祝一周年記念!!
七瀬ちゃんの生活より
ぼくのある一日より。
その日は学校なので早起きした。
朝錬もあるからぼくはすぐに着替えて玄関をでなくちゃいけない。
「ってもう7:00?!」
「また遅刻しちゃうよ!!」
「着替え、着替え」
慌てて制服に着替えてからぼくは階段を降りていく。
と……ととと!?
きゃぁぁーーーーー!!
「な、なんだ?!」
「痛たた……」
「派手に階段から落ちているな、我が妹よ」
「友美お姉ちゃん……痛たた……」
「まぁ頭をぶつけていないだけましと思えばいい」
「ご飯はできているの?」
「今日は私の番だからな、簡単なものしかないぞ」
「それでもいいから早く食べなきゃ!!」
今のはぼくのお姉ちゃん。
七瀬友美という。今は大学生四年生である。
ちなみにもう一人、ぼくには妹がいる。
まだ寝ているみたいだけど……。
「いただきます!!」
「今日は遅いのか?」
「えっと……部活が少しあるから……」
「……男とデートか」
「?!」
「図星か……まぁ高校生のときに思い出を作るのはいいことだぞ」
「……お姉ちゃんって……」
「なんだ?」
「もう少し言葉使いを直した方がいいと思うよ」
「ふん。もうこの年だ。治るわけはない」
「いいけどね」
「ごちそうさまでした!!」
カバンを持って出発!!
忘れ物はなし。髪のセットも化粧も洗顔もその他もろもろOK!!
鏡の前でにっこり笑って玄関にいく。
「琴美!!道場で一礼してからいくんだぞ!!」
「わかってるよ!!」
「やれやれ忙しい我が妹だこと」
「さてと私もいまから仕事でもするか……」
道場に向って走る。
玄関に向ってすぐにあるからそこまで時間はかからない。
いつも道場にある神棚に一礼することが七瀬家のしきたりだそうだ。
「と、オス!!」
「うむ。押忍!!」
ここにはすでにお父さんが練習をしていた。
お父さんは仕事で各道場の師範として出向いて弟子に技を教えている。
有名な大会に何度も優勝しているので結構、仕事先が多いみたい。
「琴美、今日も練習をさぼったな」
「い、いや……遅刻しそうだからね……」
「言い訳問答無用!!」
「大方、男と悪の出入るディスコにいって遊んでいるからであろう!!」
「……いつの時代の話だよ……父さん」
「だまらんかい!!」
「いいか今度、お前の彼氏とやらを連れてくるんだぞ」
「な、なんでだよ?!」
「父に勝った男としか付き合うのは許さん!!」
「……はいはい」
「なんだその返事は」
「学校に遅れるからじゃぁね!!」
「待て!!まだ話が……」
いったい、いつになったら話が終わるやら……。
ぼくは神棚に一礼をすまし、学校にむけて走って行く。
お父さんと京の戦いか……。
多分……勝つのは京だよね……。
お父さん……自信なくすかもしれないな……。
交差点を左に曲り横断歩道を通る。
やがて猫ヶ崎高校が見えてくる。
時間は……もう7:30!?
朝錬がーーーーー!!
「今日も遅いですね……副部長」
「……いつものことかだから気にしないでくれ」
「そうですね部長」
「まぁだいたい朝錬といってもそんなに練習はやっていないし」
「そりゃ……部長は強すぎるから相手がいないからですよ」
ちょうどそのとき息をきらした七瀬が入ってくる。
「……遅れてごめん!!」
「遅いぞ!!」
「ごめんなさい……はぁはぁ……」
「……副部長……校庭でも走っていくかい?」
「い、嫌だな……あはは。そんな怖い顔しないでよ」
「あのな……部長としての役割だからいっているんだ」
「はは、すいません……」
「ということで今日の道場の掃除は頼むな」
「ひ、一人で!?」
「もちろん」
「……はい」
それからしばらくの間。朝錬をする。
ぼくはいつも部長である京と組み手をしている。
ときどき勝負しているがいまだに勝てる要素がみつからない。
さすが古武術を小さい頃からやっているだけあるなと感心する。
「今日の朝錬はここまで」
「押忍!!」
「じゃぁ解散」
「やっと終わった!!」
「で、七瀬副部長……」
「わかっているよ…………くすん」
ぼくが着替えをすましてから道場を箒ではわく。
その様子を誰もいない道場でただ一人、京が見つめる。
「ねぇ……京」
「だめ」
「けち!!」
「あのな……今は部長と副部長の関係なんだぞ」
「そこをなんとか」
「……だめ」
「しくしく」
こうして掃除が終わり、京と一緒に教室に行く。
するともう一時間目が始まるチャイムが鳴り響く。
こうして授業が始まっていくのだった…………。
そしてお昼になる。
「京♪」
「なんだい?」
「さっ、お昼食べにいこう!!」
「えっ……」
「それとも友達と食べるの?」
「……そ、その……」
「最近、一緒に食べていないんだよね」
「…………」
「まさか今日もってないよね」
「……はいはい……いけばいいんでしょ」
と放課後にいつのまにかなる。
「ということで今日は乱取りということに決定しました♪」
「で、部長。100人がんばってね★」
「できるか!!」
「(今日の朝のこと絶対、怒っているね副部長)」
「(そうね……笑いながら平気でいっているから怖いのよね)」
「何かいった?」
「いえ!!」
「じゃ始め!!」
で、帰り道。
「…………さすがに今日のはきつかったぞ」
「あっやっぱり」
「あのな……100人抜きなんてひさしぶりにやったんだからな」
「体がついていかないんだぞ!!」
「……迅雷先輩なら平気だよ」
「うっ」
「それにスパコン君だって」
「だいたいぼくは迅雷先輩はみたことないんだぞ」
「噂で聞いた事あるでしょ?」
「まぁ噂なら・・・学校の怪談話にでてくるしね」
「そうそう。だからやることになるんだよ」
「……いまいち説得力がないのはきのせいだろうか?」
「気にしない♪」
「送ってくれてありがとう」
「もう夕方っていっても暗いしな」
「やさしいのね」
「……(真っ赤)」
「じゃ明日」
「バイバイ」
「バイバイ」
ぼくは家に入っていく。
京と帰り道にいろいろ話ていくことがぼくはすごく楽しみなんだ。
もちろん休日とかちゃんとデートしているよ。
でも、何気ない会話でも楽しむことも大切だとぼくは思う。
と、のろけ話している場合じゃない?!
夕ご飯はぼくの番だよ!!
「ただいま!!」
「遅いぞ、琴美!!」
「ごめんーー!!」
「はやく作ってくれよ」
「琴美お姉ちゃん早く!!」
「わかっているよ」
こうしてぼくの一日は終わる事になる。
そしていつものように寝て、遅刻しそうになるのであった。
後書き
エルさん一周年おめでとうござます!!
今回は七瀬の一日をお送りしました(笑)
実は香澄の一日に刺激されてとか……そんなわけはありません(謎汗)
七瀬の家族は五人家族となっています。
今回は父とその姉が喋っていますね。
姉の名前は友美といいます。
他はまだ考えていません(笑)
姉の仕事は……秘密です。
最後に決して母親がいないわけないですよ七瀬は。
三姉妹と母親で順番ずつに料理しているのです。
ではエルさん次の二周年に向ってがんばってください♪