キーボードキーボードについて紹介します。
|
![]() |
QWERTY配列 |
![]() |
DVORAK配列 |
標準的な日本語用キーボードは、JIS配列と呼ばれるJIS X 6002-1980「情報処理系けん盤配列」を採用していますが、メーカーなどによって細かな違いがあります。また、JIS配列の英字部分はQWERTY配列に準じていますが、一部の記号はANSI配列とは異ります。JIS配列では仮名が4段に配置されており、ホーム・ポジションを守りながらタイピングすることが難しいため、新JIS配列と呼ばれるJIS X 6004「仮名漢字変換形日本文入力装置用けん盤配列」(旧JIS C 6236)が考案されましたが、あまり普及しないまま廃止されました。
PC/AT互換機用のものを中心に、標準的なキーボードを紹介します。
101キーボード(ヒャクイチキーボード;101 Keyboard)は、IBM社の「PC/AT」用に開発されたANSI配列の英語用キーボードです。101個のキーが配置されています。
104キーボード(ヒャクヨンキーボード;104 Keyboard)は、101キーボードに2つのWindowsキーと1つのアプリケーション・キーを加えたキーボードです。104個のキーが配置されています。Windows 95と共に登場しました。
106キーボード(ヒャクロクキーボード;106 Keyboard)は、101キーボードを基に、仮名を刻印し、5つの日本語用キーを加えるなどしたJIS配列の日本語用キーボードです。OADGが推奨するキーボードで、106個のキーが配置されています。
109キーボード(ヒャクキュウキーボード;109 Keyboard)は、106キーボードに2つのWindowsキーと1つのアプリケーション・キーを加えたキーボードです。OADGが推奨するキーボードで、109個のキーが配置されています。
OADGが策定したキーボードには、当初のOADG 109と、新型のOADG 109Aの2種類があります。Windowsは国ごとの違いを抑えるため、英語圏には存在しない一部の文字を入力できない仕様としました。そのため、OADG 109キーボードの一部のキーに刻印された文字は、Windowsでは入力できません。OADG 109Aは、Windowsの仕様に従って一部の文字の削除・移動をおこなった仕様です。
![]() |
![]() |
![]() |
OADG 109 | OADG 109A |
親指シフト・キーボードは、日本語文章のより効率的な入力を目指して富士通が1979年に開発したキーボードです。同社のOASYSという日本語ワード・プロセッサーで主に採用されていました。
![]() |
OASYS 100のキーボード |
パソコンの特殊なキーを紹介します。
キー | 読み | 画像 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
PC/AT互換機またはPC共通 | ||||
Alt | オルト オルタネート |
![]() |
AltはAlternate(代替)を意味します。他のキーと同時に押して特殊な動作を指示するために用いられます。例えば、Altキー+Ctrlキー+DeleteキーでPCの再起動、Altキー+F4キーでアプリケーション・ソフトウェアの終了がおこなえます。 | |
BackSpace | バックスペース | ![]() |
カーソルの直前の文字を消去します。「BS」と表記されていることもあります。 | |
CapsLock Caps |
キャップスロック キャピタルロック キャップス |
![]() |
英字の大文字・小文字の入力を切り替えます。押すたびにオン・オフが切り替わります。オンでは大文字が、オフでは小文字が入力できます。 | |
Ctrl Control |
コントロール | ![]() |
他のキーと同時に押して特殊な動作を指示するために用いられます。 | |
カーソル | カーソル | ![]() |
「矢印キー」とも呼ばれる「↑」「↓」「←」「←」の4つのキーです。カーソルの位置を矢印の方向にして上下左右に移動させる、またはウィンドウをスクロールさせます。 | |
Delete/Del | デリート/デル | ![]() |
主に、カーソルの直後にある文字を消去します。「Del」と表記されていることもあります。 | |
End | エンド | ![]() |
アプリケーション・ソフトウェアによって動作は異なりますが、主に、カーソルを行末へ移動、ウィンドウの最後尾へのスクロールなどの動作をおこないます。 | |
Enter Return |
エンター | ![]() |
改行を挿入したり、入力内容を確定します。 | |
Esc | エスケープ | ![]() |
アプリケーション・ソフトウェアでの全画面表示の解除などの、取消しの意味で使われることが多いキーです。 | |
ファンクション | ファンクション | ![]() |
PC/AT互換機では「F1」~「F12」などと表記されており、アプリケーション・ソフトウェア固有の機能を自由に割り当てることができます。PC-9800シリーズの一部では「VF1」~「VF5」などと表記されています。 | |
Fn | エフエヌ ファンクション |
![]() |
メーカーが独自に定義した機能を実行します。多くの場合、他のキーとは異なる色で刻印されており、同色文字のキーと同時に押して、音量やモニター輝度の調整、外部モニター接続切り替えなどをおこないます。 | |
Home | ホーム | ![]() |
アプリケーション・ソフトウェアによって動作は異なりますが、主に、カーソルの行頭への移動、ウィンドウの先頭へのスクロールなどの動作をおこないます。 | |
Insert | インサート | ![]() |
主に、ワープロやエディタの挿入モードと上書きモードを切り替えます。「Ins」と表記されていることもあります。 | |
NumLock | ナムロック | ![]() |
テンキー(数字キー)や一部の特定のキーで数字の入力を切り替えます。押すたびにオン・オフが切り替わります。オンでは数字が入力されます。 | |
PageDown | ページダウン | ![]() |
アクティブなウィンドウの内容を、約1画面分文章の後尾方向に移動させます。「PgDn」と表記されていることもあります。 | |
PageUp | ページアップ | ![]() |
アクティブなウィンドウの内容を、約1画面分文章の先頭方向に移動させます。「PgUp」と表記されていることもあります。 | |
Pause | ポーズ | ![]() |
画面のスクロールを中止します。「Breakキー」または「Pause/Breakキー」とも呼ばれます。 | |
PrintScreen | プリントスクリーン | ![]() |
Windowsでは、画面全体のスクリーンショットをクリップボードに取り込むことができます。Altキー+PrintScreenキーでアクティブなウィンドウのスクリーンショットのみが取り込まれます。「PrtSc」と表記されていることもあります。 | |
ScrollLock | スクロールロック | ![]() |
カーソルを移動させないようにします。押すたびにオン・オフが切り替わります。現在ではほとんど用いられません。「ScrLk」と表記されていることもあります。 | |
Shift | シフト | ![]() |
英字の大文字・小文字を切り替えるほか、各キーの上下部に刻印された記号等を切り替えます。キーを押しながら入力することで、入力を切り替えます。CapsLockキーを併用すると大文字・小文字の入力が反転します。 | |
スペース | スペース | ![]() |
横幅の長い刻印のないキーです。通常は空白(スペース)を入力しますが、日本語入力機能がオンのときには、入力した文字の変換に用いられることが多いです。 | |
Tab | タブ | ![]() |
アプリケーション・ソフトウェアによって動作は異なりますが、主に、スペースよりも広い空白を挿入する、フォーカスを次の項目に移動するなどの動作をおこないます。 | |
カタカナ/ひらがな/ローマ字 | カタカナヒラガナローマジ | ![]() |
日本語入力機能がオンのときは、Altキーを押しながらキーを押すたびに、かな入力・ローマ字入力が切り替わります。また、Shiftキーを押しながらキーを押すと、カタカナ・モードになります。キーだけを押すとひらがなモードになります。 | |
半角/全角 | ハンカクゼンカク | ![]() |
半角・全角の入力、または、日本語入力機能のオン・オフ(Altキーと併用する場合もある)を切り替えます。押すたびにオン・オフが切り替わります。 | |
変換 | ヘンカン | ![]() |
日本語入力機能がオンのときに、入力した文字を変換し、再度押すと候補リストを表示します。 | |
無変換 | ムヘンカン | ![]() |
日本語入力機能がオンのときに、入力した文字を全角/半角のカタカナや数字に変換します。 | |
Windows | ||||
アプリケーション | アプリケーション | ![]() |
基本的に、マウスを右クリックしたときと同じく、ショートカット・メニューを開きます。 | |
Windows | ウィンドウズ | ![]() |
通常は「スタート」メニューが開きます。また、他のキーと同時に押して様々な機能を実行できます。 | |
PC-9800シリーズ | ||||
Copy | コピー | ![]() |
PrintScreenキーに相当します。 | |
Grph | グラフ | ![]() |
半角の記号を入力できます。WindowsではAltキーとして機能します。 | |
Help | ヘルプ | ![]() |
アプリケーション・ソフトの使い方などを表示します。 | |
HomeClr | ホームクリア | ![]() |
Homeキーに相当します。 | |
Nfer | エヌファー | ![]() |
無変換キーに相当します。NFERはNot Transfer(無変換)を意味します。 | |
RollUp | ロールアップ | ![]() |
PageDownキーに相当します。 | |
RollDown | ロールダウン | ![]() |
PageUpキーに相当します。 | |
Stop | ストップ | ![]() |
Pauseキーに相当します。 | |
Xfer | エックスファー | ![]() |
変換キーに相当します。XFERはTransfer(変換)を意味します。 | |
カナ | カナ | ![]() |
押すたびに、かな入力・ローマ字入力が切り替わります。 | |
Macintosh | ||||
Clear | クリア | ![]() |
Control-X を押すのと同様に機能します。BASIC プログラムを書いているときに Control-X を押すと、入力している行が取り消されます。 | |
Command | コマンド | ![]() |
WindowsのCtrlキーと近い機能を持ちます。MacintoshでWindows用キーボードを用いる際には、Windowsキーで代用します。「アップル・キー」とも呼ばれます。 | |
Option | オプション | ![]() |
「Alt」と付記されていることもあり、WindowsのAltキーに近い機能を持ちます。 |