昨年買ったままでなかなか時間が作れず積読状態でしたが この正月休みにやっと読めました。
新聞に目を通す時間や、パソコンを触る時間も失うほどに は読書にノメリ込んではいなかっただけのこと。
短篇集モザイクTとこのVで二冊目を読みました。
Tの『みちづれ』は多分に題名に興味があって読んだのでしたが、 その読んだ感触が何所かに残っていたのかも知れません。 なぜかエッセイを読んでいる様です。地方の暮らしの中の 断面を切り取ったそんな写生画をみる印象です。日常茶飯事 のこまごまとした人間の営み、息遣いがすぐ身辺に漂ってい る気分。
ただ結末がいずれもハッピーエンドではなく、読む 人の人生感で解釈しないといけないなぁ。続きはそれぞれの 想いを託すしかないか.....

『わくらば −短篇集モザイクV−』 2001-01-04 読
三浦哲郎 新潮社 ISBN4-10-320920-8