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 トップページHot SpotMenu最新のアップロード  担当 :  大川慶三郎/中西 卓/折原マチコ 

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プロローグ ハイヒールやサンダルでは、大震災下の街を、脱出できない 2003.09.15
No.1 〔1〕都市生活での、日常的な危機管理 2003.09.15
No.2         大震災近し... 都市空間でのサバイバル     2003.09.15
No.3          サバイバル・スタイルの勧め 2003.09.15
                                    

 

プロローグ   index.1101.jpg (2487 バイト)<中西 卓>    

 

 ハイヒールやサンダルでは、大震災下の街を、脱出できない! 

 

「ええ、“Inner Story” を担当している中西です。Inner Story は、このホームページ

の内部空間の小説を担当している部署です。そんなわけで、なかなか登場する機会

がありませんでした。今回は、危機管理センターの里中響子さんの要請もあり、何年

ぶりかの登場になります。よろしくお願いします」

「うーん、中西さんにはさあ、」マチコが言った。「支折と野辺山の天文台へ行った時、

ジープを借りたわよねえ、」

「ああ、はい...そんなことがありました」中西は、ヒジに手を当てた。

「中西君、ひとつよろしく頼みます」大川慶三郎が、言った。「ともかく、通勤や買い物

などで、女性が街を歩いている姿を見ると、危ういものを感じます。危機管理という意

識が全くない女性を、非常に多く見かけます...

 

  サンダルやハイヒールで、あの阪神大震災時の廃墟の街を、脱出できると考えて

いるのでしょうか。おそらく、300メートルも歩けないと思います。しかも、荷物は華奢

な手提げバッグで、中身は化粧道具ときています。

 

  日本の首都圏で、“関東大震災級の大地震”が、いつ起こってもおかしくないと叫

ばれている昨今です。大地震は、近々、必ず来ます。その非常時に、しっかりと備え

ておくことが必要です。

 

  少なくとも、その出かけた先から、歩いて帰れるほどの身支度で、出かけて欲しい

ものです。仮に、2日かかっても、歩いて帰れるような、靴、服装、それからチョコレート

1本、ノド飴1本程度の非常食も、リュックサックの中に入れておいて欲しいですね」

 

「うーん...はい!」マチコが言った。「ファッションよりも、“サバイバル(生き残ること)

大事だと言うことですね!」

「その通りです...

  明日と言わず、今日、“今”から、その準備をして欲しいですね。あの、阪神大震災

で、“廃墟と化した神戸の街”から、自力で脱出できないと言うことは、“死を意味す

るということを、しっかりと納得して欲しいと思います。

  そうした状況下では、“誰かが助けてくれるだろう”ということは、計算外とすべきで

す。それぞれが、“自力で生き抜く”ことが必要なのです。ともかく、その工夫と、準備

をしておいて欲しいですね」

「その通りだと思います」中西が、小さくうなづいた。「あえて言えば、男性も女性も、

サバイバルをファッションにして欲しい”ですね。そうすれば、この弱体化した日本

社会や文化も、もう少し引き締まってくるのではないでしょうか」

「うーん...」マチコが、腕組みをした。「そうよね

 

 

都市空間での、日常的な危機管理 

             

 

「ええと...」マチコが言った。「まず、“都市生活での、日常的な危機管理”というテ

ーマよね...

  ええと、これは、通勤通学、その他の全般的な日常生活での危機管理というこ

とでいいのかしら?」

「そうです...」大川慶三郎が、唇を引き結んだ。「そうした日常の中で...80年前

東大震や、1995年の阪神大震災のような大地震に、東京・首都圏は、近々

遭遇すると言われているわけです。

  あるいは、今年2003年...つい1ヶ月ほど前に起こった、“アメリカ東北部からカ

ナダに及ぶ大停電”のような、想像を絶するシステム・ダウンが発生するかも知れま

せん。電気が遮断される事により、北米大陸の主要エリアの都市機能が、わずか数

秒間で完全に死んでしまったわけです。

  こうした不測の事態に遭遇した時に...そのような非常時に、個人として日頃何

が準備できるかということです...非力ながら、まず私たちで、ここで考察してみよう

ということです...」

「うーん...大変よね」マチコが、腕組みをした。「でも、今考えておくべきよね

 

   大震災近し... 都市空間でのサバイバル   

    ・・・・・    

 

「さて...通勤、通学、遊び、買い物等で、体ひとつで街へ出かける時...」大川

が、ゆっくりと言った。「事前に、何を準備しておけるでしょうか...そうした日常の危

機管理というものを、まず考察しておこうと思います。まあ、これは、生活スタイルと

いうことにも関係してくると思います...

  ええ...中西君...まず、何が思いつきますか?」

「そうですねえ...

  私が気になるのは、先ほども話しにのぼりましたが、女性のファッションですね。

ず、が、非常に気になります。ハイヒールサンダルで、あの神戸の大震災の中

を、家まで歩いて帰れるかどうか...しっかりと想像して欲しいものです。屈強な男性

でも、ハイヒールサンダルの女性を連れて歩くのは、非常に困難です。まさに、廃

墟のジャングルですし、火災化学薬品ガラス瓦礫の山です。

  また、ついこの間の、アメリカ東北部の大停電では、家まで歩いて帰った人が大勢

いました。しかし、ハイヒールやサンダルでは、そのような長距離を歩くというのは、ま

ず不可能です。それから、スカートよりは、しっかりした布地のズボンがいいですね。

そして、ハンドバックや手提げカバンよりは、リックサック型がいいわけです」

「うーん...」マチコが、腕組みをした。「私は、リックサック派よね

「なるほど、」大川が、うなづいた。「それにしても、女性は、どうしてあんなサンダルな

んかで、街へ出かけるのかねえ...」

「昔は、そうじゃなかったと思います」中西が言った。

「流行よね、」マチコが、椅子の背に体を反らせた。「うーん...気持ちはわかるけど、

やっぱりハイヒールやサンダルは、こわいわよね...雨や台風の時も、まともに歩け

なくなるし、暗くなると危ないし...」

「まあ、サバイバルを考えるなら、」大川が言った。「ハイヒールやサンダル論外だな。

大震災が何時起きてもおかしくないといわれる昨今、まず踵(かかと)のあまり高くない

しっかりとした靴を履くべきだ。それが、“かっこいい”と思うべきだね」

「ファッショナブルということよ」マチコが言った。

「うむ、そうかね...

  それから、中西君の言うように、ジーンズのズボンとリックサックのようなファッショ

ンがいいだろう。シャツも、あまり肌を露出しているようなものは感心しない。パーティ

ー会場などならともかく、一歩外へ出たら、“サバイバル・ファッション”で決めて欲しい

ね。それぐらいの気構えで...つまり、“サバイバル・ファッション”というものを楽しん

で欲しい」

「はい」中西が、強くうなづいた。「昔は、基本的にそうだったんではないでしょうか。

いや、つい最近までは、そうだったと思います。現在のように、足の爪先から肩まで、

できるだけ肌を露出するようなスタイルは、セックスアピールにはなりますが、あらゆ

ることに対して無防備そのものです。“心も無防備”になってしまいます。

「 もっと、キチッとしたファッションを流行させて欲しいわよね、」

「そうです肌を露出するよりも、“サバイバル・ファッション”の方が、よほどバリエー

ションに富み、各年齢層に行き渡り、人を飽きさせないと思います...まあ、こういう

ものは、ファッションと言うよりも、生活スタイルですね。これは、流行ではなく、“サバ

イバル・スタイル”と言った方がいいかも知れません」

「でもさあ、ハイヒールなんかは、仕事で履いている人もいるわよね」マチコが言った。

「いや、」中西が、マチコの方に片手を立てた。「言い訳は、いらんのです...結局、

関東大震災のような非常時に、生き残れるかどうかということです。言い訳をして、何

になるのです?」

「うーん...でも、深刻な選択よね、」

「ま、」と大川が言った。「都市空間というのは、日頃感覚的に思っているほど、“安全

ではない”ということは、知っておいて欲しい。あのニューヨークやシカゴでさえ、大停

電で、都市機能が瞬時にダウンしてしまうわけです...」

「うーん...はい

サバイバル・スタイルの勧め   index.1101.jpg (2487 バイト)     

                                  <中西 卓>

「日本の首都圏で、関東大震災クラスの大地震が予想されています。あの

関東大震災以来、ずでに80年余りの空白期間が経過しています。専門家

は、いつ直下型の大地震が発生しても、おかしくないと指摘しています。

  大地震近しの警告が、すでに発せられたわけですが、それでは私たち

は、いったい何をしたらいいのでしょうか。警告を、ただ聞き流していたので

は、何にもなりません。

  そこで私は、“サバイバル・スタイル”を進めることにしました。特に都会

の女性は、まるで無防備ですので、“サバイバル(生き残ること)という趣味を1

つ付け加えることを勧めます。むろんこれは、首都圏以外でも同様ですし、

大都市以外の農村でも同様です。ただ農村では、ハイヒールやサンダル

で、山道を歩いている人はいないだろうという事です...あ、それから、も

ちろん、男性も同様です」

 

「以下は、私の思いつき程度ですが、概略を示しておきます。いずれにして

も、こうした“サバイバル・スタイル”は、最後は自分自身で工夫し、それを

趣味の一環として、楽しんでいって欲しいと思います...まあ、言ってみ

れば、アウト・ドアの感覚と近いものがあります...」

 

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         ≪サバイバル・スタイル≫ 

 

【しっかりとした】 【サバイバルに適した、ズボン・服・コート

 

リックサック】 【非常食として、ノド飴/チョコレート等】

【風邪予防・体温保持用に、マスクを1枚】 【軍手】 

 

【キーホルダー・タイプの、超小型万能ナイフ】 【ミニ・ロープ】

【財布の中に、傷テープを数枚】 【常備の薬剤は多めに】

【サバイバル・キット】 【筆記用具

 

【情報収集とリラックスのための、小型ラジオ

携帯電話/予備電源】 【小型懐中電気】

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「あとは、出かける地域、環境、移動手段等で、色々と自分で工

夫してください...車なら、さらに充実した装備を、セットで積み

込んで置けます」

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