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no.76 7月15−28日 久々に・・・

 7月のこのコーナーが鷲宮ウィンドのサマーコンサートだけで終わらないように、7月1日後にあった出来事を書いてみます。

 7月15日
 何年ぶりになるでしょうか、久々に中学生を目の前に吹奏楽の指導を行いました。場所は当然ながら学校の音楽室。記録的な猛暑の中での練習でした。もちろん、冷房設備は自然の風だけ。たいてい音楽室は最上階にあるので、風の通りは良いのですが、見る見るうちに汗だくになっていきました。休憩のときに先生が出してくれた清涼飲料水はまさしくオアシスのようでした。
 そもそも、なぜ指導に行ったかというと、町の教育委員会から「顧問の先生が吹奏楽未経験者なのでどなたかに指導をお願いしたい」と鷲宮ウィンドに依頼が来たのでありました。それでは、と私はウィンドのメンバーに「一緒に吹くだけで良いから」と話を持ちかけたら、何人か手を挙げてくれ、何度か土曜日に指導に行ってくれるようになったのです。そして、今回、日曜日に練習を入れてもらって私が指導する番となったのでした。
 この中学校の演奏をすでに町内の中学校吹奏楽部の合同演奏会で聴いており、指導次第でかなり伸びる可能性をもった団体だと思っていましたので、指導ポイントのイメージを持って行きました。
 まずは、なんと言っても「楽器の中に息を入れること」です。この息を入れることで管楽器の音はかなり変わってきますね。ただ、だからといって、そこから入ったら中学生は辛抱できないので、基本を教えるのは所々にちりばめていきます。曲の練習のなかで、姿勢のことを話したり、パートごとに音を出してもらったりして、息の入り方をチェックしていきます。すると見る見るうちに音は変わっていきます。また、なかなか音感の良い生徒たちで、準備してあったハーモニーディレクターで響きの違いを示せば、良い方の響きを作ってくれます。結局、曲の半分までしか見れませんでしたが、その都度サウンドは確実に変わり、顧問の先生もその違いをはっきりと認識してくれました。もう一度指導に行けば、また変わってくれるとは思ったのですが、そこは中学校の教育現場ですから次の約束をしないで帰ってきました。顧問の先生と生徒たちで音楽を作り上げて行った方が、明らかに達成感が違います。今日の練習を参考に後半部分を作っていってくれればと願いながら----。

7月16日
 これも久々。ピアノとの伴奏合わせを行いました。来る28日の本番のための最初の練習です。曲はダリゥス・ミヨーの「スカラムーシュ」。1、速く 2、穏やかに 3、ブラジルの女 の3つの楽章から成る作品です。1楽章は息が足りないくらいのフレーズが連続し、2楽章はサックスにとって苦手の中音域のD(実音F)の音程があり、3楽章は3〜4度のインターバルの連続で指が転んでしまいそうです。次回の合わせまでに、きっちりと練習しなくてはいけないと強く心に思ったのでした。

7月20日
 これも久々。休日で、何もない一日でした。そこで、床屋さんで髪をカットしてもらうことに。ここのマスターは、比較的若い方で、カットの腕前はコンテストで優勝するほどの折り紙付き。後半のアシスタントさんによるひげそり、シャンプー、肩もみで気分は天国になっていきました。

7月23日
 2度めのピアノ伴奏合わせ。テンポ設定や、サックスとピアノのバランスなどをチェックしました。課題の場所はまずまず。後はお互いにもう少し磨きをかけていけば、ある程度の形にはなりそうです。
 夕方から上野に出かけ、知人がでるコンサートを聴きました。東京文化会館であった「新進音楽家デビューコンサート」。その開催趣旨は「このコンサートは(出演する)彼らにとって発表の機会であり体験の場です。将来の成熟と大成のために今の勉強と体験が大事なのです。文化会館のホールをパフォーマンスの場であると同時に育成と交流の場とし実践したい」(三善晃館長)というものでありました。大変すばらしい企画だと感心しながら演奏を聴きました。大舞台での緊張感を思い出しながら、そこには20年前の自分の姿を重ねて見ることもできました。

7月25日
 
おかげさまで「5000」番目のお客さまをお迎えすることができました。いつも訪問してくださるみなさまに感謝いたします。でも、どなたがその記念番号を踏んだのかはわかりません。

7月28日
 アルトサクソフォーンとピアノによる演奏、ということではこれも久々のこと。加須市にある「パストラルかぞ」というホールで本番がありました(曲名は16日分参照)。ピアノの発表会での招待演奏です。いつも聴き手とのコミニュケーションを意識しながら、その反応を感じ取りながら演奏していくのですが、今回はそのコミュニケーションがうまく図れません。静かに聴いてはくれるのですが、それ以上の反応がないのです。演奏の出来を自分なりに反省しながら、もっと聴き手を魅了できるよう、練習に励むことをひそかに誓いました。

7月30日
 これも久々です。家族と共に映画を見に行きました。話題の「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督作品)です。ミニシアターが7つほどあるワーナーマイカルで見ました。ゆったりとしたイスが映画への集中度を増していきます。映画の中味は見てのお楽しみですが、美しい映像と久石譲の音楽がよくマッチしていました。物語のはじめで、主人公の千尋のお父さんとお母さんがお店の人がいないのにカウンターに並べてある鳥の丸焼きや牛の角煮など「これ美味しいよ。千尋も食べな」とほお張るシーンがあるのですが、私はこんなことはしない、と思いながらも、これが地酒とか地ビールとかだったら、まぎれもなく手をつけていたな、とも思いました。豚にならずとも、うわばみになっていたかもしれません。
 映画は実に楽しい。次は「猿の惑星」を見るぞ! 


 以上ですが、1ヶ月が経つのって速いと思いませんか? 日々を大切にしていきたいと思います。そうしないとあっという間に歳をとってしまいますからね!

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