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6月18日 記念コンサート(3)「リハーサル」

 午後6時、会場のセッティング(仕込み)に引き続き、いよいよリハーサルが始まりました。日頃、なかなか全員が集まれないわがバンドにとって、大変貴重な時間となります。ホールの響きとパート間のバランスをとることになりますが、その他、テンポ、フレーズのつなぎ方、テンポ・チェンジ、ダイナミクス(強弱)など再確認し、さらにこれまでできなかったとこを練習しなくてはいけません。時として、新しいアイディアを試みることもあります。このようにアンコール曲を含めてリハーサルをしなくてはいけませんので、今回のプログラム11曲を正味2時間半の中でこなすには、1曲あたり15分間しかありません。そういった意味では神経を集中しながらのリハーサルになりますので結構疲れます。結局、アンコール曲を含めた3曲ほど翌日の午前中のリハーサルにまわすことになりました。
 これまでのわがバンドは、どうかすると本番でパワー全開(特にホルン!)となり、サウンドも何も無くなってしまいます。会場の構造上の問題もあり、音はストレートに客席に届くのでなおさらです。今回は、できるだけブレンドした柔らかいサウンド作りを心掛けました。
 今回のリハーサルで時間がかかったのは、言うまでもなくバーンスタインの「キャンディード組曲」です。私の好きな曲のひとつですが、演奏するには非常に難しい曲です。特に "Make our garden grow" は、音符(譜面づら)だけ見れば、トランペットのハイトーンを除き、それほど難しいとは想像できないかもしれません。しかし、この手の曲が最も音楽を作るのが難しいのですね。この作品をやることは、我々の挑戦でもあるのです。
 翌朝のリハーサルで新しい試みに挑戦してみました。それは、ルロイ・アンダーソンの「シンコペイテッド・クロック」で中間部のトライアングルを2本で叩いてみました。左右に離れて交互に叩くのです。見事、その効果を生み出しました。(想像してみてください!)
 指揮者の指示ではなく、パートで試みてくれたのが、「日本民謡メドレー」の打楽器セクションです。2台のドラムを使い "八木節" を工夫してくれました。もうひとつは、オープニング曲での陰アナウンス。司会担当の横田くんが演奏時間内にビッタリはまるように原稿を作ってきました。(さすが横田、日本一!)
 さあ、後は本番を迎えるだけです。お客さんは、どれくらい来てくれるでしょうか。期待と不安の中、昼食休憩に入りました。
 報告はさらに続く。

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