材料を集める

ボディーの材料

 すべてを一からというのは初心者の私には難しいので,ボディーは全音のウクレレキットのものを使うことにしました。とりあえず,このキットを取り寄せようということで,近くの楽器店(ミュージックプラント・つくば店)でキットを取り寄せてもらいました。インターネットでも購入することはできるのですが,材料に問題があったときに楽器店のほうが対応してくれるかなと思ったからです。
 事前にインターネットの情報からキットの内容については分かっていたのですが,指板のやけに赤い材質が気になりました。それから,ボディー(マホガニー材)とネック(ハードメープル材)の材質の差も気になりました。今回のウクレレは装飾は極力省いて,大きな音で響くようなものを作りたいと思っているので,仕上げは塗膜の薄いオイルフィニッシュでと最初から決めていました。両者の材質にあまり差があると,きれいにオイルフィニッシュで仕上げるのはむずかしいと思ったので,材質の差が特に気になりました。

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全音のウクレレ・キットに付属しているボディーのパーツです。
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付属品です。ボンドや紙ヤスリまで付いています。

写真1
 全音のウクレレキットのボディーを構成するパーツです。表,裏板と側板はマホガニーの単板です。力木は朴の木です。ボディーを接着するときに使う輪ゴムまで付属しています。
写真2
 ブリッジやサドル,糸巻きなど一通りの部品がそろっているだけでなく,紙ヤスリやボンドまで付属しています。

ネックと指板の材料
 どうせ最終的にはボディーからすべてのパーツを自作するのが目標であるならば,ネックと指板は作ってしまえということで,ジョイフル本田荒川沖店に材料をもとめにいきました。指板の材料は黒檀(コクタン)にしました。幅50mm,長さ200mm,厚さ5mmで250円という値段で購入しました。ネックの材料を物色していると,半端材のウォールナット(たぶん)100円というのを見つけました。ボディーのマホガニーの色とも合うしこれはいいと購入しました。
 また,指板の上につく金属の棒(フレットワイヤー)はティーズギター(T's Guitars)のウェッブ・ストアより購入しました。あわせて指板のメインとサイドのポジションマーク用の材料とブリッジ,サドル,ナットも購入しました。

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キット付属のネックと指板
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裏板とネックの材料

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 一番上が100円で買ったウォールナット(たぶん)の角材。二番目がキットのネックで説明書ではハードメイプル材となっています。三番目が黒檀の板,一番下がキット付属の指板でアフリカンパドゥック材となっています。
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 ボディー(マホガニー材)とネック(ウォールナット材)の比較。その差はほとんど気になりません。

接着剤や塗料など
 ウクレレなど楽器の接着に使う接着剤は本格的にはニカワということになるのでしょうが,次によく使われるものはアメリカのフランクリン社のタイトボンドという製品のようです。ネット上のウクレレ制作のページでは,必ずといっていいほど登場します。しかし,この製品は近所のホームセンター(4店舗回りましたが)では手に入りません。土浦のラジコン飛行機を扱っている模型店でも聞いてみたのですが,製品の存在すら知らないようでした。東急ハンズに行けば手に入るようですが,往復の電車賃をあわせると,時間的にも値段的にもつらいものがあります。インターネットで調べた結果,柾目ウッドメーカーというところで通信販売していました。100mlで500円,送料も200円と納得できる価格だったのでメールで注文し代金を払って送ってもらいました。(ちなみに東急ハンズでは237mlで410円とか)ウクレレ一つを作るのには10mlもあれば足りますから十分な量です。
 タイトボンドは乾燥が速く,乾いた後は硬くなってヤスリでの切削も良好です。一方,全音のキットに接着剤として付いていた木工用ボンドは乾燥が遅く,乾燥後もヤスリなどをかけるとフニャッとした感じです。臭いなどは似ているのですが,両者の硬化後の硬さの違いが音の反響に影響するのでしょうか?タイトボンドは,一般の木製品の接着剤としても優秀であると感じました。なぜこのような製品が,ホームセンターで売られていないのか疑問です。
 それから,木工用の瞬間接着剤を指板とフレットの接着に使いました。オイル仕上げにはワシンの木彫オイルを用意しました。これは以前にも使ったことがあるので,作業は落ち着いて行えると思います。

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フレットとポジションマーク
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接着剤や塗料

写真5
 写真の上の白い線がサイドのポジションマークに使うプラスチック製の丸棒です。次がフレットワイヤーで指板が2つできるくらいの量で1000円でした。その下の一番下の袋に入っているのがメインのポジションマークです。
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 写真左より木工用瞬間接着剤,次がタイトボンド,続いてキットに付いていた木工用ボンド(使用していません),ペグのパーティングラインを消すのに用いたアクリル研磨剤,最後が仕上げに使った木彫オイルです。