生きものZi球紀行
ボツシナリオ
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古代の破壊神 デススティンガー

アニメ65話(「ゾイドイヴ」)で赤いにーちゃんが「ゾイドイヴの力で荷電粒子砲もいずれ再生する」とかほざいているのを聞いて、火器類は全て後付けだ(=再生能力はない)と信じていた私は思わず「なっ何いィ?」と車田叫びをしてしまいました(トシがばれるな〜)。やだよ〜モトからあんな破滅的な武器もった生きものなんて〜。たとえ遺伝子いじられて人工的に作られた奴だとしてもちょっとな〜。でも考えてみればブレードライガーもジェノブレイカーも武器ごと進化したな…オーガノイドシステムってそーゆーもんなの?アニメの設定はよくわからん。
海サソリは好きじゃないんで買う気はないんですが(酔狂で買うにはちょっと高いし場所とるし(^_^;)、友人と電話でつい盛り上がっちゃったのでシナリオだけ起こしてみました。前述の理由により必然的にボツシナリオですが、ひまだったら読んでやってください。

↑とかゆってたら、ナゼカ友人から格安でゲットしちまいました。荷電粒子砲についての空論もいただいたことですし、海サソリは後日別シナリオでアップ予定。おたのしみ(?)に。(2001.1.2.追記)

古代の破壊神 デススティンガー(取材/羽持雷万、ゲーレン森野)

新大陸での発掘調査で発見された古代ゾイド「デススティンガー」。自然学者たちの間で「最強最悪の破壊神」と呼ばれているゾイドです。

デススティンガーの生態は、謎に包まれています。特に物議を醸しているのが尻尾の「武装」です。普通ZOIDSの武装、特にビーム砲の類は兵器として改造される際に装備されるものなのですが、このほど発見されたデススティンガーの化石には、現在の「荷電粒子砲」と同様と思われる武器が装備されていたのです。野生の状態でこれを持っていたのか、それとも超古代にこれだけの科学力を持った人間がいたのか…どちらの仮説にも決定的な証拠は挙がっていません。どちらにせよ、この強力な砲の前には、当時生きていたどんな生き物も敵ではなかったでしょう。

今回は、「野生の状態で持っていた」という仮説を紹介しましょう。

デススティンガーはその形態と発見された地層から、おそらく海底あるいは平地に適したゾイドであったろうと考えられています。大きなハサミは捕食系ゾイドであったという仮説の有力な証拠です。口はごく小さく、ファング(牙)もないところから、そのハサミではさめる程度の大きさの獲物を小さくちぎりながら食べていたものと考えられます。

そこで問題となるのが尻尾の「荷電粒子砲」です。この砲の威力の前には、ハサミではさめる程度の獲物どころかウルトラザウルス級の超大型ゾイドでさえ塵と化してしまうでしょう。

このことから、粒子砲は捕食のために使われたのではなく、デススティンガー同士の縄張り争い、ひいてはつがいの相手をめぐる戦いのため、という説や、なにか本能的に直進しかしない時期があり、その際に障害物を破壊するためのものであるという説が有力なようです。しかしいずれも現在発見されている資料だけでは決定的なことはいえないのが現状です。

捕食に使われていた、という説も少数ながら提唱されています。帝国中央アカデミーの考古学教授・ヴァルトフェルト博士の説は特にユニークです。この砲で直接獲物を狙うのではなく、荷電粒子の巻き起こす「磁場嵐」を利用して獲物を「気絶」させ、捕獲するというのです。

『体の構造と大きさからいって、デススティンガーの動きはそれほど素早くなかったと思われます。ハサミの稼動角度も狭く、小型の獲物を相手にするには小回りがきかなさすぎます。そこで尻尾の「荷電粒子砲」を使う、というわけです。これならば多少動きが鈍くてもかまいませんし、また、大きな獲物も動かなければハサミで解体してしまうことが可能です』(G.ヴァルトフェルト博士・談)

しかしこの仮説も、ここまで強力な砲である必要はないとの反論もあり、有力仮説には至っていません。たしかに、一回の砲撃で山がひとつ消し飛んでしまうほどの威力は自分の首をしめる結果にもなりかねません。

発掘現場の近くの山には、強力なエネルギーで穿たれたと見られる跡が多数発見されており、年代も一致していることから、デススティンガーが威力のある荷電粒子胞を撃っていた、ということだけは事実として認識されています。

人間以外の生物で、唯一「不必要な自然破壊」を行う生物といわれるデススティンガー。この謎が解明されるまでには、まだもうすこしかかりそうです。
―――おわり。

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