生きものZi球紀行
海の殺し屋 ハンマーヘッド
概要04
頭部:センサーの塊
あたま。
目の位置や形は住む場所や種によって異なります。
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まず、ハンマーヘッドのセンサー器官について説明しましょう。

■視覚:ハンマーヘッドの目は最大の特徴でもあるあの独特な頭部の両端についており、広い視野を確保しています。
■嗅覚:ハンマーヘッドの鼻は顔の真ん中の腹側にあります。鼻自体は小さな穴に過ぎませんが、その能力は凄まじく、数百万倍に薄められた循環液の匂いを嗅ぎ分けることが出来ると言われます。彼らは風や海水に乗って流れてくる匂いを辿って蛇行しながら餌に忍び寄ります。
■ 聴覚:ハンマーヘッドの耳は外からは確認することが出来ませんが、小さな管によって外に通じています 。この耳もまた非常に発達しており、数十キロ離れた所の音も聞き取ることが可能といわれます。

そして最も特異な感覚器官、ロレンチーニ器官と側線。これはハンマーヘッドを含む、少数のゾイド にしか備わっていないセンサー器官です。ロレンチーニ器官はゾイドが動く時に発生する電気エネル ギー、地磁気、海流などの電気的な環境の変化を感知する器官で、ハンマーヘッドの頭部にズラリと並んだ穴の中にあります。側線は耳と同じく外からは見えませんが、圧力・振動などを敏感にキャッチできる器官です。

この様にハンマーヘッドの独特な形をした頭部はセンサーの塊であり、水中での索敵・探知能力は他 のゾイドの追随を許しません。