危機管理センターバイオハザード新興感染症(総合掲示板)新興感染症・掲示板

 バイオハザード           航空・宇宙基地“赤い稲妻”/内 

  新興感染症・掲示板    

            wpe8.jpg (3670 バイト)  house5.114.2.jpg (1340 バイト)

 トップページHot SpotMenu最新のアップロード               担当 :    里中  響子 

     INDEX        

No.1 O−157のベロ毒素に中和剤 2004. 2.20
No.2 新型のデング熱か/インドネシアで97人が死亡 2004. 2.20
No.3 ノロウイルス世界的蔓延 2006.12.21

 

                          <1>   (2004.02.20)

   O−157のベロ毒素に中和剤   index292.jpg (1590 バイト)   

  

「食中毒を起こす病原性大腸菌O−157が放出するベロ毒素に、中和剤が開発さ

れました。これは、大腸から血管に侵入するのを防ぐ中和剤で、国立国際医療センタ

(東京都新宿区)と、埼玉大、奈良県立医科大などの共同研究グループによる成果で

す。

  マウスの実験では、飲み薬として服用するだけで、溶血性尿毒症症候群脳症

への進行を防ぐ効果が実証された模様です。人間での安全性が確認されれば、

軽な特効薬になりそうです。

  ベロ毒素は、血管の内皮細胞に障害を起こすため、毛細血管の多い腎臓

大きな被害を受けます。血管の内皮細胞が標的となるのは、表面にある受容体

ベロ毒素が結合しやすい糖鎖が生えているためです。中和剤は、ベロ毒素に対し

て、偽物の受容体を作り、阻止するようです」

                       <参考文献: 東京新聞/2004.2.8/O−157毒素に中和剤>

 

                        <2>   (2004.02.20)

    新型のデング熱か     index292.jpg (1590 バイト)   

      インドネシアで97人が死亡 

                                  

「インドネシア保健省当局者が、2月17日、デング熱が国内各地で流行していると

発表しました。同日現在の死者は97人に上り、4500人が入院しているとのことで

す。昨年同期に比べ、死者数が多く、感染者も2倍とのことです。

  インドネシア保健省の専門家は、新型のデング熱ではないかと話しています」

                       <参考文献: 東京新聞/2004.2.18/デング熱で97人が死亡>

 

「“デング熱”は、蚊によって媒介されるウイルス性の熱帯伝染病の1つです。通常4

〜8日の潜伏期の後、急に高熱、間接筋肉痛を発し、顔面や手などに発疹が現れ、

間もなくして熱は下がります。死亡はまれと言われますが、今年は死亡者が多く、新

型とのことです。

  1999年に、ニューヨークで、これと似た“西ナイル熱”が流行し、現在もまだ終息

していない様子です。地球の温暖化と共に、こうした熱帯地方の地方病が徐々に北

上しつつあるようです...」

 

                        <3>   (2006.12.21)

  ノロウイルス世界的蔓延     

                              バイオハザード担当: 夏川 清一

「ええ...バイオハザード担当の、夏川清一です。響子さんが多忙のため、私1人で

担当します」

 

「ええ、ノロウイルスが、日本中に蔓延し、連日ニュースをにぎわせています...

  ヨーロッパなどでも、今年は感染者が急増しているようです。それから、カリブ海

どを航海する世界最大の豪華客船/《フリーダム・オブ・ザ・シーズ》で、集団感染

が発生しています。同豪華客船は、感染して消毒作業を終え、再び出航たわけです

が、再度集団感染が発生したもようです...

  うーむ...この豪華客船は、当然、徹底した消毒作業をしたはずです。この、間の

抜けた事実が示すように、ノロウイルス非常に強力な感染力を持っています。これ

は、新型肺炎・SARS”を彷彿とさせるものがあります...

  あるいは、ウイルスが変異して、感染力が増したのでしょうか...ただ、今のとこ

ろは、そうしたデータはないと言うことです。しかし、我々としても、注視して行きたい

と思います。

  ええと...症状としては...下痢嘔吐などを引き起こす、“感染性胃腸炎”です

ね...感染しても、“数日以内に治癒”するケースが多いようです。また、感染して

も、約3割の人には、症状が出ない”とも言われています。

  他の感染症ウイルスに比べれば、“症状は軽い方”ですね...しかし、幼児や、

体力の落ちた高齢者には、相当な打撃にはなるはずです。まれに死亡するケースも

あるようですね。注意が必要です...」

 

≪ノロウイルスとは・・・≫

「さて...

  この、のんびりとした名前のノロウイルスというのは、人だけに感染する小型球形

ウイルスです。そして、“感染性胃腸炎”を引き起こします。毎年、牡蠣(カキ)などの

から検出されるものです。それから、感染した人の便おう吐物、またそれらが

燥したほこりを介して、口径感染します。

  今回の感染は、こうした“人から人へ”の、2次的感染大流行に至ったようです。

【H5N1】鳥インフルエンザが、“人から人への感染型”に変異し、新型インフルエン

になることが懸念されている折です。何か、生態系の深い所で、関連でもあるので

しょうか...気になります...

  ええ、ともかく、感染後は...24〜48時間の潜伏期間の後、突然発症します。

主な症状は、おう吐下痢です...効果的な抗ウイルス薬は無いということです。し

たがって、下痢止めなどは飲まないで、“ウイルスは体外へ出した方がいい”とのこ

とです。

  治療法としては、水分補給や、栄養補給点滴などの対症療法しかないようです」

 

≪感染しないための、注意点は・・・≫

「先ほども言ったように...ともかく、豪華客船一流ホテルでも、容易に感染が起

こっています...

  おう吐物を、“普通に処分してはダメだ”ということです...普通の、酒酔いのおう

と見えても、大流行している今は、一応は、ノロウイルスを疑って処理すべきです。

つまり、それらの、汚物の吐かれた周辺を、“塩素系消毒剤”か、“熱湯”で丁寧に消

毒する必要があります。年末のかきいれ時の飲食店などでは大変ですが、新聞など

でも、そういう指示が出ています。

  ノロウイルスは、約2週間は生きています...感染後は、徹底的に消毒・撃退

ておかないと、再感染と言うことになります。豪華客船/《フリーダム・オブ・ザ・シ

ーズ》の例が、良い教訓になると思います。

  手は、アルコールで1回消毒したくらいでは、ウイルスは10分の1ぐらいに減るだ

けです...十分な消毒洗浄が必要です...これから、新型インフルエンザの発生も

必ず起こります。手の消毒洗浄うがい洗顔等ウイルス対策は、十分に訓練して

おいて欲しいと思います。

  また、“ウイルスに汚染された可能性のある物”を、“ビニール袋に入れ、消毒し、

廃棄する方法”...それから、“ドア、手すり、壁などの消毒の方法”なども、その方

法・手順なども、覚えておいて欲しいですね。

  これから到来するインフルエンザや、新型インフルエンザの、本番対策としては、

ノロウイルス対策いい訓練になると思います...いったい、感染症対策とはどの

ようなものか、心の準備をしておいて欲しいと思います...」

    <参考文献> 東京新聞(2006.12.20)...ノロウイルスの猛威/感染は人から人/   

 

 

                          セブンドリーム・ドットコム

               セブンドリーム・ドットコム

WOWOW