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  西ナイル熱・掲示板    

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No.1 西ナイル熱とは...  2005.10.16
No.2 西ナイル熱に、ワクチン開発 <秋にも臨床試験>  2004. 9. 1
No.3 西ナイル熱発症国内で初!  2005.10.16
     

 

    西ナイル熱とは...  wpe7.jpg (10890 バイト)    index292.jpg (1590 バイト)    ( 2005.10.16)

 

“西ナイル熱”蚊が媒介する感染症です。感染症法では、国が発生情

報を調査し、国民や医療関係者に情報提供する、“4類感染症”に分類さ

れていいます。

  1937年にアフリカで原因となるウイルスが分離されました。以来、アフ

リカや中東の“風土病”でした。しかし、90年代後半になると、ヨーロッパ

ロシアで流行し始めます。99年には、アメリカで患者が発生し、年間

でほぼアメリカ全域に拡大しましています。ハワイ州と、アラスカ州をのぞく

全域です。

 

  “西ナイル熱”も、“エボラ出血熱”“エイズ”同じように、アフリカの1地

方における“風土病”だったようです。それが、文明が入り込み、さらに

ローバル化によって加速し、こうした“感染症”が人類全体の脅威になっ

ています。

  こうしたアフリカを起原とする新興感染症に対し、“インフルエンザ”

“新型肺炎・SARS”は、中国大陸南部を起原としています。アフリカの中

央部と、中国大陸の南部が、感染症の発信源となっているのでしょうか。

 

 “西ナイル熱”は、約8割は、無症状です。潜伏期間は、2日〜2週間(通

常は、2〜6日)です。発病すると、39度以上の発熱や、発疹があります。この

うち、高齢者を中心に、約1%が重症化します。また、高熱や脳炎を起こ

し、死亡することもあります 」

     house5.114.2.jpg (1340 バイト)<参考文献: 東京新聞/2005.10.4/国内初・西ナイル熱発症>

 

                                                       <1> (2004. 9. 1)

       西ナイル熱に、ワクチン開発 <秋にも臨床試験>     

 

「お久しぶりです、響子です...ええと、これは朗報ですね...

  アメリカで流行している西ナイル熱が、日本に侵入するのは時間の問題と言われ

ていました。その西ナイル熱の予防ワクチンを、長崎大熱帯医学研究所の森田公一

教授と、日本国内のワクチンメーカーのグループが開発に成功した模様です。

  これは、8月27日に分ったもので、この秋にも“人を対象とした臨床試験”に入る

見通しです。西ナイル熱については、アメリカでもワクチンの開発が進められています

が、長崎大のワクチンの方が安全性が高く、実用化についても、最も近いと期待され

ていました」

 

「同グループでは、病原体の“西ナイル・ウイルス”が、日本脳炎ウイルスと同じ仲間

で、遺伝子構造も似ていることに、着目したようですね。また、現在開発中の“新しい

日本脳炎ワクチン”の製造技術を応用し、“ウイルスを不活性化した西ナイル熱ワ

チン”を開発した模様です...

  ちなみに、マウスによる“動物実験”では、完全に感染を防ぐことができたと言って

います。なお、森田教授らは、“西ナイル・ウイルス”を30分で検出できる、“検査用D

NA断片”も、臨床検査薬メーカーと、共同開発した模様です...」

 

「ええ...まさに、明るいニュースですね...西ナイル熱が克服される日も、近いの

でしょうか...

  この西ナイル熱というのは、蚊を媒介して感染が広がります。感染しても、およそ

割は無症状だと言われます。しかし、2割には症状が出るわけで、重症化すると、意

識障害を起こし、死亡することもあります。また、死亡に至らなくても、非常に重い後

遺症に悩まされる事もあるようです...

  ちなみに、アメリカ国内では、昨年260人以上が死亡しています...今年も、8月

24日現在で、20人が死亡しています...まさに、一刻も早い、生ワクチンの投入が

期待されています...」

     house5.114.2.jpg (1340 バイト)<参考文献: 東京新聞/2004. 8.28/西ナイル熱ワクチン開発>

 

                                                      <2>  (2005.10.14)

        西ナイル熱発症国内で初      

          日本国内で、初めての感染者/入院はしておらず、すでに回復

 

「ええ、響子です。お久しぶりです...日本国内で、初の“西ナイル熱”の感染者が出

ました。

  厚生労働省は、2005年10月3日アメリカから帰国した川崎市内の30代の会

社員男性が、西ナイル熱に感染していた、と発表しました。アメリカで蚊に刺されて

感染した可能性が高いようです。この男性は、発熱などの症状はあったようですが、

現在は入院はしておらず、すでに回復しているとのことです。厚生労働省では、この

患者から感染が拡大することは無いと、冷静な対応を呼びかけています...

 

  この男性は、8月28日から、9月4日まで、ロサンゼルスに滞在していたようです。

そして、9月5日の帰国時に、発熱頭痛を訴え、その後、発疹(はっしん/皮膚に現れる肉眼

的な病変)の症状が出たとのことです。

  9月7日に、近くの医療機関に行き、9月10日“川崎市立・川崎病院”で詳しい

検査を受けました。男性は、@渡航先のアメリカで、何回か蚊に刺されたと訴えてい

る。A発熱などの症状がある...ということです。検査の結果、感染時にできる抗体

(免疫反応による)が検出され、10月3日“西ナイル熱”と診断されました。

 

  厚生労働省は、“拡大の恐れは無い”と強調し、冷静な対応を呼びかけています。

では、何もしなくていいのかというと、そうではありません。それなりに意識して、それ

なりに対策を取る心構えが重要です。

  ともかく、“西ナイル熱”蚊が媒介する感染症です。それから、“人から人に感染

することは無い”と言われています。感染した場合は、現段階では、対症療法のみで

す。ワクチンは、効果や安全性の確認が研究されている段階です。

  “西ナイル熱”は...アフリカや中東から、ヨーロッパ、ロシアへと拡大し...現在

はほぼアメリカ全域にも広がっています。したがって、日本でも広がる可能性は十分

にあります。いよいよ、身近に迫った観があり、行政当局・当該の運輸機関・一般国

の、よりいっそうの警戒が必要です」

≪注意点と対策≫ wpe8.jpg (3670 バイト)house5.114.2.jpg (1340 バイト)

「現在、日本では感染例は1例のみですが...“蚊に刺されないように注意する”

とが基本です。ともかく、“蚊が媒介”するわけです。ボウフラ(蚊の類の幼虫)を増やさない

ように、身の回りの小さな水たまりや、ゴミの処理など、衛生面に気を配ることも必要

になって来ます」

      house5.114.2.jpg (1340 バイト)<参考文献: 東京新聞/2005.10.4/国内初・西ナイル熱発症

                                   /西ナイル熱・蚊を媒介に感染 高齢者は警戒必要>

 

 

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