殺戮


 

 

 

少年が立っている

 

年端行かぬ少年

 

その少年は歩き出した

 

何処へ?

 

とある人種の集まる場所

 

とある人種?

 

権力者たち

 

 

彼は着く

 

大人が近付いてくる

 

微笑んでいる

 

少年の瞳に映るは偽善者の微笑み

 

微笑み?

 

醜い笑い

 

 

少年は気分を害した

 

そして軽く頬を叩いてみた

 

顔が吹き飛んでナクナッタ

 

遺った首からは血が噴き出ている

 

辺りが悲鳴とドス黒い血液で満たされて行く

 

 

少年はまた気分を害した

 

ニゲルナ

 

 

少年の仲間は語る

 

これが至福の瞬間

 

しかし少年は何も感じない

 

至福も快感も罪悪感すらも感じず

 

ただ瞳に映る生命の燈を消して行く

 

 

逃げるモノ

 

逆らうモノ

 

請うモノ

 

 

 

子供

 

赤ん坊

 

年寄り

 

関係無しに

 

 

そしてそこに生命の光が失くなった時

 

少年は笑った

 

無機的な笑い

 

機械的な笑い

 

鬼械?

 

 

その少年に心は必要無かった

 

殺すだけ

 

 

そして少年は歩き出す

 

次の燭を消すためだけに

 

 


 

後書き

 

はいどうも、ひろえです。

 

特に語る事はありません。

一回は書こうと思っていた事を書いてみただけです。

 

言わなくても解かるでしょうが、彼の過去です。

まぁ、またいずれ正式に迅雷伝として書くでしょうが。

 

さて、今回は真面目な内に終了しておきましょうか。