ヘリスキー

さて,ニュージーランドスキーの魅力といえば何と言ってもヘリスキーを 置いて他にはありません。 「地球の歩き方」 を見ると,Harris Mountains Heli-Skiが紹介されていますが, 現地にはヘリスキー会社は他にもあります。実際われわれも ツアーに組み込まれていたのはHarrisでしたが, 天候不良でHarrisが飛ばなかったため, Southern Lakes Heli-Skiに変えました。 しかしエリアの広さからするとHarrisのほうがよいのかもしれません。

我々は最初,2日目にヘリスキーをする予定でいました。しかし, 1日目は快晴だったにもかかわらず2日目はなんと曇り(山は雪)。 ヘリは曇りでも山での視界が悪くなるため飛びません。 朝の7:30〜8:00の間にHarrisにTELをすると,当日飛ぶかどうかを 教えてくれます(日本語もOK)。飛ばない場合には, 予約を翌日に繰り延べるかどうかを聞かれるのでここは 迷わずYes!と答えました。そしてこの日はThe Remarkablesで 滑ったわけです。

さて,3日目。なんとこの日も曇りでした。もちろんこの日もヘリは 飛ばず,われわれ5人のうち2人は再びThe Remarkablesへ。残り 3人は乗馬,買い物などをしました。当然ヘリスキーの予約は 翌日へ繰り延べました。

最終日の4日目。前日の天気予報では午前中曇り,午後から晴れでした。 しかしHarrisにTELをする7:30の時点では一部晴れ間はのぞいて いるものの,曇り。Harrisに問い合わせると, 直前まで中止するかどうか迷っていたようでしたが, 結局なんとこの日のヘリスキーもキャンセルになってしまったようでした。 我々はなにをしにニュージーランドまで 来たのだろう…という雰囲気がただよっていましたが, そこでSouthern Lakesという別の会社のことを思いだし, そこに問い合わせるとなんと,決定は9:00とのこと。 滑走地点の遠いHarrisに対して,Southern Lakesは比較的 近くを滑るので,決定まで余裕があるようです。 そして9:00にもう一度TELをすると,なんとヘリは飛ぶとのこと。 さっそく我々はレンタルスキーでFat Skiを借りると, Southern Lakesの事務所に向かったのでした。 Southern Lakesの事務所は我々と同じようなHarrisからの転向組が たくさんいました。参加者は日本人4割,その他6割といったところ でしょうか。

さて,Southern LakesのヘリポートはWakatipu湖を船で渡った対岸にあります。 湖からのながめもなかなか良いものです。


船より町を見る 船より見る山々の風景 朝日に光る湖

さて1時間もすると対岸につきます。対岸にはトイレ程度はありますが, 他にはなにもありません。そしてここが最後のお手洗いなので, すべて済ませておかなくてはなりません。さて,ここでスキーブーツを 全員履きます。そしてガイドから雪崩に巻き込まれた時の救出用の PIEPS(ピップス)という発信器を手渡され,それをしっかりとスキーウェアの 中に入れます。 そして説明(日本語)を受け終る頃に,遠くからバラバラバラ… とヘリが近付いてきました。 我々はもう一機のヘリの組と一緒に8人+ガイド2名で滑る ことになりました。

指示にしたがってヘリに乗り込むといよいよ出発。ヘリには4人ずつ (ガイドとパイロットを入れると6人)で乗り込みます。 最初は湖畔から山頂まで一気に飛ぶので,10分程度飛びます。 パイロットによっては急旋回やら急上昇,急降下などなかなか 楽しませてくれます。

さて,山頂に付くと,さすが前日まで雪が降っていただけのことはあり, ふかふかのパウダースノーがなんと腰の高さくらいまでありました。 ガイドが言うには今シーズン最高のコンディションだとか。 ラッキーです。 早速ガイドが先導して滑ってくれるので,その後を滑っていきます。 誰も滑っていない新雪の上を滑る快感…格別なものがあります。

さて,ある程度下まで滑ると,適当に平らなところにヘリが迎えに 来てくれます。そしてまたヘリに乗って山頂へGO。今度はさっきとは また別の山頂へつれていってくれるので,毎回別の新雪を味わうことが できます。申し込んだのは5runのコースなので,これを5回繰り返す わけです。(実はExtra runも頼んで,もう1 run追加しました。)

3run目の途中でランチタイムです。参加者全員が集まって, サンドイッチ,ラザニア,スープ,サラダ,フルーツなどのランチを 食べました。どこの国の人かはよくわかりませんが,参加者の一人が 持ってきていたクアントロー(甘いウイスキーのような酒)を私に 一口飲ませてくれました。 「This is Heli-juice!」と彼は冗談で言ってました。 あんまり話はしませんでしたが,なんとなく和気あいあいとした 雰囲気になるのがとても良かったです。 雲の切れ間には虹までかかって,とってもきれいでした。

さて,こうして我々はすっかりはまってしまい,私を含む2名は他の 日本人2人と一緒にExtra runまで頼んでしまいました。この日は 天気が良かったせいなのかわかりませんが,普通は追加1run,$75のところ NZ$50におまけしてくれました。 ちなみにExtra runは4名単位で飛んでくれます。 Extra runはそれまでよりも少しハードな斜面でした。 これはヘリスキー全体に言えることですが,本当に新雪を 楽しもうと思ったら普通のゲレンデでパラレルターンができる 位の技術があったほうがよいでしょう。その程度の技術が ある人ならば,普通のゲレンデで新雪が滑れなくても ファットスキーを借りれば割と楽に滑れます。

帰りは行きと逆のコースをヘリで降りて(ここも谷間をぬってとぶ アクロバット飛行の大サービス!),船で町まで帰りました。

滑っているところはビデオや写真に撮ってくれていて, その日の夜に近くのホテルで上映会をしてくれました。 我々は行けませんでしたが…。もちろん売ってくれます。

5 run Extra run Photo Video
NZ$665 NZ$50
(本当はNZ$75)
NZ$12 NZ$138
(NZ$1 = 約80円,当時)

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