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9月17日 フィナーレ

 先週、鷲宮ウィンドが出演した鷲宮町のファミリーコンサートの閉会式の全体合唱で演奏した「赤とんぼ」。この曲の吹奏楽譜は、私がパソコンで作成しました。世界的に有名なノーテーション・ソフト(楽譜作成ソフト)「フィナーレ」を使ってのものです。今では日本語版があるようですが、私が購入した5年前は英語版しかありませんでした。

 この「フィナーレ」は優れもので、当時いろいろなソフトが出回っていたなかでも、これほど美しくプリンターから印刷されるのはありませんでした。ただ、ソフトの値段が高かったのと、美しく印刷するにはポストスクリプトタイプの書体が印刷できるプリンターが必要だったことです。

 私は、このソフトを使いたくてパソコンを買ったといっても過言ではありません。パソコンは当然Mac。音楽、グラフィック系なら、何も言わずにMacでした。当然「フィナーレ」もマック専用ソフトです(今はウィンドウズ版もあります)。私は近くのディスカウントショップで、売り出されていたパフォーマ575という一体型のパソコンを15万円位で購入しました。次は、ソフトです。秋葉原まで出かけ、フィナーレを探しました。何と値段は10万円! なんと高いソフトなんだと思いましたが、プリントアウト時のあの美しさには代えられません。また、Midiを通して作成した音を再現できるのも魅力のひとつでした。最後はプリンターです。某楽譜出版の友人に薦められた、ポストスクリプト対応で廉価機種だったOKIのマイクロラインPS2を12万円位で購入しました。他の機種はどれを見ても50〜60万はしましたね。パソコンにはまっている人はだれでも思いますが、パソコンって本当にお金のかかる贅沢品です。

 あれから5年、毎日このソフトを使っているわけではないので、使い方をすぐ忘れてしまいます。日本語の解説書が入門編の部分だけあって、それを見ながらやり方を思い出します。なんと言っても、この手のソフトが良いのは、コピー、貼付けができ、移調が簡単にできることです。1小節間違っていても、切り貼りで簡単に修正が効きます。手書きの写譜は大変でしたよね(やったことのある人は良く判る!)。1小節違っていたら、さあ大変。また、スコア状態で入力するのですが、そこから一発で各パート譜が作れることも便利です。このソフトのお陰で、サクソフォーン四重奏の編曲ものをたくさん作ることができました。楽譜がきれいだと、演奏もしやすいのです。昨年の鷲宮ウィンドのために「三文オペラ」(クルト・ヴァイル作曲)を編曲しましたが、この時は大変でした。楽器が多い分、入力するのが大変なんですね。

 (私にとって)このソフトの難点は、いろいろな記譜のしかたを示した解説書が英語であること、スラーやアクセント、強弱記号などをパート譜に直した時のレイアウトを整えるのが結構手間がかかることなどです。現在は、フィナーレ2001というのが最新版らしいのですが、この辺はどう改善されているのでしょうか。まだ英語版のみのようです。

 ともあれ、このソフトを使って「赤とんぼ」の伴奏譜を作成したのでした。便利は便利なのですが、入力するのは結構大変なんですよ。(少しはわかって、この苦労! ビール一杯で許してあげるから---)

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