カラ・パタール(5545m)登頂トレッキング
1996年10月31日〜11月17日

はじめに
 4年前にネパールを訪れた時、ポカラから1泊2日でヒマラヤへトレッキングに出かけた。
街中よりもぐっと身近に仰ぐヒマラヤは神々しいまでに美しく、さらに奥へと行きたかったのだが、
あいにくトレッキングに充分な時間がなくて涙を飲んだ。
今回、幸いにも時間が取れたので、世界最高峰・エベレストの懐深くまで行くツアーに参加することになった。
ある程度は覚悟していたのだが、トレッキング中に体調を崩したおかげで、とてもつらい行程となった。
しかし、最終目的地のカラ・パタールから眺めるエベレストは、圧倒的な重量感で天空に立ち上がり、
その美しさは私に言葉を失わせる一方で、これまでの苦しさを一瞬のうちに忘れさせてくれていた。

カラ・パタールとは?
 シェルパの里・ナムチェ・バザール(3446m)からエベレスト街道(エベレストBCに至る山道)に沿って北上し、
約40km奥地にある、世界最高峰・エベレスト(8848m)の好展望台(5545m)である。
ナムチェからの標高差は約2100m。これを通常1週間程度(往路)かけてトレッキングする。
カラ・パタールの山頂からは、まさに息を飲むような、白銀に輝くヒマラヤの大展望を見ることが出来る。
黒々としたエベレストの山頂は、クーンブ氷河をはさんだ10kmほど先に、悠然とそびえ立っている。
大げさでも何でもなく、手を伸ばせば、すぐに手が届きそうな距離感覚なのである。
そのすぐ右隣には尖鋒のヌプツェ(7855m)と、6000m弱の峰々の向こうに槍の穂先のようなアマ・ダブラム(6812m)。
さらに右に、カンテガ(6779m)とタムセルク(6623m)、大きくタオウチェ(6501m)とチョラツェ(6440m)が望める。
エベレストの左にはチャンツェ(7553m)、クーンブツェ(6640m)、リントレン(6697m)、プモリ(7161m)がまぶしい。

トレッキング・マップネパール・マップ

トレッキングの行程
10月31日(木):広島空港→香港空港→カトマンズ空港、カトマンズ市内;エベレストホテル泊
11月 1日(金):カトマンズ空港→ルクラ空港(2800m)、トレッキング開始→パグディン(2652m);テント泊
11月 2日(土):パグディン→モンジョ(2835m)→ジョサーレ(2805m)→ナムチェバザール(3440m);テント泊
11月 3日(日):ナムチェ滞在、ナムチェ→シャンボチェ(3833m)→クムジュン(3790m)→ナムチェ;テント泊
11月 4日(月):ナムチェ→サーナサ(3600m)→プンキ(3250m)→タンボチェ(3867m);テント泊
11月 5日(火):タンボチェ滞在、裏山(4200m)へ往復トレッキング;テント泊
11月 6日(水):タンボチェ→パンボチェ(3983m)→ショマレ(4050m)→ディンボチェ(4343m);テント泊
11月 7日(木):ディンボチェ滞在、ビブレ(4571m)裏の無名丘(5050m)へ往復トレッキング;テント泊
11月 8日(金):ディンボチェ→ドゥシ(4509m)→トゥクラ(4620m)、チョラ湖往復トレッキング;テント泊
11月 9日(土):トゥクラ→ロブチェ(4930m)→タンマリ(4980m);テント泊
11月10日(日):タンマリ→ゴラク・シェプ(5288m)、カラ・パタール(5545m)登頂往復;テント泊
11月11日(月):ゴラク・シェプ→タンマリ→ロブチェ→トゥクラ;テント泊
11月12日(火):トゥクラ→ペリチェ(4243m)→ショマレ→パンボチェ→タンボチェ;テント泊
11月13日(水):タンボチェ→プンキ→サーナサ→クムジュン→シャンボチェ、トレッキング終了;テント泊
11月14日(木):シャンボチェ空港→カトマンズ空港、カトマンズ市内;エベレストホテル泊
11月15日(金):カトマンズ市内・外観光(バクタプル&パタン含む);エベレストホテル泊
11月16日(土):カトマンズ市内観光、カトマンズ空港→上海空港;機中泊
11月17日(日):上海空港→関西国際空港→広島

ヒマラヤ写真館 〜ニコンF801S&ニコンミニで撮影
いよいよトレッキング開始(4枚)・・・カトマンズからルクラへ、いよいよトレッキングは始まります
パグディン→ナムチェ・バザール(4枚)・・・”シェルパの故郷”ナムチェ・バザールへ上がります
ナムチェ・バザール(4枚)・・・・・・ナムチェの丘から見たエベレスト他、ヒマラヤの展望です
シャンボチェ(3枚)・・・・・・・・・シャンボチェの丘から見たエベレスト他、ヒマラヤの展望です
ナムチェ・バザール→タンボチェ(4枚)・・・ナムチェ・バザールを出発してタンボチェに向かいます
タンボチェ(4枚)・・・・・・・・・・世界各国から集まった、たくさんのトレッカーが滞在していました
タンボチェ裏の丘 1(4枚)・・・・・高所順応日のトレッキングで、さらに丘に上がります
タンボチェ裏の丘 2(4枚)・・・・・標高は4250m。もちろん到達高度の自己最高記録です
パンボチェ 1(4枚)・・・・・・・・パンボチェ付近から見たアマ・ダブラム、ヌプツェ、ローツェ
パンボチェ 2(4枚)・・・・・・・・標高4000mを突破。イムジャ・コーラに沿って歩きます
ディンボチェ(3枚)・・・・・・・・・カルカ(夏季放牧地)のあるディンボチェと、そのパノラマ
ビブレ裏の無名丘 1(2枚)・・・・・高所順応日のトレッキングで、標高5050mの無名丘に登りました
ビブレ裏の無名丘 2(3枚)・・・・・大迫力!!!のヌプツェ南壁とローツェ南壁
ビブレ裏の無名丘 3(4枚)・・・・・世界第5位の高峰マカルー(8463m)もよく見えました
ディンボチェ→トゥクラ(4枚)・・・・”パノラマ街道”からの眺めは抜群でした
トゥクラ(4枚)・・・・・・・・・・・・氷河湖とアマ・ダブラム、タオウチェ、チョラツェの眺めが大迫力
トゥクラ→ロブチェ(3枚)・・・・・・トゥクラからクーンブ氷河末端・上部へ登り、ロブチェへ
タンマリ(4枚)・・・・・・・・・・・・丘の上から見たヌプツェの夕景は感動ものでした
カラ・パタール展望台 1(3枚)・・・ついにカラ・パタール登頂。エベレストとヌプツェが大迫力!!
カラ・パタール展望台 2(3枚)・・・クーンブ氷河北側の大パノラマ!!
カラ・パタール展望台 3(4枚)・・・クーンブ氷河東側〜南側の大パノラマ!!
カラ・パタール展望台 4(4枚)・・・カラ・パタール背後の巨大なプ・モリと、チャングリ氷河
ゴラク・シェプ→トゥクラ(4枚)・・・いよいよクーンブ氷河ともお別れです
トゥクラ→シャンボチェ(4枚)・・・・ペリチェ谷からのパノラマと、サーナサからのタムセルク
めでたくトレッキング終了(4枚)・・・シャンボチェからヘリコプターでカトマンズへ戻ります

ヒマラヤの子供たち(5枚)・・・・・・人なつっこい、かわいい子供たちでした
ヒマラヤで記念撮影 1(3枚)・・・・シャンボチェ付近、タンボチェ裏の丘、ビブレ裏の無名丘
ヒマラヤで記念撮影 2(3枚)・・・・カラ・パタール、シャンボチェ飛行場
チベット仏教のマニ車(3枚)・・・・・トレッキング街道には、たくさんのマニ車がありました
チベット仏教のマニ石(3枚)・・・・・同じく、マニ石もありました
バクタプル市街(4枚)・・・・・・・・カトマンズの東方15kmにある古い都です
パタン市街(3枚)・・・・・・・・・・カトマンズの南方5kmにある古い都です
カトマンズ市街(4枚)・・・・・・・・4年ぶりに訪れた懐かしい街です


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