ボディーの製作

ボディーの加工
 タイトボンドが届いたのでいよいよボディーの製作です。クレーンホームページのウクレレキット再入門を見て分かったのですが,ウクレレの裏面板は平面ではありません。自分の買ったウクレレ(フェイマスのFC−1)のボディーを見てもその通りで,前にも後ろにも左右にも緩やかなカーブを描いている形状なのです。キットをそのまま作るとこのカーブは再現できません。そこで,側面板の前後を少しずつ削ります。また,裏面板に反りをもたせるために力木(ちからぎ)の接着面にカーブを付けます。「作って遊ぶウッドクラフト」という本によれば,1500mmRのカーブを付ければ良いということです。そして,カーブを付けた力木を裏面板に接着しました。接着の位置はキットの表面板と裏面板に鉛筆で印がしてあります。この位置も音響に大きく影響しそうですが,何も分からないのでキットの指示通りに付けました。厳密に言えば,表面板は逆に少しへこんだ形状のようですが,今回はそこまでは断念しました。
 次に,側面板にライニングを接着します。ライニングとは側面板の上下に付ける細い木のことで,表面板や裏面板などを丈夫に接着するためには欠かせません。接着後には100円ショップに売っていた木製の洗濯ばさみを活用して,しっかりと固定します。
 その後,側面板に裏面板を接着します。この接着にはキットに付属していた輪ゴムが重宝しました。もちろんクランプも併用しています。裏面板の接着が乾燥したらば表面板を接着します。表面板は接着後輪ゴム,クランプの他に本を重しにして固定しました。
 表面板,裏面板とも側面板より大きくできていますので,ボンドが乾燥したら側面板の形に合わせて削っていきます。この作業には反り台かんなと切り出しが重宝しました。注意すべきは反り台かんなで逆目削りをすると,表面板はとたんに割れてしまうということです。キットの注意書きにもでていますので,気を付けてください。
写真1
側面板の前後を削る
写真2
力木の接着面にアールを付ける

写真1
 側面板の前後を削ります。写真のヤスリで荒削りをした後,紙ヤスリで仕上げました。側面板に貼ってあるのはマスキングテープで,ここまで削るという位置を分かりやすくするために貼りました。
写真2
 力木の仮面にアールを付けます。左右が浮いているのが分かると思います。

写真3
裏面板の力木固定
写真4
ライニングの固定

写真3
 力木を裏面板に接着してクランプと洗濯ばさみで固定します。固定位置はキットの板に鉛筆書きしてあります。
写真4
 
ライニングを固定しているところです。100円ショップで買った木の洗濯ばさみが役立ちました。

写真5
裏面板の固定
写真6
裏面板の接着終了

写真5
 側板に裏面板を固定しているところです。
写真6
 裏面板の接着が終わったところ。パソコンのプリンターで作ったオリジナルのラベルを貼りました。

写真7
表面板の固定風景
写真8
切り出しと,反り台かんな

写真7
 雑誌を重しにして表面板は固定しました。
写真8
 
表面板,裏面板を側面板に合わせて削るために使った切り出しと,反り台かんなです。