図書館員のコンピュータ基礎講座 論理演算【2006-01-14更新】
論理演算(Logical Operation)は、ブール演算(Boolean Operation)とも呼ばれ、1(真)か0(偽)かの2通りの入力値に対して1つの値を出力する演算です。論理演算は、コンピュータ内部の演算に使用するほか、データベースの複数の語句を掛け合わせて検索する複合検索などにも応用されます。論理演算で用いる集合の領域を表した図をベン図(Venn Diagram)またはオイラー図(Euler Diagram)と呼び、入出力の全てのパターンを表した表を真理値表(Truth Table)と呼びます。 論理積(AND)論理積(AND)(Logical Conjunction)は、AとBの両方を含む部分で、「AかつB」の関係を表します。入力値がすべて1の場合に1を出力し、それ以外の場合には0を出力します。
論理和(OR)論理和(OR)(Logical Disjunction)は、AとBの少なくともいずれかを含む部分で、「AまたはB」の関係を表します。入力値のいずれかに1が入力された場合に1を出力し、それ以外の場合には0を出力します。
否定(NOT)否定(NOT)(Logical Negation)は、Aを含まない部分で、「Aではない」関係を表します。入力された値が1なら0に、0なら1に反転します。
否定論理積(NAND)否定論理積(NAND)(Not And)は、論理積(AND)の出力を否定(NOT)したもので、「(AかつB)ではない」関係を表します。すべての入力値が1の場合に0を出力し、それ以外の場合には1を出力します。
否定論理和(NOR)否定論理和(NOR)(Not Or)は、論理和(OR)の出力を否定(NOT)したもので、「(AまたはB)ではない」関係を表します。すべての入力値が0の場合に1を出力し、それ以外の場合には0を出力します。
排他的論理和(EOR、XOR)排他的論理和(EOR、XOR)(Exclusive Or)は、入力値が異なる場合に1を出力し、それ以外の場合(入力値が同じとき)には0を出力します。
ポイント CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-
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