソコンを学生徒にとっては、なにが書いてあるのか
まったくチンプンカンプンです。
また、パソコンの操作は、一度説明を聞いただけでは、
なかなかよく分からないことが多いいようです。
黒板に書いたり、パソコンを操作しながら説明するだけでは、なかなか生徒が
理解するのは難しいと思います。
先生が、教材のプリント作って、授業を進めることが望ましいと思います。

4.操作をしながら、教えましょう

 パソコンや、ワープロの操作は、言葉で説明しただけでは、
なかなか理解しずらいものです。
説明をするときは、かならず、実際にパソコンで操作をして見せましょう。
 パソコンの学習で、一番大事なことは、パソコンの操作を繰り返して行い、
自由にパソコンを扱えるという自信を生徒に持たせることです。
かならず生徒の一人一人が、
操作できたことを確かめながら授業をすすめましょう。

5.個人差を考慮しましょう

 タッチタイプの習得には、生徒の個人差がずいぶん大きいことを
あらかじめよく理解しておくことが大事です。
習得が速い生徒と、遅い生徒の差は、だいたい3倍くらいはあると思ったほうが
いいでしょう。
これらの差は、生徒が生まれながらに持っている才能の差です。
したがって、生徒自身に責任があるわけではありません。
なかなか、練習がはかどらない生徒をいたずらにきつく叱ったり、
むりやり、居残り練習をさせたりするのは、さけたほうがいいと思います。

6.やる気を起こさせましょう

 どんな練習でも、強制的にさせられるのは、気持ちのいい物ではありません。
生徒のやる気を刺激して、自分から練習をしたいような気持ちにするのが、
一番よい方法です。
ワープロの操作ができると、将来いろいろ役に立つことを、生徒よく説明しましょう。
女性徒は特に競争心が強いので、お互いの競争心を刺激するように工夫すると、
練習ははかどります。
また実際にワープロで自己紹介や、文集、手紙、日記などを、
書かせるようにすると、ワープロを身近に感じることができます。