
『その夜の雪』 北原亜以子 新潮文庫 ISBN4-10-14142-2
C0193 2001年2月17日完
「うさぎ」「その夜の雪」「吹きだまり」と読み進む。
「うさぎ」も「その夜の雪」も親と子、家族の結びつき。
「吹きだまり」「侘助」
現代のリストラやホームレスにもにた生き方は江戸の庶民にもあった。
「橋を渡って」私も一人で生きてやる。
盗みに入ったはいいがどうにもならない貧乏人、見かねて人助けをす
るはめになってしまった。
夜鷹蕎麦十六文の噺家 かん生が多分、彼らの物語りをしみじみと、江
戸の庶民の人情を高座で伝えるに違いない。
『うさぎ』の 登場人物
峰吉.........................摺り師
おひで......................峰吉の娘
金七.........................峰吉の弟子
(英泉)....................版元
おせつ.....................駆け落ちした峰吉の女房
勇ちゃん(勇次郎)おひでの幼なじみ
万八.........................髪結床、達磨床の髪結い
徳坊(徳松)...........横丁の子供(4,5才)
女の子....................徳坊の近所の子
(お鶴)
左官職人................達磨床の客
お俊.........................物語の焦点の女
植木売り.................(声)
乾物屋の姑............(声)
女将..........................米沢町の裏通りの小料理屋
女中.........................
同上
(国貞).....................絵師?
忠助..........................峰吉の弟子
うさぎ........................お俊のペット(;^^
『その夜の雪』 の登場人物
森口慶次郎............南町奉行定町廻り
三千代.....................森口慶次郎の娘
辰吉.........................慶次郎の手先
島中賢吾.................慶次郎と隣同士の同役
岡田晃之助.............吟味方与力の三男
文五郎.....................山口屋の番頭
吉次.........................北町奉行所の手先、大根河岸の蕎麦屋の居候
ツネ.........................三千代を殺した男常蔵、貸本屋
おとしちゃん............常蔵の娘
その他.....................町内の女住人
赤ん坊を抱いた町内の住人
たすき姿の女、惣菜屋の女房
自身番の差配
炭屋の半兵衛
島中賢吾の手先
その下っ引き
南町奉行所筆頭同心
(注)手先:いわゆる岡っ引き(十手持ち)
『吹きだまり』の登場人物
作蔵...........................左官の下働き
三五郎.......................下請けの左官
おみち.........................料理屋「春江亭」の女中
敬ちゃん......................おみちの弟
『橋を渡って』の登場人物
おなみ.........................おりきの弟の女房
おりき..........................干鰯問屋日高屋の女房
佐十郎........................日高屋の主人
おつゆ.........................鼈甲細工職人金三の娘
伊与吉........................おりきの弟
その他........................日高屋の手代、女中達
小僧
『夜鷹蕎麦十六文』登場人物
かん生........................噺家
おちか.........................かん生の女房
おさよ..........................かん生、おちかの娘(赤ん坊)
水鏡............................呉服屋の伊勢屋精兵衛
染八............................深川の芸者
(染八の父親)
志ん生.........................かん生の師匠
おかつ.........................大工の女房
喜右衛門....................大家
とん生.........................かん生の弟弟子
その他.........................下足番、男、役人達
